北斎展 – 上野の森美術館

ボストン美術館所蔵の葛飾北斎の作品約140点が里帰り。中にはボストン美術館にしかない物も含まれている。名古屋、神戸、北九州と回ってきて、最後の東京は上野の森美術館で展示中。

週末は大混雑になるのは目に見えてたので平日に行ってきた。

Hokusai

場所は上野公園の中。平日やけど気候がよいので散歩する人も多い。

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9月からやってるので、そろそろ空いてきているかと思ったのに、入ってみたら大混雑。年配の人達が多く、ゆっくりと観ているので人の流れが極端に遅い。展示は1階と2階を使って、北斎が弟子入りしていた時代の作品から老年期の作品まで時代ごとの展示になってる。あまりに動かないので1階をとばして2階を先に観に行ったけど、状況は変わらず。日本人は美術館好きやね。

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結局、作品の前に張り付いている人の隙間から観たり、たまたま途切れた人の流れに潜り込んだりしたけど、落ち着いて鑑賞する感じやなかった。それでも北斎の版画の実物を観れたのはよかった。富嶽三十六景なんか構図はあちこちで見るけど実物の大きさがどれくらいなんかも知らんかったもんね。

浮世絵が印象派に大きな影響を与えたことは知ってたけど、初期の頃の作品に浮絵という西洋の透視法で描いた作品や、銅版画の影響を受けたものがあって、北斎自身も西洋の影響を多少受けていたとは知らんかった。

一点ものの絵画と違って大量に制作できる版画は大衆の文化。江戸時代に一般庶民がこういう作品に日常的に親しんでいたのは日本だけやないかと思う。あと組上絵というのを初めて見た。これは切り絵のように切り抜いて立体的に組み立てるもの。雑誌の付録やお菓子のおまけに付いてそうなもん。切り抜かれる前の状態で残っているのは珍しいらしい。

組上絵

上野公園という場所柄、流行りのデング熱の注意書きがあちこちにあった。

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混雑の中でのろのろ歩いていたので結構足が疲れた。美術館の後はビールで一休み。

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上野の森美術館

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