トリニダ2日目の朝食。マンゴジュース、コーヒー。温めたパンとバター、ココナッツ味のパンケーキ、ホットサンド、フルーツ。
屋上テラスからの朝のパノラマ写真。左端の青いのは水タンク。
トリニダは近郊で生産される砂糖の取引で栄えた町。その砂糖生産の中心地であった「ロス・インヘニオス渓谷(Valle de los Ingenios)」と共に1988年にユネスコの世界遺産に登録されている。トリニダからロス・インヘニオス渓谷までは観光用の列車が一往復出ているらしいが、今回は時間も限られているので割愛。しかし、町外れの駅は見ておきたい。宿の前のヘスス・マリア通りをカリージョ広場(Plaza Carillo)まで歩いて、そこからサン・ブロコピオ通りに折れてまっすぐ行けば鉄道の駅。朝の涼しいうちなら歩いて行けそう。
通りの交差点の角には配給所があることが多い。今日の朝食にでてきた四角いパンが繋がったのをよく見るが、ここのパンは細長いパン。商売に使うのか10本以上仕入れていく人もいる。
パンを買って自転車で帰っていく人。
小学校が近くにあるらしく、通学する子どもがちらほら。
1936年に建てられた劇場の建物か? 現在は使われていない様子。
宿とカリージョ広場との中間くらいにある銀行、Banco de Crédito y Comercio。行列好きという訳ではないと思うが、どこへ行っても行列。正面入口に向かって左側にATMが2台ある。
ここも配給所。カウンターに卵が積み上げられている。同じくカウンターにはレトロな秤。後ろの棚には商品が並ぶが、種類が少ない。
工場のような建物。 屋根の装飾が変わっている。この通りの建物は平屋が多いが、どの家も天井が高く、大きな扉と窓が付いている。
通学途中の子どもとその母親らしき人。
カリージョ広場に到着。ここもETECSAのWiFiスポットになっているのでメールとFacebookをチェックする。
広場の向かい側にあるイベロスター グランドホテル。おそらくここがトリニダで一番高級なホテル。
広場の北側に面した建物。たぶん、市役所か?
広場には子どもの集団や子どもを連れた親たちがあちこちに。
どうやら教会の隣が学校のようで、始業の合図とともに、親子共々建物の中へ消えていった。
このカリージョ広場の周りに市の主な機能が集まっている様子。ETECSAのオフィスもあり。開店前に早くも待ち行列ができかかっている。
サン・ブロコピオ通りを駅に向かって歩く。旧市街から遠ざかるに連れて通りもやや殺風景になってくる。
鉄道の線路と水タンクが見えてきた。
客車が3台並んで停まっている方へ行ってみる。車体に「Valle de los Ingenios」とあるので、ロス・インヘニオス渓谷への観光列車と思われる。
中は木のベンチシートがああるだけのシンプルな造り。
この客車を牽くための蒸気機関車が脇に停まっている。
運転席に居た運転手と思われるおじさん。なぜかドジャーズの帽子。傍まで行くと登って来いと手招きして上がらせてくれた。
もう一台の蒸気機関車。現役かどうかは不明。
車庫の人にどこから来たと聞かれて日本と答えると、「スミトモ」と言って指差すので、その先を見ると今は使われていない社軸受けに「SUMITOMO」の文字があった。
これらの機関車や客車が停まっている場所は停車場のようで、鉄道としての駅はやってきた踏切の反対側にあった。いちおうプラットフォームあり。列車はジーゼルでバスのような外観。
小さいながらも駅舎がある。
入ってみると、ロス・インヘニオス渓谷往復の工程表と料金の案内があった。今回は時間がないので見送り。
一通り見終えたので町へ戻ることにする。踏切の近くにあった飲み物の屋台。大きなマンゴーの木の下で営業中。頭上にはマンゴーの実。
シエンフエゴスからトリニダへ来る途中にも広大なマンゴー農園があったが、この駅の周りもマンゴーの木が多い。メキシコのマンゴーのように丸いのもあるし、東南アジアのペリカンマンゴーのようなのもある。まだシーズンには早いようだが、一部は色づいている。
町と駅との間にある消防署。「Bomberos」と爆撃隊のような名前が付いているが、「Firefighters」の意味。
途中に停まっていた救急車。町のタクシーはボロいけど、救急車はメルセデス。さすが、医療無料の国。
カリージョ広場の手前のカフェテリアでコーヒー休憩。この店は珍しく椅子があって座れる。
コーヒーもガラスのグラスではなくカップに入れてくれる。最初から砂糖が入っているのは他の店と同じ。
値段は1 CUP(=5円くらい)。ハムとチーズのサンドイッチが10 CUP。缶入りソーダが15 CUP。ミネラルウオーターの値段が書いていないが1本20 CUPくらいなので、このメニューの中では水が一番高い。
新車のように手入れされたクラッシックカー。古いのは側だけで、中身は新しいのかもしれない。
カリージョ広場まで戻ったので、WiFiカードを買うためにETECSAの順番待ち行列に加わる。WiFiカードのために並んでいるのは旅行者だけでなく地元の人の方がやや多い。ここは電電公社みたいなところなので、職員は室内の冷房の効いたところでのんびりと仕事をして、客は炎天下の屋外で待つという構図。
並んでいると、頻繁に抜けだしてはまた戻ってくる人が居る。また、並んでいるといっても行列になっているのではなく、入り口に塊になって待っている。それでも、誰が誰の次かは認識されている。逆に、並んでいると思っても、自分が誰の次であるか認識されるよう意思表示しておかないと抜かされてしまう。一方、ときにはズルをして順番を飛ばそうとする輩もいるが、そういう時には待っている全員が抗議するような、行列に慣れた人たちなりのフェアプレーの精神も見て取れる。
30分ほど並んでWiFiカードを購入できたので、このまま宿には戻らずに、マヨール広場の方へ向かう。
人気のカフェテリアの前には人集り。
時々見かけるCUCとCUP両方が使える店。ここは陶器を売っていた。外国人向けのおみやげと現地の人で多少生活にゆとりのある人向けの店か?
日向は暑いので、何もしていない人たちも通りの日陰側に集合。
旧市街へ戻る途中、グラシア通りにギャラリーがあったので入ってみる。ギャラリーは友人と共同らしいが、普段は床屋で、この時もお客の頭を散髪中。
1枚購入、新聞紙に包んでもらう。絵はこれから行こうとしている革命博物館(Museo Nacional de la Lucha Contra Bandidos)の塔を描いたもの。
で、代金の4CUCを5CUC札で払ったところ、お釣りの1CUCがなくて散髪のお客まで財布の中をCUC探し。結局お釣りなしで払えたので一件落着。個人経営を含め、外国人相手専業の店ではそれなりのCUCを持っているけど、この画家兼散髪屋のような兼業の人にとっては生活の主体はCUPでCUCはあまり持たないのが普通なのかなと思った。
このトラック、荷物を含めた色使いがキューバ風。
グティエレス通りとロサリオ通りとの角にその名もタバコの家(Casa del tabaco)という店があったので入ってみる。
ハバナクラブが等級ごとに勢揃い。
葉巻を巻く実演は担当者が休憩で不在。
奥の部屋は土産物売り場。さらに高級葉巻は奥のガラス張りの部屋に保管されている。葉巻好きにはたまらんとこかもしれんけど、吸わないので特に感慨なし。
マヨール広場へ向かう途中。石畳の道と風景に溶け込んでいる人。
路上の楽隊は休憩中。
マヨール広場から北の方向に革命博物館の塔が見える。
だが、塔の前に、カンチャンチャラ(La Canchánchara)へ寄る。
カンチャンチャラというのはラム+レモン+蜂蜜のカクテル。それを店の名前にしてしまったのがここ。店内は半分が中庭、半分が屋根の下にテーブル席。奥に小さなステージがあるが生演奏は丁度終わったところ。
名物のカクテルは素焼きのカップで出てくる。レモンが入っているので爽やかな味。蜂蜜は底に溜まっているので、添えられた棒で混ぜて溶かしながら飲む。全部溶かすとかなり甘いので、程々で止めるのがよい。
1杯3CUC、この素焼きのカップも土産用に売られていて、1個3CUC 。
ここでもトリニダ名物のしっぽを巻くトカゲを発見。昨日のより巻き具合がええ感じ。
休憩したので、いよいよ革命博物館(Museo Nacional de la Lucha Contra Bandidos)へ。ここは元々は修道院(Convento de San Francisco de Asís)だったのを博物館に転用している。博物館の見学は無料で、塔にも登ることができる。
入り口を入ったところに居たガイドの青年がいきなり日本語で話しかけてきた。きれいな日本語なので、なぜキューバで日本語を勉強したのかと聞くと、「日本が大好きだからです」とのこと。
トリニダ市内にこれほど高い建物はなく、塔に上がると見晴らしが良い。
今はもう鐘楼としての役目は果たしていないが、鐘はそのまま残っていた。銘には1853年とある。
塔の上でパノラマ撮影。
1階は博物館。
撃墜された米軍機の破片も展示されていた。
博物館を後にして街歩き。フレッシュジュースのスタンドを発見。
生のフルーツが置いてあるので、好きなのを言えばその場でミキサーに掛けてジュースにしてくれる。
パパイヤ+オレンジとグアバ、うまし。
途中にあった女性に大人気の店。しかし、何の店なのか不明。一旦、宿に戻って休む。
夕方になったので再出撃。このクラッシックカーは運転するには良さそうだけど、タクシーとしては後部座席狭そう。
目指すのは、サンティシマ教会の左脇、Casa de Musicaへと続く石段のステージ前。既に大勢がくつろぎ中。
空席を見つけて、とりあえずモヒート。
ステージではバンドがサルサの演奏中。
まだ明るいのにかなり盛況。ここはWiFiが使えるのでまったりするのに最適。
日が暮れてきたので、そろそろ夕食へ。
目的のレストランは革命博物館の前のボカ通り(Calle Boca)の坂道を1ブロック上がったところの角にあるラ・ボティハ(La Botija)。
人気店で、早めに行ったつもりだったが既に数組待ち。案内係はスキンヘッドにはちまき姿。
しばらく待って席に案内される。客は全員外国人旅行者。若い2人がポップな曲を演奏中。
とりあえず、ビールとラムベースのカクテル。
この店、料理の値段が安すぎ。メニューにあるコロッケが1個の値段だと思って2つ注文したら、この皿が2つ出てきた。ジャガイモではなくタロイモのような芋を使ったコロッケでおいしいが、この時点で完食ギブアップ。
壁には奴隷制度のなごりと思われる金具が飾られている。
追っかけるように、サラダと、
エビ。それぞれ野菜と果物が付いてこれだけでかなりのボリューム。
パンはもう要らないと思ったが、このジャムが旨くて手が伸びる。
メインはこのバーベキュー。料理はそれぞれ美味しくて、値段がびっくりするほど安い。
お腹一杯になったので夜の街へ。
広場近くのCasa de la Trovaへ立ち寄る。
音楽に合わせて踊り出す人たち。これが半端じゃなくうまい。
さらに、夕方行ったサンティシマ教会横の石段へ。夕方は自由に入れた石段が、夜はゲートができていて、ミュージック・チャージを払って入るようになっていた。しかし、石段下にいても音楽は聞こえるので、あちらこちらに佇む人たち。
よくしたもので、石段下のレストランの店員が、ドリンクのセールスにやってくるので、モヒート。
しっかり食べて飲んでキューバ6日目終了。
キューバ旅行 Day 6終了。
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