今日の映画 - ワンダーウーマン 1984(Wonder Woman 1984)

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映画レビュー

DCコミックスのワンダーウーマン物。コロナの影響で大型の海外作品が軒並み公開延期になっている中で貴重といえば貴重な映画。

前作「ワンダーウーマン」の舞台は第一次世界大戦の時代。この映画ではそこから時間が下ってタイトルのように1980年、場所はスミソニアン博物館があるワシントンDC。前作で戦死したクリス・パインがクレジットされていたので回想シーンにでも出てくるのかと思ったが、意外な形で登場する。前作でワンダーウーマンの脇で影が薄かったクリス・パインは残念ながら本作でも。

悪役マックスを演じるペドロ・パスカルは、チリ出身でゲーム・オブ・スローンにも出演していた俳優。実業家として失敗の瀬戸際から欲望を叶える石で立ち直って世界を支配しようとする権力欲はドナルド・トランプを連想させる。だが、結末はなんかしょぼすぎる。

もうひとりの敵役バーバラを演じるクリステン・ウィグはコメディで実績のある女優。最後にミュージカル「Cats」の出演者みたいなチーターに変身するところはよう分からんけど、ここまでやるならいっそ彼女のパートをコメディ仕立てにした方が面白かったのではないだろうか。

映画冒頭のワンダーウーマンの少女時代の、サスケを連想させる競技に出場するところはええ感じ。超自然的なスーパーパワーを持つ主人公の映画なので、細かなところに突っ込むのは野暮というもんやけど、それにしても突っ込みどころ満載の映画。ワンダーウーマンが投げ縄を使ってスパイダーマンのように飛び移って、さらには自力で飛ぶ力を身に着けてスーパーマンのように片腕を突き出して飛ぶところなんかは笑ってみて入れれる。が、投げ縄で雲を掴んだり、さらには稲妻を掴んだりするのはヤリ過ぎの感あり。

マックスが全世界への放送システムを使って「願い」のコネクションを作るというのをよしとしても、その結果世界中に巻き起こした混乱で生じた物的、人的被害を「願い」を取り消したら全部ご破産というのはしんどすぎる。

娯楽作品として楽しめるが、なんか引っかかるところが多すぎて・・・。

予告編

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