「大分・福岡旅行(5) – 臼杵石仏」からの続き。
臼杵城跡は今では市街地の中にある小高い土地だが、元々は西の端が陸地に接していた小島。当時、地続きで大手門があった西側の入り口から入る。
大門橋の手前には、石碑がある。橋を渡った向こう側には、今は門ではなく鳥居がある。
鳥居をくぐって上を見上げたところ、漆喰壁の局面が美しい。
ここからの道は外敵の侵入を防ぐために、岩盤を切り開いた細い通路になっている。
斜面を上がりきったところにある「畳櫓」と呼ばれる建物。
登ってきた道を上から見るとこんな具合。
この場所は城の「三之丸」で、この門の内側が「二之丸」になる。
二之丸に入ってすぐのところにある石造りの鳥居は修理中。
小高い場所で市内を一望できる。
二之丸は公園になっていて、この日は地元のお年寄りがゲートボールをやっていた。
公園を過ぎて東へ行くと「空堀」がある。この堀の向こう側が「本丸」。
空堀を渡った本丸の入り口。ここには「鉄門」があったという。
本丸から南側を見たところ。出城のようなところは火薬庫だったらしい。
かつては天守閣があったらしい石垣を見て、城の北面にそって二之丸へと戻る。
城の建物はほとんど残っていないが、二之丸の一部に神社が建てられて、小さな池と庭がある。
臼杵城跡の次に、昨日見れなかった「稲葉家下屋敷」を見学に行く。初代臼杵藩主の稲葉貞通が関ヶ原での戦功で美濃から臼杵に加増移封され、稲葉家の統治は後幕末まで続いた。最後の藩主15代久通が華族となって東京に移ったため、里帰り用の屋敷として1902年に造られたのがこの屋敷。
建物は平屋の瓦葺き。見学料を払って、正面玄関脇の入り口から中へ入る。
5棟の日本建築の建物が繋がった複雑な形の建物で、それぞれの棟に畳敷きの部屋がいくつもあるので相当広い。
お殿様の屋敷らしく、欄間が大きく天井が高い。
上の間は畳がちょっと上等。
ふすまと障子を開けると開放感が高い。
屋敷の裏側には広い庭があり、履物を借りて、降りることができる。
この庭を通って隣接する「旧平井家住宅」も見ることができる。こちらは臼杵藩の上級武士の住宅で築年が1859年なので「稲葉家下屋敷」よりずっと古い。
上級武士の家といっても殿様の屋敷に比べると簡素で普通の家の趣。
この入口は入ったところが土間なので勝手口か。
畳の部屋は天井が張られているが、炊事場などは天井なし。
6畳の小さめの部屋がたくさんある。
ここは茶室か。
座敷には床の間付き。華美ではないが、上級武士の家らしい佇まい。
臼杵の市街観光はここまで。福岡へ向かう前に漁港のそばにある「臼杵みなと市場」へ行ってみる。
市場で売っている海産物は市場内の食堂で調理してもらって食べることができる。
ちょうど昼食時だったので、さっそく、生牡蠣を注文。
そして、臼杵での食べ納めは、ふぐ天丼。
ホテルに預けておいた荷物をピックアップhして臼杵駅へ。
関連リンク
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大分・福岡旅行(2) – 臼杵街歩き(その1)
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