バスク旅行（３１）：まとめ＆インデックス

３週間の旅行の内容をブログにダラダラと書き綴ってみると結構な量になってしまった。この旅行を振り返って、同じような旅行をする人に役に立つかもしれないことを自分の備忘録を兼ねて書いておく。

旅行時期
訪問都市と日程配分
宿泊先と移動手段
バル関係
インデックス

旅行時期

11月の最初の3週間だったので本格的な冬になる前の気候。気温の高い日はシャツにジャケットでも大丈夫だった。防寒としては薄手のダウンベストと薄手で嵩張らない撥水性のコートを必要に応じて着用。

観光のハイシーズンが終わった時期だったので、おそらく観光客はピークよりも少なめ。サン・セバスティアンの人気バルは週末かなり混んでいたが、それ以外は気後れせずに入っていけるくらいの込み具合。観光地も人が少なくて良かった。

一方で、一部の店やホテルはシーズンオフの臨時休業に入るところがあるのは要注意。サン・セバスティアンで行きたかったバルの何件かは休みだった。フランス側ではRhune列車に乗りたかったが、11月では既に休業だった。

訪問都市と日程配分

バスクでの美食三昧が目的だったので、パリ、サラゴサ、バルセロナはおまけ。

バスク域内に限って振り返れば、滞在都市をサン・ジャン・ドゥ・リュズ（4泊）、サン・セバスティアン（5泊）、ビルバオ（2泊）の3箇所にしたことで移動を最小限にしてフランス、スペイン両バスクを訪問できたのは良かった。

振り返ってみると、サン・ジャン・ドゥ・リュズでは山バスクに行けなかった、サン・セバスティアンではバル巡りにもっと日数が必要、ビルバオは2泊では観光にもバル巡りにも足りないという思いがあるが、限られた日数ではこういう配分にせざるを得なかったということで納得。

おまけで意外に良かったのがサラゴサ。アラゴン州の首都で世界遺産の教会など歴史的建造物が歩いて回れるくらいの旧市街に残されている。また、サン・セバスティアンには及ばないがバルが集まったエリアに良い店があり食事も満足できる。なのに訪れる観光客は主にスペイン国内からで、海外からの認知がまだ低く人がそれほど多くない。

宿泊先と移動手段

サン・ジャン・ド・リュズ、サン・セバスティアン、サラゴサではアパート、他の都市ではホテルに滞在した。

アパートの良い点は旧市街の中の便利なところに宿泊できること。ホテルでは旧市街の外側になってしまうことが殆どなので、観光スポットまでバスなどでの移動が必要になることが多い。特にサン・セバスティアンはバル街の中、サラゴサではメイン通り沿いで大聖堂の近くという絶好の場所で良かった。キッチンを使えることも利点ではあるが、今回は外食することが多かったのでアパートでは朝ごはんを作る程度。

パリ、ビルバオ、バルセロナのホテルはMarriott Bonvoy系列のホテルから選択。場所はまずまずで部屋も悪くかなったが、日本やアジアのホテルに較べてMarriottのプラチナエリートの特典は無料朝食くらい。

都市間の移動は鉄道よりも長距離バスの方が選択肢が多くてかつ早いことが多い。例外はパリ～ボルドーのTGVとサラゴサ～バルセロナの高速鉄道。

バル関係

フランスバスクではバルではなくレストランだったが、スペインの各都市では主にバルを渡り歩いた。

その中では、やはりサン・セバスティアンが質、量ともに圧倒的。旧市街の狭いエリアに集中しているのに加えて、その周辺エリアにも良い店がある。旧市街のバルを見て回ると、客が多い店と少ない店がはっきりと分かれていて、客の多い店は入ってもほぼ間違いない。この競争に勝ち抜くために切磋琢磨していることがハイクオリティに繋がっていると実感した。ガイドブックや個人のブログなど情報が多いので事前に行きたい店を調べておくことができるのもメリット。

ビルバオでは2泊しかしなかったので探せばもっと良いバルがあったはず。サン・セバスティアンと較べて小綺麗な店作りをしているところが多かったが、調査不足もあって当たり外れがある印象。

サラゴサはバスクではないが、旧市街に小さなバル街があって幾つか良い店がある。旧市街の中に宿泊すれば歩いて回れるのが良かった。

バルセロナは大都市なのでバルやレストランは探せば良い店はいくらでもある。観光客慣れしすぎているのは仕方ないが。

バルでの支払いは、殆どの店が後払いだったが地元の人が先払いで飲んでいるのも見かけた。注文を受けるごとに店員がメモしている店もあったが、写真のようなシステムを使っている店が多かった。画面にカウンターとテーブル席のレイアウトが表示され、それぞれの客が支払い済なのか未払いなのかが分かるようになっている。これだと明朗会計で安心。