先日、林試の森公園へ行ってみたら思ったより良かった。都内には大小様々な公園があるのに、行ってないとこも多いので、気候の良いこの時期に探訪してみる。 ということで明治神宮。ここを公園と言ってしまうと怒られるかもしれんけど、隣接する代々木公園と併せたら皇居の面積に匹敵する都内有数の緑地帯。今まで行ったことない方がおかしいくらいやん。
ということで、東京メトロ千代田線、明治神宮前へGo。
参道を歩く人たち。家族連れやら人出は多いけど、幅の広いゆったりとした道。曇り空でちょっと肌寒いくらい。
メインの通りから脇道を見ると、もう完全に森。都心の駅から歩いて5分のところにこれだけ自然が残されているのに驚く。
奉納された日本酒の薦被りがずらり。
その向い側には、日本酒に対抗するかのようにフランスからのワインの樽が並ぶ。
その先には大鳥居。石造りではなく木製のこんな大きな鳥居は初めて見た。鳥居に特別の思い入れがあるわけやないけど、上に向かって先細りになってる柱とか、一番上に横になってる笠木の反りと尖った先端の形など、造形として美しいと思う。
大鳥居をくぐって少し行くと明治神宮御苑の北門入り口がある。 先ほど前を通ってきた東門は今は閉ざされているので、この北門が唯一の出入口。
明治神宮御苑は有料で、御苑維持協力金は大人500円。入ったところでチケットを買う。
チケットは菱型で菖蒲のデザイン。
少し行ったところにある「隔雲亭」という和風建築。元々は明治33年に当時の皇后のために建てられたが戦争で消失し、昭和33年に再建されたという。
「隔雲亭」から「南池」の方へ降りていく途中にある刈り込まれたツツジの庭。このあたりは御苑の中でも手入れをして造ったという感じの庭。
「南池」は後回しにして、「清正井」の方へ向かう。このあたりは、森の中を歩いている感じ。新緑で、木の香りがする。
山吹はもう盛を過ぎていたけど、散った花びらの感じも悪くない。
名前の知らん白い花。
途中にある東屋は茅葺きで風情あり。
どうやら、「清正井」が水源となって「南池」へと小川が流れる谷が全部菖蒲園となっていて、すごく多品種の菖蒲が育てられている。残念ながら、まだ花の時期には早かったけど、これが皆咲いたら見事な風景になりそう。
これはキンポウゲ科の花、たぶん。
そして到達したのが「清正井」。この井戸は湧き水が下からではなく井戸の側面から湧いてきている。水源はこのあたりの森に降った雨水で、地下水路で集められてここに湧きだしているらしい。名前は築城の名人だった加藤清正の名前によるが、本人がこの井戸を作ったかどうかは不明。
近寄ってみると、澄み切った水がどんどんと湧いて溢れてくる。
「清正井」から「南池」へと向かう。途中の森から谷の方を眺めたところ。新緑がきれい。
上を見ると、一面楓の葉。
そうこうしているうちに、「南池」。
水の中には鯉と亀。
えらい静か。
最後に「つつじ山」へ向かう。これは途中に生えていた八つ手の若木。
「つつじ山」は3種類くらいのヤマツツジがアーケードのように咲いていて一見の価値あり。
花は満開で今が見頃。
とはいえ、蕾もあって、まだしばらく楽しめそう。
この蕾なんか、凄い色してるけど、どんな花がさくのかな?
これで御苑はほぼ網羅したので、次は本殿へいってみる。また鳥居をくぐって、その先に門がある。本殿はさらにこの先。
門の扉は普通の木の扉ではなくて、透かし入り。よくよく見ると菊の紋の形。
で、本殿。手前のしめ縄は「夫婦楠」の片割れに掛けられたもの。
挙式したばかりと思しきカップルと取り巻くひとたち。
あとは北参道を代々木方面へ。
最後の鳥居を出た後にある定書。
明治神宮には杉の木が一本もなく、広葉樹の森が続いているところが他の神社と違う所。書いてあったものによると、建設当初に大隈重信が杉を植えるのを主張したが、関東ローム層の土地は杉に向いていないということで広葉樹がうえられたということらしい。
歩いた距離は延べ2.5kmくらい、気持ちのよい散歩やった。菖蒲のころにまた行ってみたいところ。