今日の映画 – デッドプール（Deadpool）

最近増えてきたマーベルのコミックの実写版映画。

あまり期待せずに映画館に行く。オープニングは、主人公がタクシーで出かけて悪者の一団をハイウェイで襲撃していくシーン。ここのアクションもかなり本格的やけど、バイオレント。バイオレントな映画は今まで多くあったが、この映画の主人公が戦闘中でもジョークを連発しながら殺戮していく品の悪さに比べられるものは思いつかない。しかも、悪者をやっつけるだけでなく、主人公も撃たれて風穴が開いたり、けっこうやられているのに平気でいる。なんかおかしいと不審に思うと、人体改造で不死身の体を手に入れて、その代わり全身がやけどの跡のようになってしまったという過去の経緯を知ることになる。

ちなみにデッドプールというのは主人公が超人になるまえにやっていた「何でも屋」の仲間内で誰が最初に死ぬかを当てる賭け事のことで、超人になった時に名前を付ける際にたまたま選んだ言葉。同じマーベルのコミックで何本か映画にもなっている「X-Men」からのスピンアウトと聞いたのでデッドプールが元々X-Menから派生したのかと思ったら、映画の中で前後の説明なしに普通に出てくる2人の超人がX-Menのキャラクターだったということらしい。

さらに伝え聞くところによると、マーベルではデッドプールを最初にコミックに登場させるときに、1回限りの使い捨てキャラとして考えていたので、後先考えずにハチャメチャにしたところそれが返って人気となってシリーズ化されたらしい。

そういう、マーベルの中でも異色のコミックが原作ということもあって、映画も異色。全編を通して品が悪いし、ジョークを連発する。残念ながら英語を聞き取れないが、日本語字幕になっていない台詞もありそうだし、そもそも楽屋落ちからエロを連想させてR指定をくらうようなスラングまで満載されているのを完全に理解できないところが残念。

知っている俳優は一人も出てないし、一見したところB級映画、よく観てもB級映画。しかし、並のB級映画でない強烈な印象とそれでいて程よく纏まっている感じもする。続編に期待。

Trailer

2016年に観た映画