台北歴史散歩の旅 (9) 大稲埕 – 貴徳街など

大稲埕の残る歴史スポットは、南京西路沿いの廟など、貴徳街の歴史建造物、長安西路の忠孝中学校近辺。

まずは南京西路を東へ向かうと延平北路との交差点の先に妙な建物が見えてくる。高さは6階建てのビルくらい。屋根には今までの廟でみてきた飾りが付いている。これが「法主公廟」だった。



建物の前面には窓などなにもなく、かなりの威圧感。

建物の下をくぐって振り返ると、なんと5階建てビルの廟やった。

エレベータで4階へ登ってみる。この階には道教の神様が祀られていた。

階段を降りて行くと2階にメインの法王聖君が祀られていて、お参りに来ている人たちが居た。

おそらく、元々あった小さな廟を拡張する地面がなかったので、ビルを建てて上へと伸ばしたものと思う。台風のときなんか、雨が吹き込んでずぶ濡れになりそうな気がするけど、なんとかなってるねんやろなぁ。

法主公廟から路を隔てて斜め向かいに小さな石碑がある。碑文には「ニニ八事件引爆地」とあり。 闇煙草を売っていた女性に役人が暴行を加えて事件の発端となったのがこの場所。

南京西路を西へと取って返し、貴徳街へ入る。この通りもかつては迪化街のような瀟洒な建物があったと思われるが殆ど残っていない。

最初に目につくのが「李春生紀念教堂」。見た目、綺麗になっているので修復されているらしい。

この向い側にあるのが「港町文化講座」。ここは台北北警察署に連行された台湾新文化運動の活動家たちが「台湾文化協会」を設立して非武装の抗日活動を行った場所。

貴徳街のもう一つの見どころは少し北に上がったところにある「陳天來故居(錦記茶行)」。

見たところ、今は使われていないようだった。 建物の土台部分が嵩上げされているのは、近くを流れる淡水が当時頻繁に洪水を起こしたためとのこと。

貴徳街を歩いていて、何人ものカメラを持った台湾の人たちを見かけた。台湾で歴史建造物への関心が高まっていることが窺い知れる。

続いて、貴徳街の1つ東側の西寧北路を南へ下る。長安西路との交差点、忠孝国中の角近くに「大稲埕商土阜碑」があり、昔の港がここにあったことが分かる。

これで大稲埕はほぼ網羅した。 次はさらに南へ下って北門から南のエリアを歩く予定。

陳天來故居(錦記茶行: 台北市大同區貴德街73號)


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