今日の映画 – ショーン・オブ・ザ・デッド(Shaun of the Dead)

Shaun of the Dead

映画レビュー

TOHOシネマズでの上映だったが、この映画は2004年のイギリス映画。15年間放置され、DVDが先に発売されてから、おもむろに日本公開となった。タイトルから連想するのは、同じく2004年制作のアメリカのゾンビもの「ドーン・オブ・ザ・デッド」。これをパロディ化したゾンビコメディが本作。

ソンビ物のコメディで真っ先に思い出すのは2009年制作のアメリカ映画「ゾンビランド」。これはある意味秀逸な映画だったが、本作品はそれの先駆けとなるもの。ゾンビ物自体は好みではないので多くの作品を観たわけではないが、シリアス?なゾンビ映画とコメディのゾンビ映画との根本的な違いは、「間」かなと思う。

典型的なゾンビは、いわゆるゾンビ歩きをして動作が遅い。油断していると大勢に囲まれてやらててしまうけど、素早く動き回れば捕まらずに交わしていけるような気がする。この微妙な時間的余裕をベースに、さらに「間」を加えたのがこの映画の特徴。観ているとゾンビが迫っていて「逃げんとあかんやん」とはらはらする時に、もう一つつまらないナンセンスネタで時間を費やすのにゾンビの手に掛からないというパターン。そのナンセンスネタが、モンティ・パイソンの系譜のドタバタなのが嬉しいところ。

そういう訳で、主人公グループの中でも、話が進むにつれてゾンビにやられる人が出てくるが悲壮感がない。主人公のショーン(サイモン・ペグ)は、無気力なダメダメ男だが、ゾンビ騒ぎが起こると一転して頼りがいのある男になっていくのが面白い。サイモン・ペグはシリアスな映画だと脇役が多いが、コメディなら十分主役を張れるのでもっと頑張ってほしい。

脇役でいうとショーンの友だちでショーン以上にどうしようもないエドを演っていたニック・フロストが嫌悪感を感じるけど、やっぱり憎めないという微妙なニュアンスで結構よかった。あとは無名の俳優に混ざって、なぜかビル・ナイが出ていた。まあ、イギリスの「正統」ドタバタコメディが好きな人にはたまらんね。

予告編

2019年に観た映画

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