台湾周遊、列車と駅弁の旅（７） – 4日目（花蓮～瑞芳～九份）

4日めの目的地は九份。花蓮からは列車で瑞芳駅まで行き、そこからはバスで九份へ移動する予定。

今まではホテルの朝食を食べずに外へ食べに出ていたが、花蓮のホテルの周辺にはぱっとした朝食屋がないのでホテルで済ませる。このホテルは今回の旅行で泊まったホテルの中では一番快適だった。市街から離れているという立地の問題以外は良いホテル。

早々にチェックアウトして駅へと向かう。駅までの通りは相変わらず活気が無い。

近くに空軍の基地があるらしく、戦闘機が何度も低空を飛行していた。空は雲が厚く、天気いまいち。

花蓮駅は列車を待つ団体旅行客で混んでいる。

予定していた列車は、9：05分発の自強號。これを逃すと次の列車まで約1時間待ちになってしまう。さっそく切符を買うが、花蓮～羅東までは満席で約1時間立席になってしまう。

河口近くの川を渡る鉄橋から山側の景色。台湾の東海岸は山地が海の近くまで迫っているところが多く、平地が少ない。この時期川の水量は少なかったが、河原は広く、大きな石が転がっている風景が多い。雨の多い季節には相当増水するのではと思われる。

車内販売のカートを引く売り子。カートの上にあるダンボール箱は駅弁。特急、急行では、車内販売とは別に、ゴミを回収する人が割と頻繁に回っているので車内は清潔。

羅東に到着。ここで団体ツアー客が降りやっと席につける。

北上するにつれ椰子の木が少なくなり、日本の風景に似てくる。

一時晴れ間が見えた天気は再び悪化。
羅東あたりは内陸の平地を走っていたが、再び海岸沿いに戻る。近くに亀山島が見える。海は波が高い。

瑞芳駅到着。

九份へ行くバスの時刻まで間があるので、街歩きして昼食をとることにする。瑞芳の街は小さいながらも活気がある。

弁当を売るおじさん。ご飯の上にローストダックを載せたの100元が旨そうだったが先に進む。

この龍鳳腿の屋台に人だかり。後で要チェック。

通りの突き当りに美食街という建物がある。名前から観光客向けの食堂街かと思って期待せずに入ってみたが、中はローカルフードのワンダーランド。屋台30くらいを屋根の下へ押し込んだような凄いとこだった。

手前がお茶屋、奥はお粥の店。

ここはスープ、麺、餃子の店。

ここもスープ、麺系の店が並ぶ。

この店は甘いもの屋。

地元のおばさん達が普通にご飯食べている。

目移りするが、結局選んだのはこの店。店の名前は「瑞芳鹹冬瓜猪脚湯（店番号33）」と元々は豚足スープの店のようだが、おかずの品揃えがすごい。

ここで食べるならトレーに、持ち帰りなら弁当箱に好きなものを取るセルフサービス方式。

駅に戻る途中に、さっき気になった屋台を覗いてみる。龍鳳腿は魚のすり身を豚の網脂で包んで油で揚げたもの。屋台では3人がかりで作っている。

1本10元。皮がパリっとしていておいしい。

瑞芳から九份へは1062番の金爪石行きバスに乗る。バス停は駅の正面向い側。

このバスは遠路台北からやってくるので台北からの観光客で混んでいる心配があったが、平日だったこともあり、幸い空いていた。

バスはかなりの勾配の道を登っていく。

途中に所々に寺院がある。

九份らしい集落が見えてくる。

事前に調べておいた降車するバス停は、舊道というバス停。

そろそろ到着かというところで停車、乗客が降り始める。ところが車内表示されるバス停名は舊道ではなく九份老街となっている。

結局、ここで降りるのが正解。どうやら、バス停の名前が舊道から九份老街に変更になったのが、Google Mapに反映されていなかったようだ。降りたバス停には古い表示が残っていて、そこには舊道となっている。

バス停からすぐ目につくセブン-イレブンが老街入り口の目印。この右側の細い路地に入っていく。

九份にはホテルがない。宿泊先は老街をすこし進んだところにある民宿。狭い通りが観光客で混んでいるので荷物を引いていくのが大変。

民宿「チウチュンディンイン (Chiu Chunt Dint Inn – 九份九重町民宿)」に到着。ここは1階がカフェ、2階以上が客室になっている。民宿といっても、ホテルとの違いは門限（AM:1：00）があることくらい。もっとも部屋はベッドでほぼ一杯の狭さで、バスタブがないのは良いとしても、シャワースペースも極端に狭い。

まだチェックインできなかったので荷物を預けて街歩きに出る。