ホテルから最寄りのMRTの駅は淡水線の雙連。 この駅から少し北へ上がったところに文昌宮という廟がありこの通り沿いに朝市が立つ。 駅を出たところからすぐに市場が始まる。売っているものは主に食料品、雑貨を扱う店が少々。 朝から地元の人たちで賑わっている。 市の店をひやかしながらぶらぶらと北上する。
根菜系の八百屋。どこにでもある朝市の風景。
雑貨屋なのになぜか杏仁粉や亜麻も売っている。
鶏と豚レバーか。右の赤いのは正体不明。
塩玉子とピータン。鴨の玉子は薄青色で綺麗、1個10元(約30円)。
ここが文昌宮、例によって龍が踊りまくっている派手な屋根。ものを売る人たちは、廟の正面だろうがお構いなしに商売中。
台湾にはたくさんの廟があって、今回の旅行は市内の有名な廟を見て廻るのも目的の1つ。 ところがこの廟、日本の神社、それともお寺? 文昌宮と名前からすると神社にも思えるし、龍山寺のようにはっきりと寺と名がついているところもあるし、不可解といえば不可解。
もっとも、大抵の廟にはメインに祀られている神様、仏様以外に複数の神様、仏様が祀られているのが普通で、それも仏教、道教、儒教、それ以外の神様が混ざって祀られているので、神社か寺かという日本の概念で理解しようとすること自体が無理やねん。ご利益があるもんは何でもええやんというのが台湾らしい。
ちなみに、この文昌宮でメインに祀られてるのは「文昌帝君」という学問の神様。菅原道真みたいなもんで、お参りに来てるのも若い男女が多い。
柱には日本と同じような絵馬が結び付けられていて、「祈求文昌帝君今年国家考試験順利・・・」など学業祈願らしき文面とみえる。
メインの文昌帝君以外の神様たちが祀られていて、ちゃんと配置図と参拝順序が記されている。 天公は港町では必ず祀られている媽祖のことで航海の守護神(道教の女神)。「関聖帝君」はいわゆる関帝さんなので民間信仰。 「朱衣神君」も学問の神様でたぶん道教。「文魁夫子」はよう分からん。
これはおみくじ。棒を引いてその番号の引き出しから札を取る方式。
お参りする人のための線香着火器があり。
ご利益のありそうなスタンプもある。
廟を後にして再び朝市を見物。魚屋ではハタのような魚が売られていた。昨夜の居酒屋の魚より旨そう。
この店は、焼き魚、天ぷら類。
紫色の餅、山薬餅と書いてある。
人だかりがしている店があったので覗いてみると、天ぷら屋が試食を振舞っていた。
朝ごはんがまだだったので、さっそく試食させてもらう。肉団子をすり身で包んで揚げたもの、普通にうまい。
隣の店では貢丸(豚肉のつみれ団子)をその場で茹でている。
茶葉玉子は6個で50元(約150円)という安さ。
鶏肉屋には烏黒鶏あり。白いのも、足だけは黒い。
八百屋の売り物は割と普通。
錦西街に達して市場もここでほぼ終わり。 一段落したところで次の目的地「迪化街」へと向かう。
文昌宮 (台北市中山區民生西路45巷9弄2-1號)
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