バスク旅行(10): サン・ジャン・ド・リュズ観光

街歩き

サン・ジャン・ド・リュズの旧市街は半日で歩いて回れるくらいの広さ。幾つかの観光スポットがあるが、街全体が最大の観光スポット。

目抜き通りには商店やカフェ、レストランが並び、ハイシーズンは終わったものの観光客はまだ多い。

映画ニュー・シネマ・パラダイスを連想するような映画館。

旧市街には、白い壁に赤い窓枠と鎧戸という建物が多いが、赤ではなく青や緑を使った家もある。

この靴屋は赤ではなく青を使っている。

少数派ではあるが、緑色を使った建物もある。窓の形などに共通の特長があるが、建物の形には制約はなさそう。といっても調和を乱す突飛な形のものはない。赤、青、緑と色のバリエーションはあるが、それぞれの色は各家とも同じ色を使っているので街全体としての統一感が保たれているのかなと思う。

フランスバスクはリネンが名産品でバスクリネンの店がいくつかあった。リネンといっても素材は木綿。ストライプ柄で、バスク十字が入ったものもある。

夜の街も風情がある。

深夜や早朝はさすがに人通りがなくなるが、危険な感じはない。

サン・ジャン・バティスト教会(Église Saint-Jean-Baptiste de Saint-Jean-de-Luz)

旧市街の中にある教会。サン・ジャン・ド・リュズは今では観光やリゾートが産業の中心となっている街だが、元来は漁港から発展した街。なので他の政治的中心が置かれた街にあるような城、城壁、宮殿、大きな役所などがなく旧市街の面積自体も小さい。しかし、歴史的なイベントが一つあって、それは1660年にこの教会でフランス王のルイ14世とスペインの王女マリア・テレサが結婚していること。と聞くとロマンチックな結婚を想像するが、この結婚はフランスとスペインとの戦争の終結条約の一環として決められたものとのこと。王と王女の結婚式がパリやマドリッドではなく国境に近い小さな街の教会で行われたのはそういう背景があったものと思われる。

中に入ると壁の両側と背面に木製の2段の回廊が巡らされている構造。前日行われていたミサでは、この上にも信者の人たちが立って賛美歌を歌っていた。漁師の街の教会らしく、航海の安全を祈る船が吊り下げられている。

材料に贅を尽くした豪華さはないが、教会全体の雰囲気とマッチした立派な祭壇。

ルイ14世の館(Maison Louis XIV)

サン・ジャン・バティスト教会で結婚式を挙げるにあたって、ルイ14世が滞在した館。

入場可能だったが、建物を外から見るだけ。

王女の館(La Maison de l’Infante)

同様にこちらはマリア・テレサの控えの館。

ドニバーヌ公園と海岸通り

旧市街の西側を流れるニヴェル川の河口を利用した港にはヨットや漁船が停泊していた。

その港と湾との間の堤防部分を歩いていくと突端に小さな公園がある。

湾の内側は砂浜が続く。外洋に向かって左側がドニバーヌ公園、右側が展望台方面。

まだ朝なので砂浜で遊ぶ人は少ないが、海岸沿いの通りを散歩する人は多い。

展望台(Table d’orientation Saint-Jean-de-Luz)

午後に海岸通りを展望台方面へ散歩。ビーチで遊ぶ人たちも増えてきた。遠くに見える海に突き出た岬の先に展望台がある。

旧市街から離れたエリアでは、海岸に面してアパートが立ち並ぶ。シャッターが降ろされている部屋も多いので、ハイシーズンが終わった後のリゾート用マンションなのかもしれない。

水遊びする人、沖ではサーフィンを楽しむ人が見えるが、近くに岩礁があるので海水浴には向いていないかも。

展望台に到着。といっても丘の上にこの小屋があるだけ。

展望台からサン・ジャン・ド・リュズの市街方面を見たところ。11月には天気が悪いバスク地方にしては快晴の良い天気だったので、市街からここまで散歩に来てくつろぐ人たちが多かった。

湾の外側は外洋で風が強く波も大きい。

市場(Les Halles de St Jean de Luz)

旧市街の中に市場がある。営業時間は7時から13時まで。

天井の高い体育館のような立派な建物。

ハム、ソーセージなどの加工肉製品、缶詰などの店。

生ハムの専門店。

海産物加工品の店。

惣菜を売っている店。

チーズの専門店。

トルティージャの店。店内でフライパンで焼いている。1/4カットで買える。

パン屋。

果物屋。

最初に訪問した時は遅い時間で海産物コーナーは既に営業が終わっていたが、最終日の朝に訪れると魚介類も幅広く売られていた。

市場の中に八百屋が無いのが不思議だったが、サン・ジャン・ド・リュズを去る日の早朝、夜明け前に市場の前を通ったら八百屋の露天が準備中だった。

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