Chromebookの環境整備(3) – Windows Home Serverへのアクセス

Chromebookを使ってみて不便だなと感じたところは、Windows Networkを介して他のPCやサーバのファイルへアクセスできないこと。

もう長いこと自宅のホーム・サーバはWindows Home Server 2011（WHS2011）で運用していて、継続的に使うファイルはすべてこのサーバに置いてある。 Windows PCから使う場合は、よほどサイズが大きくなければ、ファイルがサーバにあってもローカルにあっても使用感は変わらないのでローカルにはあまりデータを置かない使い方が体に染み付いてしまった。

さて、Chromebookでも、ローカルにデータを持たないという点は変わらないが、ファイルの置き場所はGoogle DriveにしましょうというのがChromebookの基本思想。Windows Networkやsambaに接続する機能がない。しかし、Google Driveの容量は今回無料でもらった100GBを加えても全然足りないし、そもそも全てのデータをGoogleに委ねて良いのかという問題もある。

じゃあ、ホーム・サーバにデータを置いておき、必要に応じてChromebookとの間でファイルを移動しようとしたら、方法は、

別のPCを使ってサーバからGoogle Drive（あるいはSkyDrive、Drop Boxなど）へ移して、ChromebookのDownloadフォルダへダウンロードする。
Chromebookからリモートデスクトップでサーバへアクセスし、サーバからGoogle Drive（あるいはSkyDrive、Drop Boxなど）へ移して、ChromebookのDownloadフォルダへダウンロードする。

となってしまい、いかにも煩わしい。

しかし、WHS2011は「リモートWebアクセス」という機能があり、外部から「https://xxxx.homeserver.com（xxxxは任意のID）」というURLでWebからアクセスすることができる。これを使えばChromebookからアクセスできるはず。ということでやってみた。

「リモートWebアクセス」は自宅外からアクセスするための機能なので、イントラネットではなくモバイルネットワーク経由でChromebookから「https://xxxx.homeserver.com」へアクセスしてみた。

当然のことながら、リモートWebアクセスのホームの画面が開く。

ここで「共有フォルダー」を選択すれば、ディレクトリ・ツリーが表示され、任意のファイルへアクセスできる。

共有フォルダーのファイルを直接開くことはできないが、選択してダウンロードすることは可能。ダウンロードしたファイルはChromebookの唯一のローカルフォルダである「ダウンロード」フォルダに収められる。逆方向のアップロードもメニューからファイルを指定して行うことができる。

これで、外出先からホーム・サーバへアクセスすることはできる。では、自宅内でイントラネットではどうするか？残念ながら、「homeserver.com」というMicrosoftが運営するドメインは、外の世界からわが家のルータの1次側へリダイレクトしてくれるもので、ルータの内側から一旦外に出てまた戻ってくるというような使い方はできないようだ。

解決方法は簡単で、イントラネットでホーム・サーバへアクセスするときには、「https://xxxx.homeserver.com」ではなく、ホーム・サーバのIPアドレスを直接指定して「https://192.168.1.xxx」としてやればOK。

あまりスマートではないが、とりあえずWHS2011とChromebook間で双方向のファイルの移動ができた。