シエンフエゴスのカーサ・パルティクラルの屋上テラスから見た朝の風景。こういう景色を見ると南国に来たという感じがする。
朝ごはんは屋上のテラスでいただく。ハバナのカーサ・パルティクラルの朝食は量が多くて毎朝食べ過ぎたが、ここのは程々。
今日は昼過ぎのバスでトリニダ(Trinidad)へ移動する予定。朝食後にチェックアウトして荷物を宿に預けて街へ出る。目的地はシエンフエゴスのもう一つの観光スポットパラチオ・デ・ヴァジェ(Palacio de Valle)。場所は少し離れていて街の南端にあるので、タクシーを捕まえるためバスターミナルへ行ってみる。その前に、昨日気になっていたカフェテリアでコーヒーを一杯。
キューバのコーヒーは総じておいしい。この店は間口一間くらいのスペースにカウンターがあるだけ。たいてい地元の客が入っている。コーヒーは1CUP(=5円くらい)で予め淹れたものをポットから注いでくれる。砂糖入り。
バスターミナルへ行くとタクシーの客引きが大勢いるのでそのうちの一人と話してパラチオ・デ・ヴァジェまで3CUCで手を打つ。ところが、この人は運転手ではなく、斡旋屋で運転手付きの車へ案内される。
この人が運転手。
車はかなりボロいが、50~60km/hくらいのスピードガンガン走る。スピードメータは動かないので実際のスピードは分からないが、今の車ほどサスペンションが良くなくかなり揺れるので飛ばしている感じがする。
昨日歩いたメインの大通り、プラド通りを南下。途中で海岸沿いを走るところがある。ハバナの海はメキシコ湾なので、この海が初めて見るカリブ海。が、シエンフエゴスは大きな湾の内側にあるので外洋は遠くに見える緑の砂州のその向こう側。
パラチオ・デ・ヴァジェに到着。この建物は1913年から4年間掛けて建築されたもので、西洋建築であるがアラブの様式を取り入れたもの。
現在はレストランとして使われていて、内部の見学もできるらしいが、早朝だったためかまだ開いていなかった。
床のモザイク。
すぐ隣にはHotel Jaguaがあってロビーは立派。団体客がバスで出入りしていた。
一廻りすると他に見るものはないので街の中心部へ戻る。道端にクラッシックカーのタクシーを発見。
今度は、斡旋屋は居ないので、運転手と直接交渉で2CUC。
外側は綺麗にしてあるが、内側は機能優先。窓は開かないが、ドアは開けられる。 この運転手もけっこう飛ばす、と言っても60km/hくらい。おそらく、最初に作られてから50年以上経っていて、パーツのかなりの部分はオリジナルではなく、手造りで交換されていると思われるが、意外とちゃんと動く。
ホセ・マルティ公園へ戻る。写真はホセ・マルティのモニュメント。
まだ、気温が上がっておらず過ごしやすい。観光客も、まだ出てきていない。
ホセ・マルティ公園から南に向いて海岸まで続いているサンタ・イサベル通りの入り口にある標識。どうやら、このエリアの歴史的建物を表示しているらしい。
この通りは歩行者専用で、ちょうど土産物屋が屋台を出し始める頃。
建物を見ながらサンタ・イサベル通りを散歩。
この通りに入ってからずっと付いてきた犬。途中でやり過ごしたら、先導するように進んでは我々が追いついてくるのを待っている。なんで気に入られたのか不明。
通りの南端で港に出る。先ほど行ってきたパラチオ・デ・ヴァジェ方面を見たところ。内海で海面に雲が映るくらい凪いでいた。
これで一応シエンフエゴスの見どころはほぼカバーしたので、荷物をピックアップするために宿へ向かう。通りも人が増えてきた。
地元客で繁盛しているカフェテリア。たいていの店は1間ほどの間口で物を売るだけで客席なし。買った人はそのあたりで飲み食いするので人気店の前はいつも人集り。
昨日はアイスクリームを食べた直後だったので通り過ぎたソフトクリーム屋。
これで3CUP(15円くらい)。
屋上にテラスの付いた水色の建物が泊まっているカーサ・パルティクラル(Casa Anay & Efrain)。左の交差点を曲がると1ブロック先がバス・ターミナルという便利な場所。
バスターミナルの隣は鉄道の駅。キューバでは鉄道はバスと比べて運行が不確実でスピードも遅いので、よほどのことがないと乗る機会はない。
バスターミナルに到着して、まずETECSAのオフィスへ行ってみると開いていた。しかも並んでいる人なし。
1時間使用できるWiFiカードを購入。ハバナのカードはスクラッチ付きのプラスチックだったが、ここのは紙。周りのミシン目を切り開くと中にユーザ名とパスワードが印刷されている。値段は1つ2CUC。
長距離バスViazulの待合室。カーテンで外からは中が見えない。
待合室の中。バスの発車予定時刻まで時間があったが、先ほど買ったWiFiカードを使ってメールやFacebookの読み書きをやって過ごそうとしたが、なんとETECSAのWiFi電波が飛んでいなくてがっかり。とりあえず、待合室は冷房が効いているので、ここで待つことにする。
待合室の奥の隅の部屋がチケット発券のオフィス。ハバナの時と同じように、日本で予約したときに送られてきたeチケットを渡して、乗車券を発券してもらう。
出発が近くなると、待合室から乗り場へと通じる通路の脇にある荷物担当の事務所で預ける荷物のチェックインが始まる。
荷物1個に付き1CUCを払うと、タグの半券を渡される。
シエンフエゴスからトリニダまでは1時間半くらい。バスは田園地帯を走る。ヤシの他に、マンゴーの果樹園を多く見かけた。
しばらくして海岸へ出る。初めて見るカリブ海の外海。
人気がなかったが、リゾートビーチもあり。
そうこうしているうちにトリニダ市内へ。市街中心部の石畳の道は道幅が細く、大型バスは苦労しながら進む。
到着。
トリニダの街中の道路は石畳の道が多い。なぜか道によって、平で歩きやすい道や、凸凹で疲れる道がある。道が違うだけで、ハバナともシエンフエゴスとも違う風景。
トリニダでの宿もカーサ・パルティクラル(Casa El Xique)。場所はヘスス・マリア通り沿いで、バスターミナルの近く。ここも屋上にテラス付き。
部屋は狭いが、初めて外光が入る窓の付いた部屋。
小さいけど、冷蔵庫あり。あとテレビもあったが、使い方が分からずキューバのテレビ放送見ずじまい。
宿のおばさん。今まで泊まったカーサ・パルティクラルは、夕食は外で食べてきてねという風だったが、ここには2泊するので、初日の夕食をお願いする。肝っ玉かあさんみたいで、夕食のメインに何を食べたいか聞くのでシュリンプをお願いした。
街歩きする前に、まずは腹ごしらえ。予め、TripAdvisorで評判の良かったレストラン「La Redaccion」へ直行。場所は宿からすぐ近くで、グティエレス通り沿い。
店内は落ち着いた雰囲気で店員の接客も感じが良い。
とりあえず、モヒート。
パンとオリーブオイル&バルサミコ。
豚肉をココナッツ味で煮てパイナップルと合わせた料理。
ピーマンに野菜とチーズを詰めたものとピラフのようなお米料理。食べ物はいずれも美味しかったし、押し付けの生演奏が無くて落ち着いて食事できた。
昼食後に向かったのはマヨール広場(Plaza Mayor)。マドリッドにも同じ名前の広場があるのでWikipediaで「マヨール広場」調べてみると、「マヨール広場 (Plaza Mayor)とは、スペインやイスパノアメリカの自治体にある、自治体で第一とされる広場の名前」とあった。英語からの類推で「市長」に関係しているのかと思ったら、スペイン語で「mayor」は英語で「higher」の意味だそうで、全く関係なかった。この広場の面積のほとんどは庭園となっている。
広場の北側にあるのがサンティシマ教会(Iglesia de la Santísima Trinidad)。トリニダの町が作られた時の最初の名前が「サンティシマ・トリニダ(Villa De la Santísima Trinidad)」であったというから、ここがトリニダの中心ということか。
サンティシマ教会の右手には石段が続いていて、ここがWiFiスポットになっている。
ライグのステージがあるが、まだ時間が早いのでめいめい木陰でインターネットタイム。
シエンフエゴスで買ったものの、使えなかったWiFiカードをここで使う。
石段横の空き地を見るとトカゲが数匹。よくある写真では、このトカゲはしっぽの先をクルッと巻いて2匹並んでいたりするが、写真のトカゲは巻が今ひとつ。追っかけて写真を撮ろうとするが、意外と素早しっこい。
夕暮れ前に宿に戻るが、ランチが遅かったので全くお腹が空きそうにない。夕食の時間を1時間遅らせてもらって少し休憩。用意ができた頃にテラスへ上がると丁度日が沈むところ。
テーブルは既にセット済。
カボチャのスープ。
ビスケットのように堅く焼いたパン。
サラダ。真ん中はキャベツのみじん切り。
メインのエビ料理。
これはたぶん甘くない食用バナナを練って揚げたもの、タロイモのようなねっとりとした食感。ご飯は塩味が付いている。
クリスタルビール。
夜が更けてキューバの5日目終了。
キューバ旅行 Day 5終了。
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