クロアチア旅行(Day 5)リエカ~ザダル

Day 5の内容

  • トルサット聖母教会
  • トルサット城
  • リエカ~ザダル、バス移動
  • ザダル市内観光(#1)

トルサット聖母教会

次の目的地ザダル(Zadar)へのバスの出発時刻は12:30なので午前中はリエカで過ごすことができる。旧市街内の主だったところは昨日のうちにくるっと観ることができたので、町の北側の小高い丘の上にあるトルサット聖母教会とトルサット城へ行ってみる。

市内からでは教会は分かりにくいが、写真正面やや左よりの赤い建物の上の丘にトルサット城の城壁のシルエットが見える。

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出かける前に、近所のMlinarでサンドイッチを買ってくる。このチェーンの店はクロアチアのどこに行ってもあって、何度もお世話になったおいしいパン屋。

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朝のコルゾ通り。

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アパートにお茶のティーバッグなどは用意してくれているので、買ってきたサンドイッチで簡単朝ごはん。

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昨夜食事したビアレストランの横の川沿いの道を上がっていくと階段の道が見える。これがペタル・クルジッチの階段。上まで全部で500段くらい。

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この階段の道はトルサット聖母教会への参道のようなもので、道の左(西)側は谷、左(東)側は急斜面に建てた住宅。写真は谷越しに川向うの丘を見たところ。丘の上には高層の住宅が見える。

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途中階段が分岐しているところもあった。ここらに住んでいる人は自動車はおろか自転車も使えないのできついと思う。

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途中できた道を振り返ったところ。階段自体は急ではないが、いつまでも続くように長い。まだ暑くなる季節の前で、朝のうちに出かけてきたので良かったが、暑い日の午後だったら辛かったかもしれない。

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途中に東屋のような屋根があって、くぐり抜ける所あり。何のためにあるのか不明。

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登ると景色が良くなってきた。

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教会の近くの公園の入り口。ここまで来ればあと少し。つづら折りの道路が通じているので、ここまで車で来ることも可能。利用しなかったが、バスも通っているようだ。

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公園を通り抜けるとトルサット聖母教会が見えてくる。この教会がここに建てられたのは、1291年にイスラエルのナザレにあったキリスト生誕の家が天使によってこの地へと運ばれてきたという奇跡があったため。その家は3年後に天使によって別のところへと運ばれていったらしいけど、その跡に教会が建てられ、世界中から巡礼者が訪れる場所になったとのこと。朝の早い時間だったので、訪れた時には他に観光客はおらず静か。

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本堂ではミサが行われていたので、中庭を見せてもらう。

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トルサット城

教会から200mほど行ったところにトルサット城がある。入り口を入ったところにチケット売り場があるが、個人は無料。元々はローマ時代に砦があった場所に築かれたという。そういう場所はヨーロッパ中にあって、ローマ人の地形を見て要所を選ぶ能力が優れていたことを思い知る。クロアチアの他の地域と同様に、歴史的には、ベネチア、オスマントルコ、ナポレオン、オーストリアの影響を受けながら19世紀に全面的に改築されたというから建物自体はそれほど古くない。

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城というほども広くなく、砦という感じ。広場にはギリシャ神殿のような建物が取って付けたようにある。

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場内には展望台もあるが、塔にも登ることができる。

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塔の中の階段を登ると最上部に出られて、ここから360度見渡せる。が、外周部に設けられた通路は人がすれ違えないくらい狭く、内側には鉄製の手すりがあるが、塔の外側は腰までくらいの石の壁があるだけ。しかも、この壁は写真のように切り込みがあって、高所恐怖症じゃなくてもこの隙間から下に落ちそうで怖い。

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そういう訳で、背中側の手すりを掴みながら撮った海側の景色。

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逆方向は山しかないが、深く切れ込んだ谷に高速道路の橋が掛かっていて雄大な景色。

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城と教会との間にはカフェなどが数件並んでいる通りがあって、そこで昼前のビールとサイダー。一休みしてから来た道を戻る。

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バスでザダルへ移動

アパートをチェックアウトして、到着した時と同じバスステーションへ行く。ここにもパン屋のMlinarあり。

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バスステーションの横にある大きな教会。目立つ外観をしているが、比較的最近建てられたものなのか、ガイドブックなどには載っていない。

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スプリト行きのバス。これに乗って、途中のザダルまで行く。ザダルへの到着は17:20予定。5時間弱のバス移動は今回の旅行では最長。クロアチアの海岸線は南北に長く直線距離で約500kmくらいある。現在地リエカはその北端に近く、最終目的地のドゥブロヴニクは南の端。この全長を三等分すると、北から1/3あたりの都市がザダル、2/3あたりの都市がスプリトという位置。日本だと東京~大阪の高速道路の距離が約500kmなので、東京/リエカ~静岡/ザダル~名古屋/スプリト~大阪/ドゥブロヴニクという感じ。

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クロアチアで乗った長距離バスには運転手が必ず2人乗っていて、交代しながら、ひとりが運転、もうひとりがチケットの確認というフォーメーション。日本のバスのように一人で長時間運転しないので乗っている側も安心。概ね1.5~2時間走ったところでトイレ休憩のために停まる。最初の休憩場所は、リエカから海岸沿いに約100km南下したセニ(Senj)というところ。

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このまま海岸沿いを進んでいくとばかり思っていたが、バスはセニから内陸部へと入っていく。クロアチアのアドリア海沿岸はほとんどの場所で山地が海岸の際まで迫っている。バスが進路を変えると急に山越えの上り坂となり風景が一変する。

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地図を見ると、セニの南側にはヴェレビト山脈という1700mクラスの山が連なる山脈があり、ザダル方面へ行くにはこの山脈の西側のアドリア海との間の狭い路を通るか、山越えして山脈の東側を下るかとなるが、このバスのルートは後者だったという訳。そういう訳で、バスは山越え中。

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いったん山を越えてしまえば、ヴェレビト山脈の東側には広大な荒れ地が広がる。その向こうには山頂に雪をいただく山脈が見える。道路は平で一直線なのでバスはかなりのスピードで飛ばす。海岸沿いのカーブの多い道を走るよりもトータルの効率が良さそう。

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2階目の休憩は高速のサービスエリア。

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山脈の南端を回り込んで再び海岸に出る。ここは非常に複雑な地形の場所で、外海と湖をつなぐ細い水路を越えていくところ。バスの両側に海が見える。

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程なくザダルのバスステーションに到着。

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ザダルのバスステーションも旧市街の外にある。近くに大きなスーパが2つあるくらいで、殺風景。

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旧市街の入り口まで約1.5kmと離れている。歩いていける距離ではあるが、荷物を引いて往復したくなかったのでバスステーションに近いところのアパートを選んだ。

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一軒家の建物の1階がオーナーの住居。2階の3部屋のうち2部屋が旅行者向けアパートとして稼働中。もう一部屋は現在改装中。泊まったのは真ん中の部屋。

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間取りは1LDK。

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小さいがキッチン付き。

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奥にベランダあり。

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クロアチアに来て泊まったアパートの多くは白を基調にした内装。こういうのが流行っているのだろうか?

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ウェルカムドリンクをいただく。たぶん、グラッパになにかを漬け込んだ果実酒。

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裏庭にはオリーブ、ざくろなど実のなる木が植えられている。

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ザダル市内観光(#1)

ザダルの旧市街は陸地と平行に北西方向へ延びた約1kmの半島の中にある。その半島の根本は公園になっていて、さらにその手前は住宅地。アパートから旧市街へ行くには、住宅地を抜けて、公園を越えて行くことになる。アパートを出たのは18時を過ぎていたが空はまだ明るい。

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歩いていると見えてきた大きな建物はショッピングモール。

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半島に入って少し行ったところ。左側の石垣の中は公園。右側は半島の東側の湾。石垣に沿って旧市街方向へ進む。

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公園の北の端へと回り込んだところ。

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ここは広場になっていて、教会とレストランが数件ある。この広場の隅にローマ神殿の柱のような遺跡が一本だけ立っている。その向こうに見えているオレンジ色の壁の建物が聖シモン教会。特に注目することもなく通り過ぎたが、あとで調べてみると5世紀に建てられ、貴重な収納品もある古い教会だったので中を見ておけばよかった。

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旧市街は外周を道路で囲まれていて、その中を縦横に細い道が通っている。半島のほぼ中央を縦に貫く道を歩いてみる。この通りがメインのシロカ通り、道幅がやや広く、両側に商店が並ぶ。

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すぐにナロドニ広場に出る。広場に面して時計台があり、その右側の建物が市庁舎。広場はレストランのテラス席と土産物の屋台で埋め尽くされていた。イストラ地方やリエカではほとんど見かけなかったツアーの団体が多い。

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元の通りを半島の先方向へと進むと、前方に教会の鐘楼が見えてくる。

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急に視界が開けて大きな空間に出る。ここはローマ時代の町の中心地でローマ神殿やフォーラムがあった所。そのほとんどは取り壊されているが、柱や建物の基部が残っている。その後、建てられたのが円形で目立つ聖ドナトゥス教会。その横にある鐘楼はこの教会のものではなく、塔の北側にある聖ストシャ大聖堂の塔。

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振り返って広場の南側を見ると、聖母マリア教会がある。

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塔の右手を回り込むと大聖堂の聖ストシャ大聖堂ファサードが見える。いずれの教会も夕方で中を見ることができなかった。夕暮れが近いのでとりあえず外から観るだけ。

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さらに半島の先の方へ進むと小さなチャペルがあった。屋根の上に3つの天使像がある。ちょうど礼拝の最中で中は見れなかった。

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夕食を予定していた半島の先端に近いところのレストラン。行ってみると工事中で営業していない。

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半島の先端から湾の対岸を眺めた景色。旅行3日目から好天気続き。クロアチアに来てから飛行機雲をよく見る。

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釣りをする人。ちょうどアジくらいの魚を釣り上げたところ。

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夕陽。

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半島の先端部は観光客や地元の人がくつろげる広場になっている。ここの基礎部分には「シー・オルガン」という波と風との相互作用で音のでる仕組みが仕込まれている。

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シー・オルガンの排気口。この近くには日没後に床がライトアップされるところがあるが、この日は日没前でまだ演っていなかった。

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夕食のレストランを物色しながらアパート方面へと向かう。旧フォーラムの北側のローマ遺跡が残るエリアに看板だけ出している店があった。ダルメシアというくらいだから地元料理だろうという見込みで入ってみる。

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入ってみると中は木が茂るパティオ。室内にも席はあったが、気持ちの良い気候だったので屋外のテーブルに付く。

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料理が出てくるまでワインを飲んでいると、サービスでおつまみを出してくれた。

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魚のスープ。白身魚だがダシが効いていて日本人には懐かしい味。お米が少し入っていた。

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スカンピのリゾット。味は濃厚、大ぶりのエビがごろごろ。

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タコのサラダ。オリーブとじゃがいもと和えたもの。

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〆のエスプレッソ。

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店に入った時には他の客が一人もいなかったが、夜が更けるにつれ何組か入ってきた。下調べなしで入ったが、味も雰囲気も良いレストランだった。

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広場はライトアップしていなかったが、鐘楼だけは明かりが灯っていた。

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バスステーションの近くにあるクロアチアの大手スーパー、Konzum。ここは大型店だが21時には閉店していた。

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通りを挟んでKonzumの向かい側にあるSPAR。こっちも閉まっていた。

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