クロアチア旅行(Day 9)フヴァル島日帰り

Day 9の内容

スプリトから船でラベンダーの産地として有名なフヴァル島へ日帰りで行ってくる。島内を回るには公共交通機関がないので、運転手兼ガイド付きのツアーを予約済。

  • フヴァル島日帰り観光

フヴァル島について

フヴァル島はスプリトから約30km南に位置する、東西が約80km、南北が約12kmの細長い島。スプリトからは島の北側にあるスタリー・グラードへフェリー、南西にあるフヴァル・タウンへ高速艇が就航している。

この島を行き先に選んだのは、スプリトから日帰りで行ける距離で交通機関があること。そして、この島はアドリア海の中でも初期に人が定住した島で、スタリー・グラードの東に広がる平原には4世紀にギリシャ人が開墾した石造りの区画の農地が今でもそのまま残っていて世界遺産になっているような歴史があるから。

Google マップ - Mozilla Firefox 2018-05-26 08.43.01

高速艇でフヴァル島へ

早朝、波止場へ

海岸沿いのプロムナードのカフェ。開店準備中。

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今日も快晴。

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波止場では早朝から釣りをする人が何人か。

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停泊中の船。中央の遠くに見える船が今日これから乗る船のはず。

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電光掲示板に出発順に出発時刻、行き先などが表示されている。これから乗る船は一番上のドゥブロヴニク行き。われわれは2つ目の島フヴァル島で降りるが、船は途中にいくつもの島に寄り道しながらドゥブロヴニクまで航海する。

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電光掲示板の番号とこの地図を照合すれば船が停泊している場所が分かるという仕組み。

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乗船

船はスピードの出るカタマラン(双胴船)。

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波止場から陸地の方を見たところ。

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チケットは日本で購入済。乗船するにはプリントしておいたeチケットを見せるだけ。

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客室は前方と後方とに分かれている。前方は乗客が多く、窓際の席が空いていなかったので後方の客室へ移動。

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高速船だけあって速いが水しぶきと騒音もかなりのもの。

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後部船室。やかましい。

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このあたりは島が沢山ある海域で、近くの島の向こうに遠くの島影が見える風景が続く。

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船内を探検。後方の客室方向を見たところ。

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荷物置き場と2階への階段。乗客数が少ないためか2階は閉鎖されていた。

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前方の客室。

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小さな売店もある。

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ブラチ島へ立ち寄り

スプリトを出てフヴァルへ向かう途中、最初の寄港地ブラチ島に到着。

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ブラチ島はフヴァル島ほど観光地として知られていないので乗降客も少ない。タラップを延ばしての停泊時間も5分足らず。

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すぐに出発。

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ブラチ島のマリーナ。

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並走する船、漁船か?

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こちらはすれ違った小型の客船。

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フヴァルへ到着

スプリトを出て1時間でフヴァル島へ到着。

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船を降りる。船内や下船時に検札はなく、乗船時に見られただけ。かなりいいかげん。

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乗船を待つ人の列。

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乗ってきた船。

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入江の奥の方を見たところ。

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大型船が停まるのは入江の入り口側で奥はヨットなどが停泊するマリーナになっている。

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フヴァル旧市街を歩く

フヴァル・タウンの案内地図。中心部は歩いて回れる広さ。

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島内ツアーを予約しておいた旅行代理店。まだ約束の時間には早いので、場所の確認だけ。

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入江の奥に聖ステファン広場がある。

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広場の入り口から見た港。

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広場は幅25m、奥行き150mくらいの東西に長い長方形。東の端に教会が見える。

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広場の中程から東方向。

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大きな井戸のようなものがあった。厳重に蓋がされている。

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聖ステファン大聖堂。17世紀に造られた聖堂はベネチア・ルネサンス様式の建物。5層の鐘楼は、上に行くほどアーチの数が増える独特のデザイン。

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大聖堂の前から広場を見る。

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中に入ってみる。

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小さくて飾り気がないが綺麗な教会。

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奥から入り口方向を見たところ。

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広場に戻って脇道に入ってみると石造りの壁にライオンのレリーフ。この街がベネチアの支配下にあったことの名残だろうか。

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広場の入り口にある大きな建物。ベネチア支配時代に造船所として使われていたという。

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その後、劇場として使われるようになったというが、かつて船を出し入れしたのであろう正面の大きな開口部は閉じられていた。

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広場の出口から港の北西方向をみたところ。

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広場のカフェでエスプレッソ。

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シーズン中だと人で溢れかえるような人気リゾート地でも、時期を少し外したお陰でのんびりできる。

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フヴァル島内ツアー

島内ツアーの時間になったので、先ほど場所確認をしておいた旅行代理店へ行って代金を払う。自動車は旧市街へ入れないのですこし離れたところにあるそうで、案内してくれる女性についていく。

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連れて行かれたのは旧市街のすぐ外側にあるバスステーション。

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丘の上へと広がる住宅地が見える。

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これがツアーの車。なんとほぼ新車のメルセデスでガイド兼運転手は女性、乗客はわれわれ二人だけ。

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車に乗るとあいさつもそこそこに発進。

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ナポレオン砦

いきなり山道を上りだす。

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最初に連れて行ってもらったのはナポレオンの砦跡。丘の上に石垣が残っているだけの遺跡で、この地を守るために造られたのではなく、海を渡ってくる敵を発見するために造られた見張り用の砦。

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このナポレオン砦跡から見下ろす景色が絶景。フヴァルの旧市街を望む眺望ポイントとして良く知られているのはフヴァル城塞で、写真の中央に写っている城壁のある建物。フヴァル城塞までなら街から歩いて行けるが、より高いところにあるナポレオン砦跡は車でないと行けない。ここに来れただけでもツアーを申し込んだ甲斐があった。

フヴァルの旧市街の沖合に小さな島々が連なり、その後ろ遠くにはヴィス島の影が見える。この地方一帯は石灰岩でできていて、地殻変動で隆起した山脈のうち、高いところが陸地の山脈になり、低いところが海に沈んで山脈と並行した細長い島となったもの。こういう地形をダルマチア式海岸というのを後から知った。

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砦の周りに自生しているリュウゼツラン。

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砦の脇にはアンテナ用の塔が建れられて、今は通信設備として使われている。

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島の西側を眺めた風景。小さな天文台のドームが見える。沖合、右手遠くに見える島は、船で途中に寄ってきたブラチ島。

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ラベンダー畑

フヴァル島第2の街スターリ・グラードへ向けて出発。途中オリーブ畑があったが、規模が小さかった。

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途中通過した集落。

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車を停めて見せてもらった野生化したラベンダー。花の時期は夏なので、今は葉だけ。

元々この島にはラベンダーはなく、ある時船乗りが南フランスからラベンダーを持ち帰って島に植えたところ、またたくまに島中に広がったという。

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谷あい一面に広がるラベンダー畑。かつては花が咲く時期には一面紫色に埋め尽くされたところ。写真手前のこんもりした植物はラベンダーだが、石灰岩を積んで区画された畑の中にはラベンダーがほとんど生えていない。フヴァル島は今でもラベンダーの産地だが、過去に起こった山火事で多くのラベンダー畑が焼けてしまったという。

素人考えで、また新しくラベンダーを植えれば良いのではと思ったが、ガイドが説明してくれたのは厳しい現実だった。フヴァル島だけでなくクロアチアのいろいろな地域で、畑を区画する石灰岩を積み重ねた低い石垣を見た。これらは風よけの壁、あるいは土砂流出防止の柵として使われているのかと想像していたが、保水の機能が主な目的らしい。

クロアチアの海岸部は地中海性気候で、冬の間には雨が降るが、春から秋に掛けては晴天が続いてほとんど雨が降らない。畑に置かれた石灰岩の石垣は冬の雨季に雨を蓄えて、乾季に植物に水分を供給していたという訳。ラベンダー畑を襲った山火事は、植物を焼いただけでなく、石灰岩をも焼いて内部の水分を蒸発させてしまったので、焼け跡に植物を植えてもすぐには元の状態には戻らなかった。

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山火事によって畑を失った農家の多くが廃業して街へと移ったり、島を離れていったという。次に停まったのは「Velo Brablje」という村が見渡せるところ。この村はガイドの女性の一家の出身地。しかし、今は人が住まない無人の村となっている。それでも年に一度、ラベンダーの花の季節に皆がこの村に戻ってくるという話をしてくれた。

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その近くにあるガイドの友人がやっている小さな工房と売店に寄る。ここではラベンダーの栽培、収穫、オイルの抽出まで全て自分たちでやっているという。

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自家製のラベンダーオイルを買う。ラベンダー以外にはローズマリーオイルもあった。

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途中に見えた石灰岩の崖。その下の斜面には中腹まで人手を掛けた石組みが見える。

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スタリ・グラード

フヴァル島第2の町スタリ・グラード。この町は島の北側に位置する港町。スプリトからは車を運搬するフェリーの定期便がある。車から降りて、街なかを歩く。

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フヴァル・タウンと比べるとこじんまりしていて人も少なく落ち着いた雰囲気。

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海から引き上げられたという大砲。

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この町の実力者の屋敷だった建物(Tvrdalj Castle)。ちょうど団体客が出入りしていたので、外から見るだけで中に入らず。

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街の広場。シーズンオフということもあってがらんとしている。右端の建物は改装中。石造りの建物は側がしっかりしているので内装をやりかえるだけで完全にリニューアルできるのが木造と違うところ。

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スタリ・グラード平原

スタリ・グラードのタウンを出て、東へ向かう。このあたりは平らな土地でぶどう畑など農地として使われている。この土地に開拓者が入植したのは紀元前。当時の石組みの区画が今も残ってそのまま使われている。その保存状態が良いことから世界遺産となっている。

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高地の斜面での石垣は雨が少ないこの島での保水が目的だったが、平地の石垣も同じなのだろうか? 島全体が石灰岩質で土地は痩せているようなので、表土を風で飛ばされないようにしているのかもしれない。

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世界遺産とはいえ、農作地とその石垣の囲いがあるだけ。

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ヴロボスカ(Vrboska)

次に向かったのは、島の北側にある小さな港町ヴロボスカ。街なかに水路があって運河のように見える。この街は外洋から2kmほど細く内陸へ入り組んだ湾の奥にあり、この水路のように見えるのはその湾の最奥部。したがって、水は海水。

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外洋から奥まっているので波はなく、小さな島まである。

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ガイドの女性が島で一番好きなところというだけあって、街自体がミニチュアのヴェニスのような感じ。

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潮の流れもないのに、水はきれいで海底が見える。

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ヴロボスカを離れて、さらに東へ向かう。

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道路が海岸から高台へと移り、そこから見下ろしたJelsaという町。眺めただけで通過。

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更に行くとワイナリーがあって見学や試飲ができるということだったが、パスしてタウンへと向かう。再び、高地ドライブ。

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フヴァル城 ~ ツアー終了

タウンへ戻って車を返すところをフヴァル城まで行ってもらう。ここでガイドとの契約終了。フヴァル城の中は有料だったので外から見るだけ。

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ここからの眺めもまずまず。

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フヴァル・タウンと港を上から眺めたところ。

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フヴァル城の城壁に沿って街への道を下っていく。

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途中にリュウゼツランの群生があった。

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だいぶ下ったところからの街と島の景色。

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リュウゼツランは花が咲くまでに数十年から百年掛かるそうで、花が咲くと枯れてしまう。ということは、リュウゼツランの花は珍しいのかと思ったが、いくつも花が咲いていた。たしかに枯れかかっているようだが。

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城壁の石垣もこのあたりで終わり。

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さらに下って、街に戻ってきた。

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旧市街の中ローマ人が作った街共通の雰囲気。

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ランチ & 散歩

ランチのレストランを物色して、Mizarolaというレストランへたどり着く。ここが入り口。

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階上のテラス席へ。暑かったので、ワインの前にビール。

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マグロとカジキのような魚のカルパッチョ、タコのトッピング。

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追っかけ到着したピザをつまんでワイン。薄めの生地がパリッとしたピザでうまい。

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天気は上々。昼飲み日和。

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遅いランチを終えて港へ戻る。まだ行っていなかった港の西側を散歩。

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地元の人か旅行者か分からないけど、泳いでいるひとあり。

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港の奥から海に向かって正対する建物。2回の正面の手摺にヴェネチアのライオンのレリーフがあるので、ヴェネチアの役所だった建物みたいだが、アーチの開口部にガラスが張られて改装中。

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ステファン広場へ戻る。日が傾いてきた。

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広場の入り口近くにあるジェラテリアでジェラート休憩。

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スプリトへ

港でスプリトへ帰る船を待つ。

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ボロい貨物船、沈みそう。

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二人乗りのボート、のどか。

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やっと船が到着。

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乗船。日が暮れて宵闇が迫ってくる時間。

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帰りも途中でブラチ島に立ち寄る。

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スプリトへ戻ってきた。9日目終了。

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