台北歴史散歩の旅 (2) 小黒炭烤胡椒餅

この店はガイドブックに載るような有名店ではない、普通の小吃屋。チェックインするためにホテルへ向かう途中に前を通った時にうまそうな匂いがしていたので、小腹を満たしにさっそく行ってみた。

ホテルの近くなのでその後何度も前を通ったが、特に流行っている風でもなく、家族でのんびり商売をやっているような店。

売り物は看板に大きく書かれた胡椒餅、30元（約100円）。人気店だと焼ける端から売れていくが、ここでは焼いたものを釜の上で毛布で包んで保温してあった。

注文すると、小黒君（?）が紙の袋に入れて渡してくれる。

胡椒餅は元々福建省の食べ物で台灣へ持ち込まれて進化したものらしい。町中にはこの店のような路面店もよく見かけたし、夜市の屋台でも移動用の釜で焼いたものを売っている。

肉まんのような皮で胡椒味の豚肉と野菜の具を包んで焼いたもの。釜の壁面にくっついていた底の部分がカリッとしていて、中身はジューシー。袋にも熱いスープに注意というようなことが書いてある。

皮は外側がよく焼けてパイのようになっている。この店の具の豚肉は挽き肉ではなく、ごろっとした塊で入ってた。袋には葱と書いてあったが、野菜は野沢菜みたいな味。噛むと熱いスープが滲んできて、たしかに注意しないとあぶない。

胡椒餅は日本で売っているのを見たことないけど、売れば人気が出そうな気がする。