台湾を旅行して便利だったGoogle Mapsの鉄道編。
台湾の中~南部への旅行、あるいは台湾を一周するには鉄道が便利だが、自分で計画しようとすると都市間の移動に必要な時間を調べなければならない。
西海岸を走る高鐵(新幹線)は路線が一本しかないので高鐵のWebサイトで比較的簡単に調べることができる。
一方、在来線の台鐵のWebサイトは、日本語のページがなく、英語のページは駅名が英語読みでかえって分かりづらく使いにくい。
しかし、Google Mapsのルート検索を使えば問題は一挙に解決する。 例として、12月4日に台南から台東へ台鐵で移動する場合を考えてみる。
まずはGoogle Maps(画面はタブレットのGoogle Mapsアプリ、Web版でも基本は同じ)を開き、ルート検索で出発駅(台南火車站)と到着駅(台東火車站)を入力し、移動手段に鉄道を選択する。
台湾では鉄道の駅は「火車站」だが、この「站」という文字を日本語変換で出すのが難しい。 まずは「台南」とすると候補に「台南火車站」と出てくればそれを選択すればよいし、出てこなければ「Tainan Station」と英語で入力すれば「火車站」が出てきたりする。 このあたりはWeb版よりもアプリを使ったほうが適切な候補を出してくれる。
旅行出発前の計画段階で自宅のPCを使う場合は、他のWebページから「站」の字をコピーしてくるという手もある。
次に、「出発時刻」の左にある設定アイコンを選んで、日付と時刻をセットする。
さらに、このままだと鉄道以外にバスの経路も含まれてしまうので、「オプション」を選んで、「電車」を選択しておこう。
ここまで入力すると、画面には最初の候補が表示され、8:25分発の莒光號(急行)で台東まで4時間7分、運賃361元で行けることが分かる。
さらにこの候補をタップ(クリック)すれば、列車が台東行きで列車番号が751、途中の駅の数が17という詳細が表示される。
ここでさらに「17駅(4時間7分)」をタップすれば途中停車駅名まで表示される至れり尽くせりの便利さ。
ここまで最初の候補の内容、詳細を見てきたが、他の候補を見るには3つ前の画面の「別経路を表示」をタップする。 この場合は先程の候補を含めて合計4つの候補が示されている。
2つ目は莒光號から自強號(特急)へ乗り継ぐ方法。 3つ目は復興/區間(各駅停車)から自強號へ乗り継ぐ方法。 最後は先の候補と同じく莒光號一本で行く方法で、それぞれの運賃も表示されている。
試しに2つ目の候補の詳細を見てみると、乗り換え駅が新左営で次の列車まで21分あることが分かる。
このようにGoogle Mapsのルート検索は鉄道での移動計画を作るのに便利なツールだが、以前の投稿「台湾旅行で便利だったもの – 台湾プリペイドSIM事情」に書いたように、モバイル・インターネットの環境を作っておけば、現地で予定が変更になっても新しい計画を簡単に作り直すことが可能になる。
また、鉄道の長距離路線の切符は駅の窓口で買うことになるが、言葉が通じなくてもこのルート検索結果をタブレットに表示して見せれば筆談なしで簡単に切符を買うこともできる。
こういった、移動のための情報取得だけでなく、Internet、Google MapsとGPSがあれば移動中に「そろそろ☓☓駅に差し掛かる頃だ」とか「山間からでて海が見えるぞ」など、今までとひとつ違った鉄道の旅の楽しみが増えるのではないだろうか。
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