2022年 チェンマイ旅行(1)

3年ぶりの海外旅行

新型コロナウイルスによる移動制限のため海外旅行は事実上不可能だったが一部の国で緩和処置がとられるようになってきたので3年ぶりの旅行を計画。行先を検討した末、6月下旬にタイのチェンマイに約1週間行くことにした。

タイは今まで10回くらいは行ったことのある国。入国制限が緩和されつつあるがコロナ前と同じようにはいかない、未知の国に初めて行くよりも気分的に楽ということもあるが、2022年4月時点で条件を満たした外国人旅行者の入国後の隔離を不要とすることが明らかになっていたことが大きい。1週間程度の旅行なのに何日も隔離されたのでは旅行にならない。

滞在先は大都市バンコクではなく、チェンマイにしてのんびりと過ごすことにした。

タイへの渡航状況(2022年6月10日時点)

日本でファイザーのワクチンを3回接種済で接種済証明もアプリで提示できる。この前提でタイへ渡航して隔離なしで入国するための条件は、

  1. ワクチンの接種完了から14日経過していること。
  2. 新型コロナ治療費をカバーする1万USドル以上の医療保険に加入していること。
  3. タイランドパスに登録していること。

の3点。これをクリアすれば出発前の検査は不要で、入国後の隔離検疫も不要。つまり入国後に国内線に乗り継いで移動することができる。

ワクチン接種証明書と保険の証明書の取得

上記3つの条件のうち、3つ目のタイランドパスに登録して承認されるためには、ワクチンの接種証明(英文)と1万USドル以上の保険に加入している証明(英文)が必要。タイランドパスの登録時にこれら2つの証明書のPDFファイルをアップロードする必要があるため。

ワクチンの英文接種証明は居住する地方自治体が発行してくれる。高槻市の場合は、返信用封筒を同封して請求すれば1週間程度後に無料で送ってくれる。せっかくワクチン接種証明アプリがあるのだから、PDF版の英文証明書をダウンロードできるようにしておいてくれれば良いのだが、そうはならないのが日本の残念なところ。

新型コロナ感染をカバーする保険は、保険会社各社から出ている旅行傷害保険でOKだが、持っているクレジットカードに付帯する保険を調べてみると条件を満たしていたので、保険会社に電話して英文証明書を請求した。こちらは無料で約1週間後に到着。

(追記)2022年7月より保険は不要になりました。

タイランドパスの登録

登録の手続きはすべてオンラインで済ますことができるが、上記2つの英文証明書以外にパスポートの写真が載ったページの画像ファイルが必要。先にスマホで撮影して、不要部分をトリミングして用意しておく。あと、フライト情報や入国後の滞在先の情報なども必要。

タイランドパスの申請サイトはこちら。タイ語と英語の併記なので英語の指示に従ってすすめていけば難しくない。入力手順を解説したサイトなども複数あるので、情報は十分ある。

5月21日に申請したところ、3時間程度で承認されてメールでバーコードが送られてきた。これを印刷しておくか、スマホで提示できるようにしておけば良い。

(追記)2022年7月よりタイランドパスは不要になりました。

エアチケットの購入

日本からチェンマイへの直行便はないので、バンコクで乗り継ぐかHong Kong Expressを使って香港で乗り継ぐかだが、香港は乗り継ぎだけにしてもまだ行きたい状況ではないのでバンコク経由となる。東京発着だと大阪~東京の国内移動に時間と費用がかかるので関空発着としたい。

関空発で乗り継ぎありだとLCCを使えば往復6万円程度からチケットはあるが、バンコクで1回乗り継ぐのにさらに乗り継ぎを増やしたくないことと、LCCでの乗り継ぎは欠航や遅れた場合のリスクがあるので関空~バンコクは直行便にしたい。とすると、関空~バンコクを直行便で飛んでいるのはANAとタイ国際航空のみ。料金をみるとエコノミーでも往復15万円超なので逡巡していたら、4月末にタイ国際航空がビジネスクラスのセールをやっていて往復約18万円。久しぶりの海外だし、ちょっと贅沢してビジネスクラスのチケットを購入。

タイの国内移動は同じタイ航空にしておくのが無難で料金もそんなに高くないが、悩ましいのはバンコクで国際線から国内線にスムースに乗り継ぎできるかどうかが4月時点でははっきりしなかった。新型コロナの検査などで留め置かれるようだとバンコクで1泊しなければならないので、国内線のチケットは5月になってから購入。入国手続きにどれくらい時間が掛かるか分からないので、バンコク到着から2時間半後に出発する便を予約した。

ホテルの予約

前回チェンマイを訪れた際に宿泊したのは旧市街の中にあるゲストハウス。今回はMarriott Bonvoyのプラチナチャレンジをやろうとしているので系列のル メリディアン チェンマイを6泊予約した。場所は旧市街の東側、ナイトバザールなんかがあるエリア。

外貨両替の計画

タイバーツと円との為替レートは過去数年間3.5円くらいで推移していたが、昨今の急激な円安で4円あたりになっている。円が強かった10年くらい前は約2.5円だったのでこの円安は痛いが仕方ない。

海外旅行の際には、できるだけクレジットカードを使うようにしているが現金も必要。日本円を持っていって両替えしてもよいが、レートの良い両替屋を探したり現金を持ち歩くのが煩わしいのでATMから現地通貨を引き出すことが多い。ただ、タイでは海外発行のクレジットカードやデビットカードを使うばあいATM使用料が220バーツ掛かるらしいので、何回も引き出すと手数料がばかにならない。

チェンマイで1週間過ごすので、移動の交通費とクレジットカードが使えない飲食店での支払い分のバーツが必要。幸い、前回のタイ旅行で残った手持ちのバーツで空港からホテルまでのタクシー代に足りるので空港で両替する必要はなさそう。

ソニー銀行のデビットカード

新型コロナウイルスの流行が始まる前に、海外旅行用にとソニー銀行に口座を開き、デビットカードを作っておいた。改めて手数料を確認すると、以下の通り(2022年6月)。

ショッピングの際には、多少為替レートが悪くてもクレジットカードを使ったほうがカードのポイントが付いたり、実績としてカウントされるのでデビットカードで買い物することはない。あくまで海外ATMで現地通貨を引き出すため。

タイの場合、ソニー銀行で開設できる対象10通貨にバーツは含まれていないので、手数料は「未開設」の欄にあるように、事務手数料(1.79%)+現地ATM設置機関手数料(220バーツ)+海外ATM利用料(200円)となる。1万円を引き出すと、ざっくり1,180円。10万円を引き出すと約2,800円が手数料。

三井住友VISAのクレジットカード

念のため、クレジットカードでの海外キャッシングができるようにしておこうと思って確認したところ、メインで使っているMarriott BonvoyのAMEXカードはそもそもキャッシング枠が無いみたい。サブで使っている三井住友VISAの海外キャッシング枠をVpassで確認したところ、設定されていなかったので、最小の10万円枠の設定をリクエストした。

1万円以上引き出した場合の手数料は、事務手数料(不明)+現地ATM使用料(220バーツ)+ATM手数料(220円)+金利(年率18%)。事務手数料は公開されていないが、ソニー銀行の1.79%よりは悪いはずなので、10万円を引き出して1ヶ月後に返済したとすれば、4~5千円くらい手数料が掛かりそう。

現金を両替する

いろいろな情報をまとめると、レートが良いのは、

  チェンマイ市内両替 > チェンマイ空港両替 > スワンナプーム空港両替

のようだ。ATM使用料220バーツが要らないので、意外と現金両替えが良いかもしれない。小出しにATMを使うのが最悪なので、

  • ある程度まとまった金額をATMから引き出し、追加で必要な分を両替で賄う
  • ATMを使わず、必要分を現金両替する

のいずれかという感じ。

日本へ帰国するために必要な準備

2022年6月現在、日本への入国の制限は緩和されて入国後の隔離はなくなったが、タイ出国の72時間前までに新型コロナウイルス感染の検査を受けて、日本政府所定の書式での証明書の取得が必要。さらに、検疫の入国前WEB手続き(ファストトラック)というのをやっておくと入国手続きが簡単に済むらしい。情報は逐次アップデートされるので、最新情報は、在タイ日本国大使館のWebサイトをチェックして、このサイトからリンクされている厚生労働省のサイトを確認するのがよい。

帰国前の検査

日本政府所定の書式で証明書を出してくれる検査機関はバンコクにはあるが、今回はバンコクは乗り継ぎでスルーするだけなので、チェンマイで検査してくれるところを探しておく必要がある。これについては、在チェンマイ日本国総領事館のWebサイトに、「新型コロナウィルス感染症(検査証明が取得可能な当地医療機関)」というページがあって医療機関のリストが乗っている。チェンマイに到着後、便利なところを予約しておこう。さらに同じページから、英語とタイ語併記の証明書の書式と記入例へのリンクもあるので念のため印刷して持っていく。

ファストトラック/MySOS

日本に入国する前に、MySOSというスマホアプリで検疫手続きを事前に済ませることで、日本入国時の検疫手続きが簡単になる仕組み。タイランドパスと似ているが、タイランドパスが現時点ではタイ入国の必須条件であるのにたいして、ファストトラックは紙の証明書などを審査する手続きを簡便に済ませるための選択肢という感じ。

MySOSをインストールして触ってみたが、パスポート番号、日本~タイ往復の航空機の便名、帰国便の座席番号、ワクチン接種証明(ファイルアップロード)、タイ出国72時間以内の陰性証明書(ファイルアップロード)などが必要。

このうち陰性証明書は帰国直前まで手に入らないので、後日必要なものを入力する予定。

接触確認アプリ(COCOA)

新型コロナ陽性者との接触があったかどうかを確認するアプリ(COCOA)を使っているかどうかを入国時に確認するという記述があったので、既にインストール済であることを確認。

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