新春京都探訪(2)

東山七条のT字路にあるのが「智積院」。

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空海が始めた真言宗も会派があるようで、ここは「知山派」の総本山。その割にはひっそりとしているなと思ったら、少し南に下った所に大きな入口があって、脇にはコンクリート造りの立派な会館あり。

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そして、境内の案内図によると広大な敷地に20くらいの建物がある大きな寺やった。さすがは総本山。

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入り口となるところには、鳥居を思わせるシンプルな門。

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この中を廻ると相当時間が掛かりそう。先もあることなので、生け垣越しに狛犬のようなものを見て、後は割愛。

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「智積院」と道を隔てて北隣にあるのが天台宗の「妙法院」。

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門をくぐるとすぐのところにあるのが大玄関。これは京都御所にあったものを1620年に移築したと伝えられる。

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複雑な形をした屋根を持つ立派な建物は国宝の庫裏。残念ながら中は見れない。

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妙法院にはこの他にも幕末の七卿落ちの記念碑などもある。くるっと一廻りしてから以前に訪問した「河井寛次郎記念館」へと向かう。

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「河井寛次郎記念館」は閉館中。

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入り口の脇には吊るしてあったのは長刀鉾のちまき。これは食べ物ではなく、厄病・災難除けのお守り。

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このエリアでもう一つ見ておきたかったのが方広寺。行ってみると、伽藍などはなく、豊國神社の隣に本堂と鐘楼があるのみ。

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教科書に出てくる有名な鐘を吊るした鐘楼は立派。

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家康がいちゃもんを付けた鐘はかなり大きい。当時の技術ではこの重さの鐘を持ち上げることができなかったので、この場、この高さで鋳造して、後から鐘楼の建物を建てたという。

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鐘の碑文で有名な「国家安康」、「君臣豊楽」の箇所には白く隈取されている。

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すぐ隣にある豊國神社は、家康によって廃されたが明治になって再興された秀吉を祀る神社。豊臣家滅亡に関係した寺と隣合わせという皮肉な取り合わせ。

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方広寺を出て、西へ少し歩くと街中に突然小さな塚と石塔が現れる。これは、秀吉の朝鮮出兵の際に、朝鮮へ渡った武将が戦功の印として首級の代わりに朝鮮の人たち鼻や耳をそいで塩漬けにして持ち帰ったのをここに埋めて供養したという言い伝え。塚の脇に京都市が設置した説明書きは日本語に加えてハングルでも書かれている。

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五条通を北へ渡って少し行った住宅地の中にあるのが「六波羅蜜寺」。

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ここには、これも教科書でみんな知ってる空也上人立像と平清盛の坐像がある。拝観料を払えば実物を見れるが、とりあえず写真でよしとする。

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本殿の脇にある小さな石塔には「平清盛公乃塚」とあった。清盛の墓としてはみすぼらしい気がしたが、後で調べると、清盛の墓といわれる場所は神戸や下関など何箇所もあってどれが本物か分からないらしい。

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「六波羅蜜寺」の近くにある変な名前の飴屋。べっこう飴のような飴を売っているらしい。現物未確認。

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「六道珍皇寺」という変わった名前の寺が近くにあるので行ってみた。

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六道は仏教の輪廻の考えでの6つの世界みたいなもん。この寺のある場所はこの世と冥界との境目と言われていて、本堂の裏にある井戸が冥界への入り口という伝説があるとのこと。そして、なぜか小野篁が閻魔大王に仕える子分のような扱いになっていて、閻魔大王と共に祀られている。

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次の目的地は「建仁寺」。ここも敷地の広い大きな寺なので、目指すのは「禅居庵」という塔頭寺院。

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「禅居庵」では摩利支天を祀っていて、摩利支天が猪に乗っていることから、そこら中に猪の石像などがある。普通なら狛犬があるところにも猪が居る。

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そして、おみくじも陶器製の猪。

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この猪の腹の部分の蓋をはがすとおみくじが出てくる。

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今日の最後の目的地は、浄土宗の総本山「知恩院」。八坂神社の脇を上がって到着。

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ところが、参拝時間が終わってしまったため境内には入れず。外側から門を眺めるだけで本日のお寺巡りは終了。

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