Day 8の内容
今日行く2つの街は昨日のスプリトへのバス移動の途中で通過した小さな街。小さいが、シベニクには聖ヤコブ大聖堂という世界遺産があり、トロギルは街自体が世界遺産になっている。
- シベニク観光
- トロギル観光
- スプリト市内観光（#2）
シベニクへの移動
泊まっているアパート（Apartments Dujam）。最近リノベーションされたようで、部屋も綺麗だったが、外壁や鎧戸も新しい。正面の2階建ての建物の2階の部屋に3泊予定。
アパートの近くにあるVocni広場。正面の門から外へ出ると海岸通り。
波止場には大型フェリーが車を積み込み中。
シベニクはスプリトから約80km昨日来た道を戻ったところにある。バスは長期よりバスの乗り場から出るが、一回り小さい。ほとんど海岸沿いを走るので海側の左の席に座る。右側だと山ばかりみていることになる。
朝のスプリト港。手前のフェリーの奥に高速船の乗り場が見える。明日はここから島へ行く予定。
スプリトの北の入江の奥にあるソリンという町の入り口。ローマ時代はソリンがこの地域の主要都市で、ディオクレティアヌス帝があえてソリンを避けて田舎のスプリトに宮殿を作ったことでその後立場が逆転する。ローマ時代の大規模遺跡があるので興味はあるが時間の都合で立ち寄らず。
トロギル（通過）
トロギルはスプリトから30kmくらいのところなのですぐに到着。街の入り口の橋から旧市街方向を見たところ。シベニクからの帰りに寄るので今は中に入らない。
トロギルから5kmくらい先にあるちいさな半島。ここも住宅で埋め尽くされていてちょっとした景観。手前の海岸は海水浴場になっていた。
何かを養殖しているようでブイが浮いていた。海はベタ凪で波ひとつない。
マリナ
マリナという町の近くの海岸。
入り組んだ湾の一番奥にあるマリナという小さな町。中央に見える要塞は16世紀にオスマン・トルコから街を守るために湾内の小島に建てられたもの。今は陸続きとなってヨットやボートに囲まれている。
マリナを過ぎるとバスはしばらく内陸部を走る。
プリモシュテン
道路が再び海岸近くに出てきたところ。プリモシュテンの少し手前にある入り江。
動いているバスの中からの撮影なので、プリモシュテン全体を捉えるシャッターチャンスがほとんど無い。この小さな街は16世紀にオスマン・トルコの脅威から逃れてきた人たちが岩礁の上に街を築いて陸地と繋げたのが始まりという。
プリモシュテンの付け根にあたる場所に停車中のバスから撮った写真。時間があれば寄ってみたい街だったが、残念ながらバスから観るだけ。
プリモシュテンの近くにはキャンプ場や別荘らしき建物が散見された。海が綺麗で透明度が高く穏やか。この小さな入江もプライベートビーチかもしれない。
風景の良いところが続く。入江ごとに景色が異なり、それぞれが絵になる。
向かいの陸地は島ではなく、大きな入江の対岸。
その大きな入江の一番奥まったところ。バスはこの入江を迂回して進む。
ブロダリカ
もうすこしでシベニク。複雑な形をした入り江に架かる橋から海側を見たところ。右側遠くに見えるのはブロダリカ（Brodarica）という街。ここも通過するだけ。
シベニク市内観光
シベニクのバスステーションに到着。
まずはシベニクからトロギルへ行くバスの時刻を確認。窓口で尋ねたら、手書きのメモをくれた。ランチを済ませて、14時台のバスに乗る算段。
シベニクの旧市街へ
バスステーションから旧市街方向へ。白鳥が泳いでいるここは、川でも湖でもなく海。
旧市街の入り口にある聖フランチェスコ教会。その前にある石像は、女流彫刻家のマリア・ヴェヴィッツによるクロアチア国王、ペタル・クレシミール4世の像。ニンで出てきたトミスラヴ王が初代クロアチア王で、そこから約100年後にクロアチアを再興した王さん。
街の中へ入るといきなり出くわす変な壁。
聖フランチェスコ教会の裏側。
しばらく街中を散策。
狭い路地とカフェ、今までに訪れた街でも見たような景色。
石組みが見える壁の家が多いが、他の街ではあまり見なかったカラフルな色で仕上げた壁の家もある。
聖バルバラ教会、今はMuseumとして使われている。
世界遺産、聖ヤコブ大聖堂
適当に通りを選んで奥へと進んでいくと、聖ヤコブ大聖堂横の共和国広場に出た。
建物の外壁に彫り込まれた市民の顔、全部で72人ある。
「楽園の入り口」または「ライオンの扉」と呼ばれている北側の入り口。扉の両脇のライオンがアダムとイヴを支えている。
正面のファサード。建物はゴシック様式で建築が始まったが、何世代も掛けて造る建物によくあるように、途中から設計が変更された。したがって建物の下部がゴシック様式、上部がルネサンス様式のハイブリッドになっている。120年掛けて建てられたこの大聖堂は、レンガや木の支柱を使わずに建てられた石造りの教会では世界一大きいという。
大聖堂の内部。
振り返って入り口側を見たところ。大きなバラ窓が美しい。
正面奥の祭壇には計算された明り取りが設けられ、神々しさを演出している。
壁から生えた手が聖水盤を支える。
正面右側にある洗礼堂。
洗礼堂の天井の三位一体のレリーフ。
大聖堂の外ではアカペラ5人組。CDのプロモーション中。
共和国広場。左が大聖堂、右は市庁舎。
聖ヤコブ大聖堂を後にして海沿いの道へ向かう。
シベニク街歩き
海岸沿いの道をレストランを物色しながら歩く。いかにも観光客向けという店ばかりでこれというところがない。
いったん共和国広場に戻り、市庁舎の横の狭い通りを山側へ上がる。
思ったより傾斜がある。階段でさらに上がる。
階段を登りきったところの通りを旧市街入り口の方へと進むとすぐに広場に出る。この小さな教会は聖クルシュヴァン教会。
海岸に近いエリアは大聖堂など大きな建物があり、そこから坂を登った山側の通りには小さな教会や商店が並ぶ。そこからさらに山側へ行くと生活感のする一般住居のエリア。
聖クルシュヴァン教会の通りに戻って通りを進む。
飼い主がどこかへ行ったあとに椅子を占拠したネコ。
次の広場の教会は聖イヴァン教会。小さいが鐘楼あり。
聖イヴァン教会の建物側面の外階段。手すりにライオンの彫刻。
同じ通り沿いにある聖母被昇天教会。
中に入ってみた。
側面の壁の壁画。
祭壇の上の絵。
チトー広場へ戻ってきた。
昼ごはん＠シベニク
ランチの場所を求めて、メイン通りよりも山側の通りを流離った末に見つけたローカルレストラン。
まずはカルロバチコで喉を潤す。
周りを見ても地元の人ばかりで旅行者は我々だけ。店の人も英語をしゃべらない。
写真付きのメニューを見て注文。Buncekという豚足の燻製。
カタクチイワシのフライ。ビールのつまみに最高。
トロギルへ移動
そろそろバスステーションへ向かう時間。
分かりにくい道を適当にあるいていたら、聖イヴァン教会の広場に戻ってきた。
公園の中の池。亀だらけ。
旧市街の外側、バスステーションへ行く途中にあったカトリック教会。
バスのチケット売り場。チケットはバスの中でも買えるが、大きな紙幣しかないときは先に買っておいたほうが無難。
バス乗り場は混んでいた。トロギルへ行くバスはここが始発ではなく、停車時間は長くないので見逃さないよう注意。正面のブースが案内所で時刻表もここで教えてもらった。買ったチケットを見せて何番乗り場で待てばよいかを聞けば教えてくれる。
バスが来た。
思ったよりも混んでいた。トロギルまでは今朝来た道なのでゆっくり休む。
トロギル市内観光
トロギルのバスステーションに到着。
バスを降りると目の前に見えるトロギルの旧市街は小島の中にあり橋で陸地と繋がっている。
陸地と島を隔てているのは狭い水路。
島へ渡ったところにある北門。門の上にある像は、この町の守護聖人イヴァン・ウルスィニ。かつては城壁が島全体を囲っていたが、今は取り除かれている。
北門を入った広場から門の方を振り返ったところ。
この街でも細い路地が縦横に通る。
島内の旧市街は東西500m、南北300mくらいの広さ。その東北の隅あたりにあったジェラテリア「Riviera」。
ここでジェラート休憩。
南へ下ったところにある広場に向かう。
イヴァナパヴラ広場に出る。この広場に面して聖ロヴロ大聖堂、市庁舎、時計塔、ロッジアなどの主要な建物が集まっている。
聖ロヴロ大聖堂
トロギルも15～16世紀はベネチアの支配下にあり、その間に建て替えられた聖ロヴロ大聖堂は、建物と塔の基部がロマネスク様式、塔の2階以上がゴシック様式のハイブリッド。
正面のロマネスク様式の門。ラドヴァンという彫刻家の手によるもので、両側にアダムとイヴを支えるライオンがいるのはシベニクのヤコブ大聖堂の門と同じ。上部の半円形の部分にキリストの生涯が彫られている。
門の脇のライオン。ライオンはベネチアのシンボル。
柱の部分のレリーフ。
鐘楼へ登れるので上がってみる。まずは大聖堂の屋根まで。
大聖堂と鐘楼の下部は繋がっている。ここから上に登る。
鐘楼内部を見上げたところ。
上から見下ろしたところ。塔の上部はゴシック様式で、窓が大きい。その分華奢に見えて、下の景色がよく見えるのと相まって、ちょっと気持ち悪い。
鐘楼上部の鐘のところに到達。
南側の景色
西側
東側。左側に見えるのは陸地。右側はトロギルのさらに南側にあって橋で繋がっているチョヴォ（Ciovo）島。
聖セバスチャンの時計塔。
ルネサンス方式の建物は市庁舎。
ロッジアの壁に飾られたれリーフ。
島の南側を散策
旧市街を南へ抜けると橋で繋がったチョヴォ島が見える。
島の南側、海沿いのプロムナード。水路のような海を隔てて見えるのはチョヴォ島。
島の縁は船が着けられる岸壁になっていて大型の帆船が停まっていた。
南門とその周辺の城壁と一体化した建物。
プロムナード沿いに西へと歩く。並木は南国風。正面の建物はたぶん学校。
カメルレンゴ要塞と聖マルコの塔
島の南西の端にあるカメルレンゴ要塞。
要塞の入り口。がらんとした中庭を覗いただけ。
要塞を西の海側から見たところ。
島の西端をぐるりと廻って北側へ。サッカーのグランド越しに見た要塞。
島の北側には聖マルコの塔と呼ばれる円筒形の塔があった。カメルレンゴ要塞が海側、この塔が陸側の守りの要。
聖マルコの塔を東側から見たところ。入り口へ続く階段が見える。
島の北側は公園になっていて、旧市街との境に自動車が通れる道路が東西に通っている。普通の住宅地の感じ。
再び旧市街へ
特に目的もなく旧市街の路地めぐり。
ほとんどの建物は石灰岩を積み上げて作ったもの。中世の雰囲気がそのまま残っている。
狭い街なので迷う心配なし。路地の先に海が見える方角が南。
路地。
路地。
たまに、広場。
路地。店舗の文字がなければベネチアの路地と言われても違いが分からない。
入り組んだ複雑な構造のところもある。
北門から旧市街を出て、バスステーションへと向かう。
スプリトへ戻る
スプリトまでは近いので長距離バスの他に路線バスも利用できる。路線バスは2両が連結されたタイプ。大きな荷物がないので、路線バスに乗る。
社内も乗客もローカル。
トロギル方面からの路線バスはフェリーターミナル横の長距離バスのターミナルではなく、旧市街から北へ1km弱離れたところにあるバスステーションが終点。そこから旧市街へと歩く。
陽が傾いて夕方の光になってきた。
西門前のナロドニ広場に到着。
スプリト市内観光（#2）
スプリトには3泊するが、今日はシベニクとトロギル、明日はフヴァル島へ行くのでスプリト観光に割ける時間は思ったより少ない。今日は既に夕方だが、観れるところを廻っておく。
昨日、地下ホールから広場へと出てきた出口。
その出口の上に建つ立派な建物がディオクレティアヌス帝の入り口だったところ。
皇帝が住居から出てきて広場を見るとこんな感じだったはず。広場には下々の者がひれ伏していたのかもしれない。
建物の中に入ってみるとそこは控えの間。円形のドームで上を見上げると丸く開いた開口部から空が見える。今は壁しか残っていないが、高い位置にも窓があるので、階段や廊下のような構造があったのかもしれない。そもそも元は屋根がかかっていたのだろうか？
控えの間を通り過ぎて広場方面を振り返ったところ。
もう一度広場へと戻ると右側には昨日登った鐘楼があり、左側には宮殿時代にはユピテル神殿があったエリア。そのユピテル神殿があった場所に建てられた洗礼堂を見に行く。
入り口の脇にはエジプトから持ってこられたいくつかのスフィンクスのうちの一つがあったが首が取れていた。
やってきたのがちょうど洗礼堂の見学時間が終わったところ。管理人風の人が鍵を掛けて帰っていくところだった。
仕方ないので今日の街歩き終了。アパートの近くのヴォチニ広場へ。
この広場の近くにあるスーパーマーケットへ夕ご飯の買い出しに行く。
このスーパーの買い物かご。車が付いていて引いて回れる。
アパートに戻る。外はまだ明るい。
今夜のビールとワイン。
買ってきた惣菜で夕ご飯。
