フィットネスバンド Xiaomi MiBand 2 を使ってみた感想

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腕時計の代わりを探す

スマートウォッチの種類も増えてきて興味が無くはないが腕時計をしない生活が普通になってしまっているので、嵩張るものを腕につけたくないのが正直な気持ち。

腕時計をやめると、ちょっと時間を確認したいときはポケットあるいはバッグからスマホを取り出して見ることになる。それで不自由を感じている訳でもないが、即座に時間を確認できるのは腕時計のメリットであるのは間違いない。

じゃあ、スマートウォッチほどの機能は要らないが、

  • 時刻を見ることができる
  • プラスアルファの機能(歩数計など)があれば越したことなし
  • 常時腕につけても気にならない
  • 価格が安い

というものがあれば良いのではと考えると、「フィットネスバンド」に行き当たる。

フィットネスバンドとは

ウェアラブル・デバイスの一種で、手首に付けて歩数、心拍数、消費カロリーなどの健康管理、運動管理関係のデータを測定するもの。

世界的に有名なメーカーは、Garmin、FitBit、Jawboneなど、国内メーカーもSony、Epsonなども製品を出していたが、最近は振るわない様子。名の通ったメーカーのフル機能のものだと価格は2万円前後。正直、そこまで投資する気になれない。

では、無名のメーカはどうかというと、中国メーカーらしい聞いたことのないブランドの製品であれば3,000円程度から買える。元々フィットネスバンドを腕時計の代わりに使おうかという消極的な動機であるが、無名の安かろう悪かろうに手をだすのも気が進まない。

そうしているうちに見つけたのが、Xiaomi(小米)のMiBand 2という製品。この中国のメーカーは中国国内のスマートフォンのシェアでトップを争う会社で技術力はある。日本向けのスマートフォンは出していないが、MiBand 2はAmazonで3千円台買える。もっと安く手に入れるには中国の直販サイトを探せば、キャンペーンで2,500円前後で手に入ることもある。

Xiaomi MiBand 2

シリコンラバーのバンドに小判型の本体をはめ込む構造。バンドの幅は約15mm。柔らかいので手首に装着しても違和感がないのが良い。表示部分は有機EL、表示色は水色の単色で視認性は良い。
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充電するための短いUSBケーブルが付属する。本体の充電用の端子は露出しているが、防塵防水仕様はIP67なので、「一定の水圧で一定時間(30分間)水中に浸けても有害な影響がない」ということ。実際、付けたまま風呂に入っても特に問題ない様子。だが、無理に水に漬けることもないので、入浴時には外すようにしている。
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本体裏側の光電心拍センサーは、心拍数測定の際に発光するようになっているが、通常腕に付けているときにはこの光は見えない。
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ソフトウェア – Mi Fit

本体をセットアップするにはスマートフォンとアプリが必要。Androidの場合は、Google PlayからMi Fitをインストールしておく。

詳細は省略するが、Miアカウントの作成、個人プロファイルの入力を行って、Mi Band 2とスマホをBluetoothでペアリングする。

各種設定もMi Fitアプリから行う。設定項目は下部のメニューの「プロフィール」を選んだ先にあるが、メニュー構造が少々分かりにくい。

基本的な設定を行うには、「プロフィール」画面の「マイデバイス」項目に表示されている「Mi Band 2」をタップする。
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画面の上部に電池の残量が表示され、その下に通知関係の設定項目がアイコン付きで表示されるので、通知関連を設定する。

「画面のロック解除」はアプリでの設定ではなく、Androidの場合は、スマホ側の「設定」→「セキュリティ」メニューに移動し、「Smart Lock」の項目で設定する。MiBand 2を「信頼できる端末」として設定しておけば、Bluetoothで通信してスマホのロックを解除してくれる機能。指紋認証でロックを外す使い方では特に必要ないが、指紋認証のない機種では便利。

「着信」「SMS受信」は電話やSMSの着信があったときにバイブレーションで知らせてくれるもの。マナーモードのスマホをバッグに入れていると着信に気が付かないことがあるのでこの機能は役に立つ。

「アラーム」は、設定時刻にバイブレーションで知らせてくれる機能で、「月曜~金曜」、「毎日」、「1回のみ」の設定が可能。バンドを装着したまま寝てめざまし時計代わりに使っている。もしアラームの後でも睡眠状態が続いていると、起きなかったと判断されて10分経過する度にバイブレーションが作動する。これも便利。

アプリ通知はインストール済アプリのイベントでバイブレーション通知してくれる機能。Facebook Messengerの着信、Pushbulletの着信を設定している。

「座りすぎ通知」は1時間以上動かないでいるとバイブレーションで運動するように促してくれる機能。必要を感じないので使っていない。
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画面を更に下へとスクロールすると、基本的な設定項目が現れる。「バンドを探す」はバンドのバイブレータを振動させて所在をしらせるもの。「手首を持ち上げて情報を表示」をオンにしておくと、時計を見る感じで手首を持ち上げると普段は消えているディスプレイに最初の表示項目(通常は時刻)を表示してくれるので便利。

ディスプレイの表示を次の項目へ変えるには本体のボタンをタップすればよいが、「手首を回して情報を切り替える」をオンにしておけば、手首のジェスチャーで切り替えられる。ただ、この操作は周りの人から奇異にみられそうなのでオフ。

「心拍睡眠アシスタント」をオンにすれば、バッテリーの減りが早くなる代わりにより正確なデータがとれるとなっているが、オフでも問題なくデータは取れているのでオフのままで使っている。
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「バンドのディスプレイ設定」で表示する情報を選択できる。表示項目は本体のボタンで送ることができるが、多すぎるとかえって煩わしいので「距離」と「カロリー」はオフにしておいた。
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ステータスの表示

アプリを起動するとバンドとのシンクロナイズが始まって画面上部にその日の歩数が大きく表示される。
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この青いサークルの部分をタップすると、その日の歩いた時刻ごとのヒストグラム、距離、消費カロリーなどが表示される。
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さらに画面最下部の丸いボタンをタップすることで、過去の実績を日/週/月ごとにヒストグラムで表示する画面に切り替わる。設定した目標値に達したかどうかひと目で分かるので張り合いにはなる。
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同様に、最初の画面で睡眠をタップすると詳細なデータが表示される。交互に現れる浅い眠りと深い眠りの時間が見れるのは面白い。
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ここでも歩数と同様に過去の実績を見ることができる。
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さらに類似のサンプルの中で、自分の睡眠開始時刻と深い眠りの時間がどれくらいの位置にあるかも見せてくれる。
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心拍数の測定は、本体のボタンで表示項目を心拍数まで送るか、あるいはアプリの心拍数の画面下部の「測定」をタップすることで測定できる。アプリから測定した場合は測定データが保存されるが、本体操作で測定した場合は結果が表示されるだけで保存されない。いずれも測定できるのは静止しているときの心拍数で運動しながらの測定はできない。
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まとめ

低価格な製品なので機能は限られていてスポーツでの本格的な利用には向いていない。ただし、元々が簡易腕時計のつもりで買ったので、おまけの機能が付いている分得をした気分。

時計としての機能も、スマホと連動するので時刻合わせの必要がないし、時差のある海外に行ったときは、スマホの時計を現地時刻に合わせればシンクロに多少時間が掛かるがバンドの時刻も追従する。

おまけの機能では、電話着信、SMS着信、アラーム、アプリ通知は十分役に立つ。歩数計と睡眠データの記録も健康に意識を向けるという面では悪くない。

バッテリーは100%充電しておけば10日間は大丈夫。入浴時に充電しておけば毎日100%に戻る。

また、サードパーティから交換用のバンドが各種販売されていて、安いものなら数百円で手に入るので気分で交換するのも楽しい。
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使い始めた頃は、バンドとスマホとのシンクロがうまくいかず、Bluetoothをオフにして再度オンにするとか、スマホの再起動が必要なことが数回あったが、いつの間にか問題が起こらなくなった。

 

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