Chromebookの環境整備(7) – ZeroPC Cloud Desktpでオンラインストレージを一元管理する

複数のオンラインストレージを統一したインターフェースで扱えるようにするツールとして、JoliDriveとSMEのPersonal Cloudを試したが、もう一つの選択肢を発見。 ZeroPCを試してみる。



まずはアカウント作成。

Freeプランの他に、2つの有料プランがあり、違いは、オンラインストレージの容量、月間転送容量、アップロードするファイルサイズの制限など。 お試しなのでFreeプランを選択する。

アカウントを作成したら、いきなりこの画面。ZeroPCはブラウザのタブを1つ専有して、その中にWindows XPライクなデスクトップを作ってしまう。

目的は、オンラインストレージの管理なので、「Cloud Connect Manager」から、いつものようにGoogle Drive、SkyDrive、Dropboxのアカウントを登録する。 オンラインストレージ以外のサービスの写真やビデオも扱えるので、Facebook、Instagram、Picasaも登録。 Flickrは登録途中で進まなくなって失敗。Twitterはエラーで登録できなかった。

ファイル・マネージャは「Content Navigator」。デスクトップ上のアイコンをダブルクリックすると立ち上がる。 WindowsのExplorerライクな外観。 起動時にはZeroPCのストレージ「My Storage」を表示しているが、左のペインで他のオンラインストレージを選ぶことで、ディレクトリやファイルを見ることができる。

ファイルの移動、コピーはオンラインストレージ相互間であってもドラッグ&ドロップで可能。 ネット越しのコピーなので、それなりに時間は掛かるが操作性はきびきびして悪くない。

試しに、Google Drive内に置いてあるGoogle Drive形式のスプレッドシートをダブルクリックすると、Google Driveがブラウザの新しいタブではなく、ZeroPCの新しいウィンドウが開いて編集できた。ただし、日本語入力は可能だったものの、入力した文字が2回入力されてしまうという問題があった。

Excelファイルを編集できるかどうかも試してみたが、これはGoogle Drive、SkyDrive、Dropboxともにビュアーを選択して閲覧するだけで、編集はできなかった。

これ以外にもWindowsのスタートボタンに似たメニューがあり、ここからZeroPCの中で動くプログラムやWebブラウザおよびWebアプリを起動することができる。

今回のメインの目的がオンラインストレージの管理なので、他の部分はあまり触っていないが、WebブラウザやWebアプリ関係は動作しなかった。

使ってみた感じでは、ZeroPCはWebブラウザを含めてデスクトップ環境を丸ごと作ってしまおうという野心的なツール。 オンラインストレージ関連の部分でもContent Navigatorの使い勝手はなかなか良い。

しかし、Content Navigatorからの編集アプリの起動が限定的なこと、細かな不具合があることなど、完成度はまだ途上という印象。

個人的には、11インチの画面にこれだけ詰め込むと少々見るのが辛い。 また、オンラインストレージを束ねるのに、ここまで大仰にする必要はないかなという気がする。


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