初めて買った家庭用のプロジェクタは今はなき三洋電機のLP-Z1。販売開始は2002年なのでもう10年以上前。
当時はまだブルーレイが出る前でHDMIなどないので、DVDレコーダーとアナログRGBで繋いでDVDやテレビの録画なんかを観ていた。 その後、テレビは地デジやBSでフルハイビジョンとなり、レコーダーはDVDからBDへと変わりプロジェクターの出番は減っていった。AV機器が順次デジタル化されて、最後にAVアンプをアナログからデジタルに買い替えたことで使う機会がなくなり、天井に吊られたまま電源が入ることはなくなった。
その後、フルハイビジョンのプロジェクタへ買い換えたかったが、
- 値段が10万円以上していた。
- HDMI初期に買ったAVアンプは出力が1ポートしかなく、HDMI切替器でテレビとプロジェクタを切り替える必要があった。
- 長さ10mのHDMIケーブルの値段が高く、性能にも心配があった。
などの理由で見送ってきた。
が、AVアンプをTX-NR626へ買い替えて出力ポートの問題は解決。 10mのHDMIケーブルも安いものが出てきて、使えないことはなさそう。肝心の本体も7万円台まで値段が下がってきている。
今日現在、8万円以下で買える家庭用のフルハイビジョンプロジェクタは、EPSONのEH-TW5200
、AcerとBenQのDLPの製品くらい。わが家の環境は天吊できる設置場所とスクリーンのセンターが約50cmずれているので、台形補正は上下だけでなく左右も必須。AcerとBenQには横方向台形補正の機能がないようなので、自動的にEPSONに決定。
早速、Amazonで購入。パッケージは思ったよりもコンパクト。
パッケージに含まれるのは、本体、電源ケーブル、リモコン、ゴム足(棚の上など高い位置に上下逆に設置する場合に使う)、マニュアル、マニュアルCD。印刷物として同梱されるマニュアルは簡単なスタートアップガイドだけで、取説はCDの中を見る必要あり。
正面から見たところ。レンズ部分は手動のシャッター付き。排気口が前面にあるのは、デスクの上に置いて使う時に、周囲の人に排気があたらないようにするためか? 全体の形は局面を多用したもので好き嫌いが分かれそう。
右側面。盗難防止ロックの取付があるだけ。
背面。アナログ系のポートは使わないし、そもそも天吊りにするので接続するのは電源とHDMIのみの予定。
左側面はなにもなし。
上面。レンズの近くに、シャッター、ズームとフォーカスの調整リング、水平方向台形補正つまみ。操作は基本的にリモコンで行うので、奥の方にある電源などのボタンを使うことはなさそう。
底面(下方向が前面)。天吊り用ブラケットを固定するネジ穴が3箇所。ただし、このネジ穴は前面方向へ偏っている。手持ちのブラケットはユニバーサルタイプなので取り付けられるが、重心が真ん中あたりに来るように取り付けるのはちょっと面倒。
ちなみに、古い三洋のプロジェクタの取り付け穴はこんな感じ。これを取り付けていたネジ(M6くらい)がそのままEPSONにも使えると思ったら合わない。しかたがないので、マニュアルからネジサイズを探したが記載なし。たまたま個人のブログでネジのサイズがM4と書いている人が複数いたので、近所のホームセンターへM4のネジを買いに走る。
ネジ穴の深さが10mmだったので、M4x10で無事取付完了。
次はケーブル。プロジェクタとスクリーンの距離は3mちょっと。しかし、梁伝いにケーブルを這わせて、上り下がりの長さと曲がりの余裕を加えると10mのHDMIケーブルが必要になる。 ケーブルもいろいろなメーカが販売していて、値段も下は1000円くらいから、上は天井知らず。 テストしてから買う訳にいかないので、悪い評判がなくて、値段がそこそこ、かつ知っているメーカー物ということで、PLANEXの「ハイスピードHDMI Ver1.4ケーブル 10m」を購入。
このケーブルは、なぜか入力/出力の極性があって、方向を間違わないように接続しなければならない。簡単な説明が同梱されていた。HDMIケーブルも10mにもなると相性問題があるようやけど、繋いでみたら問題なく映った。
AVアンプのTX-NR626はデフォルトではメインのHDMIポートにだけ出力して、プロジェクタを接続したサブのポートには出力しない設定になっている。これを両方に出力するように変更して準備完了。
3m離れたところから映写して画面サイズは約110インチ。最大輝度が2000ルーメンと明るいので、照明を付けたままでも何とか見れる。部屋を暗くすれば十分というか明るすぎるくらい。 まあ、上を見ればきりがないけど、この価格でこれだけの画がだせれば十分満足。