Vodafone アイルランド SIMカード

Vodafone.ie SIM
海外旅行の際、現地でのモバイル通信のためにプリペイドSIMを買うのが当たり前のようになっている。旅行前に調べておいて現地のショップに飛び込むのも楽しいが到着が深夜だったりすると半日程度インターネットにつながらない状態で過ごすことになる。

そういうこともあって、昨年マルタへ旅行した時には、事前にAmazonでイギリスのEEのプリペイドSIMを買って持っていった。このSIMはテザリングもできるし、短期の旅行だったのでデータ2GBを2人で使ってちょうど良かった。

Vodafone.ie(アイルランド)のSIMを買う

計画中のスロベキア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、モンテネグロへの旅行にあたってプリペイドSIMをどうしようか考えていたところ、VodafoneアイルランドのSIMが良さそうなので買ってみた。

訪問する4カ国のうち、スロベニアとクロアチアはEUに加盟済、ボスニア・ヘルツェゴヴィナとモンテネグロはEU未加盟。帰りにちょっと寄り道しようとしているトルコもEU未加盟。EU域内では昨年の6月にローミング料金が撤廃されて本国と同じ条件で使えるようになっている。上記のEEのSIMも本国はイギリスだが49カ国で使えるというのがウリで、マルタ旅行の際にはその恩恵にあずかったということ。

Vodafone.ieのSIMもEEのSIMもEU圏内のスロベニアとクロアチアは定額で使えるが、ボスニア・ヘルツェゴヴィナとモンテネグロは対象外。この2つのSIMを比較してみたのが次の表。

Vodafone.ie EE
有効期間 定期的にTopUpすれば無期限 30日
SIMカード価格 13.5ユーロ(eBay) 1880円/2GB(Amazon)
データ通信料 15ユーロ/5GB
音声通話 含まれない(プランの購入が必要) 含まれる
テザリング 可能なはず(国による) 可能
EU以外の国 ローミング可能

EEが30日使い切りのSIMなのに対して、Vodafone.ieはTopUp(チャージ)して必要なプランを選択して使うタイプのSIM。なので、Vodafone.ieが発行する空っぽのSIMをまず買って、TopUpしなければならない。購入はAmazonで買うのが一番簡単。今回は多少安く買ためにeBayでアイルランドの出展者から購入した。

最初はSIMカードのコストが掛かるが、データ通信だけなら15ユーロ/5GB、5ユーロ/1GBというプランは割安。年に1回以上ヨーロッパに行く人ならVodafone.ieのSIMは良さそう。

支払いを済ませてから約一週間で到着。国際郵便で中にはSIMカードと白い紙が1枚入っていただけ。多少安く買えたが途中で紛失のリスクがあるので心配ならばAmazonの方が確実。
Voderfone SIM到着

Vodafoneアカウントのセットアップ

SIMカードが届いたら、PCから www.vodafone.ie へアクセスし、アカウントのセットアップを行う。

Vodafoneセットアップ画面1

ユーザIDに相当するのは電話番号で、送られてきたカードの裏面にプリントされている。

Vodafone SIMカードの裏面

次の画面で、「Never logged in before? Register here」をクリックして次へ進む。

Vodafoneセットアップ画面2

新規登録と忘れたパスワードの再設定と同じ画面を使いまわしているようでちょっと変な感じもするが、電話番号を入れて次に進む。この時、SIMカードをSIMロックフリーの端末に入れてSMSを受信できるようにしておく。端末のローミングの設定もオフになっていることを念のため確認しておく。

Vodafoneセットアップ画面3

Verification CodeがSMSで送られてくる。この時、Softbankの回線に繋がっていたが、SMSの受信で料金は発生しない。
VodafoneからのSMS

このコードと設定したいパスワードを入力。
Vodafoneセットアップ画面4

My Vodafoneのトップ画面。
Vodafoneセットアップ画面5

SIMの購入時に30ユーロ分を27ユーロでチャージできるというオファーがあって購入していたので、クレジット残高は最初から30.5ユーロになっている。なぜか0.5ユーロ分おまけで付いている?
Vodafoneセットアップ画面6

TopUpはこの画面から行える。金額は最低5ユーロから。クレジットカードを登録しておけば、SMSでTopUpすることも可能。
Vodafoneトップアップ画面

スロベニア、クロアチア用のAdd-onの選択と購入

資金のチャージも出来たので、次は旅行用のプランを選択になるが、My Vodafoneのサイトとサービス体系がいささか分かりにくい。

メニューの「Change My Plan」だろうと当てを付けてみたものの、表示されるのは音声、データ、SMSをセットにしたプランと国際電話のプランだけ。いろいろ探し回って、「Buy ann add-on」の中にデータのみの”Add-on”を発見。

「1GB、5ユーロ」または「5GB、15ユーロ」が選択できる。ここで購入すればよいはずだが、使える日数とかの説明が一切ないのが不親切。

 

Vodafone Add-on一覧

もっと分かりやすい説明がないか探したところ、ここにAdd-onごとに有効期限とSMSで購入する際に送るTextが一覧になっていた。
Vodafone Add-on一覧2

5GBデータのAdd-onを購入する予定。スロベキアとクロアチアで過ごすのは実質12日間くらいなので、1日あたり400MB強使える。これで足りなければ1GB/5ユーロで足してもよい。有効期間は30日あるので今日買っても旅行期間中は大丈夫だが、別に急ぐこともないので出発前にMy VodafoneのWebサイトで購入することにする。

ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、モンテネグロ、トルコでどうするか?

スロベキアとクロアチアでの通信は手当したが、EUに入っていないボスニア・ヘルツェゴヴィナ(約24時間滞在)、モンテネグロ(約10時間滞在)、トルコ(12時間滞在)がまだ残っている。

これらのEU域外の国々でもVodafone.ieのプリペイドSIMはローミングで使用可能。「Red Roaming」というプランで国によって料金が異なる。

トルコは2番めのカテゴリーに含まれ、1日2.99ユーロで200MBまで使用でき(1.5セント/MB)、それを越えると6セント/MBの費用が発生する。

ボスニア・ヘルツェゴヴィナとモンテネグロは3番目のその他の国々に含まれ、1日4.99ユーロで200MBまで使用でき(2.5セント/MB)、それを越えると12セント/MBの費用が発生する。

これらはEU内での15ユーロ/5GB(0.3セント/MB)に比べると割高ではあるが耐えられないこともない。

注意しなければならないのは、200MBあたりの価格がDaily Rateなのでアイルランドカレンダーでの日付を跨ぐとあたらしく1日分チャージされてしまうこと。

アイルランドより、ボスニア・ヘルツェゴヴィナとモンテネグロは1時間、トルコは2時間進んでいるが、時差は大きくないので深夜の使用にだけ注意すればよい。モンテネグロとトルコでは昼間しか活動しないので問題ないが、ボスニア・ヘルツェゴヴィナはモスタールで一泊する予定なので2日分の料金が発生してしまう。

また、200MBを使い切った後も使い続けると4~5倍高い単価で従量制のチャージが掛かるので要注意。

この表を見ると、EU域内では5GBのAdd-onの契約があればローミング費用は掛からないことになっているが、5GBを使い切った後は「Domestic out of bundle rate.」となっているので滞在している国によってチャージが異なってくる模様。よって5GBも残りを注意しながら越えないように気をつけたほうがよさそう。

Vodafone RED Roamingの画面

Red RoamingのOpt-in(有効化)とOpt-out(無効化)は「50020」へ「Red」または「Stop Red」のTextを送れば良い。SIMを受け取った時には、既にOpt-inされている状態で、端末に挿したままにしていたらすぐにSMSが飛んできた。

日本も「その他の国」としてローミング可能な国になっている。端末のローミングを「オフ」にしているので料金は発生しないが、もし「オン」になっていればインターネットへアクセスした時点で4.99ユーロがチャージされ、日本とアイルランドとの時差は8時間(夏時間)なので、そのまま午前8時を過ぎるとさらに4.99ユーロチャージされることになる。

VodafoneからのSMS 2

ボスニア・ヘルツェゴヴィナのプリペイドSIM事情

ボスニア・ヘルツェゴヴィナのモスタルへはクロアチアのスプリトからバスで移動する予定。予約してあるバスは、9:30にスプリトを出発して14:00にモスタルへ到着する予定。モスタルから次の目的地ドブロブニクまでもバス移動で、翌日の12:30分に出発して15:45に到着という予定。

Vodafone.ieのSIMを使えば、スプリトからモスタルへの移動中にボスニア・ヘルツェゴヴィナの電波を掴んだ時点で4.99ユーロ費用発生。翌日深夜1:00までは200MBまで追加料金無し。1:00を過ぎると4.99ユーロ追加発生し、新しく200MB使えるようになる。モスタルからクロアチアのドブロブニクへ移動する途中、クロアチアの電波に切り替われば従来からの5GBまで定額のプランへ戻るというシナリオ。なので、RED Roamingでは9.98ユーロ必要で使える容量は200MB+200MB。

念のため、ボスニア・ヘルツェゴヴィナで買えるプリペイドSIMを調べてみると、オペレータはBH Telecomm:tel BiH、Eronetの3社。最初の2社でほとんどの市場シェアを占ているらしいので、RED Roamingでもこの2社のいずれかを使っているはず。

BH Telecom

WebサイトのTourist Offerというページが英語での旅行者向けのページになっている。音声は要らないと割り切れば、「TEXT AND SURF」のページにいくつかのプランがリストアップサれている。

  1. Ultra Internet Start package -7Days、300MB、5KM(2.5ユーロ)
  2. Ultra Internet Special Editon paket  – 10Days、2GB、10KM (5ユーロ)
  3. Instant Buy&Surf 1 hour – 1Hour、5GB、1KM(0.5ユーロ)
  4. Instant Buy&Surf 24 hours 50 MB + 50 MB - 24Hours、0.8KM(0.4ユーロ)
  5. Instant Buy&Surf 24 hours 1000 MB - 24Hours、1000MB、1.5KM(0.75ユーロ)
  6. Instant Buy&Surf 7 days - 7Days、1000MB、3KM(1.5ユーロ)

このうち、1と2にはSIMカードが含まれているが、3~6はSIMカードを持っている前提での追加オプションと思われる。SIMカード単体の価格が分からないが、「SIMカード+ 5 」あるいは「1 + 5()3.25ユーロ」が買えれば悪くなさそう。

m:tel BiH

Webサイトには10KMと25KMのTourist Packageがあった。10KMのパッケージはBH Telecomの「Ultra Internet Special Editon paket」に近いプラン。

  1. 10KM Tourist Package - 7Days、2GB、10KM(5ユーロ)
  2. 25KM Tourist Package - ?、5GB、25KM(12.5ユーロ)、ポーランド、チェコ、トルコ、セルビア、モンテネグロ、クロアチア、スロベニア、オーストリア、ドイツ、ロシアで使用可能。

Google Mapで見たところ、モスタルのバス停からホテルへの途中にBH Telecomのショップがある。RED Roamingで約10ユーロ費用が発生するのなら、BH Telecomの「Ultra Internet Special Editon paket」を5ユーロで買って使い捨てた方が容量の心配がなく安くあがる。ただし、スプリトからモスタルまでの4時間半のバス移動の後半はインターネットが無い環境を我慢しなければならない。

忘れてはならないのは、RED Roamingを使わない場合は、スプリトを出発する前にRED RoamingをOpt-outしておくこと。

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