古いダイニングチェア
約30年前に買ったダイニングチェア。革張りの座面が傷んできたので新しいチェアに買い換えて以来、捨てないで残しておいたのが4脚。
物は古いが、木の部分はしっかりとした造り。ただし皮の部分は経年劣化が激しい。
自分で張り替えるために椅子生地を買う
張替えに出すとそれなりに費用が掛かるので、自分で張り替えてみることにした。椅子用のシートは値段もピンキリだが、合成皮革 → ファブリック(化繊)→ ファブリック(天然繊維)→ 本皮の準にコストが揚がっていく。今までと見た目を変えたいので化繊のファブリックでよさそうなのを探す。ネットで購入するには布の色や質感が分からないが、無料でサンプルを送ってくれるショップもあるのでいくつか取り寄せてみた。
注文は長さ1m以上10cm単位というところが多い。今回購入した生地は幅が144cm。1脚あたり55cm四方で張れそうなので、4脚分取るには長さ1.1mで良いが、余裕を見て1.2mで注文した。数日後に到着。
モノはサンゲツのUP8392。ポリエステル100%の椅子生地。
生地を1/4にカットする。
木部の塗装を補修する
座面を張り替えるために椅子を分解したが、木の部分もけっこう塗装が禿げている部分があるのでタッチアップすることにした。
黒い塗装の大部分は大丈夫なので、100円ショップで買ってきたスプレーペイントを使う。
塗装を補修して乾燥中。
座面の枠の部分も塗装する。
座面の張り替え
塗装が乾く間に座面を張り替える。まずは現状の革張りの裏側のカバーの黒い布を外す。この布はあとでまた使うので破らないように気をつける。
カバーの布を外したところ。皮はほとんど隙間なしにタッカーで留められている。これを外すのが一番めんどうな作業。マイナスのドライバーの先を差し込んで、タッカーの針を浮かす。そこをペンチで挟んで引き抜く。1脚あたり100箇所以上留めてあるので途中で飽きる。
外した、タッカーの針。
張ってあった皮を外すと、ウレタンフォームのクッションは多少汚れているが弾力性は残っているのでそのまま再利用することにする。
さっき四等分した布に座板とクッションを乗せる。
布を止めるにはタッカーを使う。ホームセンターで1000円前後で売っている。打ち込む針(ステープル)は長さ9mmのを使った。
布をピンと張りながら、上下、左右をタッカーで留めていく。
角の部分やカーブの部分はタックを取りつつしっかりと布を引っ張ってしわにならないよう留めていく。最後に余分な布をカットする。
その上から、最初に外しておいた黒い布のカバーを掛けてタッカーで留める。
座板に張り終えたところ。思ったより簡単。
完成
組み上げて新旧を比較。
まずは1脚完成。
やってみると張るのは思ったよりも簡単で楽しい。一番大変なのは古い張り皮を留めてあるタッカーの針を抜く作業。あと残り3脚。