台湾旅行で便利だったもの – Google Maps（バス編）

続いてバス編。

海外で路線バスに乗ることは列車に乗ることと比較して大幅に難易度が高い。その理由としては、

行きたい目的地までのバス路線があるかどうか、ある場合どの路線のバスに乗ればよいか分からない。
最寄りのバス停の場所が分からない。
目的地に近いバス停がどのバス停か分からない。
正しいバスに乗れたとして、目的のバス停で降りることができるか心配。
運賃が分からない。

といったとことが考えられる。

幸い台湾では表記は漢字なので、読み方は分からなくても見れば判別は容易だ。これが、例えばタイでバス停の名前がタイ語表記しかなければ、タイの文字を知らないとバス停を判別することが困難なことは容易に想像できる。

もう一つ、台湾での路線バス利用に追い風となるのはGoogle Mapsのルート検索が台湾のバス路線に対応していることだ。日本でのバス路線検索への対応は2012年の9月。 2013年12月現在、バスルート検索には香港、シンガポールなどは対応しているが、他の東南アジアの国では国土全体のバス路線はまだカバーできていないようだ。その点、台湾は台北市内だけでなく、地方都市や都市間の路線も検索できるのはありがたい。

一例として、12月6日の台北駅から宿泊ホテルのCity Suites Gateway Hotelまでのバス移動を見てみる。ちなみにこのホテルは早朝の飛行機に備えて台北市街から離れたところにある桃園空港の近くのホテルから選んだもので、「空港まで行けばなんとかなるだろう」と軽く考えて事前に移動方法を調べていなかった。いざホテルへ向かおうとすると、鉄道を使っても最後はバスかタクシーが必要になるので、それなら最初からバスはどうかと当日になって行き方を考えたもの。

鉄道での移動と同様に、まず、Google Mapsのルート検索で交通手段として電車・バスを選び、出発地（台北火車站）と目的地（City Suites Gateway Hotel）を入力する。ホテル名は英語で入力したが日本語表記が登録されていて候補に出てきたものを選択した。

続いて、出発日時を設定し、鉄道を排除するためにオプションで「バス」を選択する。

ここで候補がひとつ表示されるが、「別経路を表示」をタップして候補リストを出す。
4つの候補の中では最初のものが直通で目的地へ行けるが、残りはバスを乗り継がねばならない。時間も短くて済むので、18:01発の1961番のバス、運賃90元を利用することにする。バス停を確認するため、選んだ候補をタップする。

詳細が表示され、乗車するバスは「1961番の大園行き」、「台北西站A棟」から乗り、「大園交流道」で下車すればホテルまで歩いて5分ということが分かる。

乗車する場所を確認するため、「台北西站A棟」をタップすると地図が拡大される。場所は台北駅から外に出て「忠孝西道一段」という通りに面した所らしい。（後で行ってみると、ここにバスステーションがあった。）

同様に、「大園交流道」をタップすれば目的地付近の地図が拡大される。さらに「徒歩」をタップすれば歩く経路の説明まで出てくる。どうやら、「大園交流道」で降りて、来た道を約200m戻って脇道へ入れば良いようだ。（実際はバスの運転手が親切で「横山橋」を渡った所で降ろしてくれたので歩く距離は半分で済んだ。）

念のため途中のバス停を確認するには、「1961 大園」をタップすればよい。桃園空港の第2ターミナルを過ぎれば降りる準備をすればよいので安心できる。この場合は空港ターミナルという分かり易い停留所の次で降車地で心配することはなかったが、台湾のバスは車内に次のバス停が表示されていたので、目的地に近づいたら注意していれば慌てることはないだろう。さらにGPSで現在位置をチェックしておけば、間違って乗り過ごすことも避けられる。

このように、Google Mapsを使えば台湾のバスの路線、乗降車のバス停、料金、降りるタイミング、運賃まで簡単に調べることができる。
プリペイドSIMで常時接続の環境を作っておくのは利便性を考えれば必須。端末はスマホでもよいが、地図の画面を広く見れるタブレットが便利。