LCC初体験 – Scootに乗ってみた

台北往復航空運賃

先だっての台湾旅行での航空会社はScoot。 これはシンガポール航空の子会社でいわゆるLCC(Low Cost Carrier – 格安航空会社)。 Scootを選んだのは、台湾までの格安航空券を探していて、たまたまExpedia経由でScootのプロモーション価格を見つけたから。 この時の往復運賃は座席指定料など諸々を加えて2人で総額39,724円、燃油サーチャージは不要で一人あたり2万円以下だったのでかなり安かった。

LCCでない通常の航空会社の航空券でも、季節にもよるが、こまめに探せば往復2万円前後のものを見つけることができるが、燃油サーチャージを加えると3万円を超えてしまう。 もっとも、Scootでもプロモーションなしだと日によっては片道2万円を超えることもあるのでLCCだから必ず安いとは限らない。

Scootには座席の種類が4つあり、一番シンプルな「Fly」、「Fly」+預け入れ荷物の「FlyBag」、「FlyBag」+機内食の「FlyBagEat」、ビジネスクラスの「ScootBiz」。 今回購入したのはオプション類が一切つかない「Fly」。

LCCならではの制約

一方、安いことの代償としては、通常の航空会社では標準で含まれているサービスがLCCでは有料オプションとなっていることで、例えば「Fly」だと以下のサービスは全て有料となる。

  • 座席指定
  • 機内食
  • 枕、毛布
  • 機内エンターテイメント(映画、音楽)
  • 荷物の預入れ

さらに、
– 電話での予約、購入は手数料が掛る
– キャンセル不可
– 予約の変更は有料

といった具合で、なにかをすると追加の料金が発生するようになっている。 また、LCCは限られた機材を使い回しているので、遅延や欠航のリスクが高いことも制約の一つと考えられる。

このように、いろいろと制限はあるが、見方を変えれば、LCCは「人を運ぶ」という基本サービス以外のものを極限までそぎ落として低価格を提供する代わりに、プラスアルファを必要とする人は有料でオプションを買えば良いという極めて合理的なしくみとも言える。

今回の旅行では、座席の指定のみを購入した。座席を指定しないと機械的に振り分けられるので、2人分を同時購入しても隣り合わせになる保証はないので、これは必要だろう。

荷物はちょっとした旅行では荷物を預けないことが普通なので、荷物は預けないことにした。 ところが機内持ち込み手荷物には、「1個のみ、7kgまで(パソコンが含まれる場合は+3kgまで)」という制限がある。
この7kgというのはけっこう厳しく。 機内持ち込み可能サイズのキャリーバッグでも約2kgあるので、実質一人あたり5kgしかない。 前日に荷造りしてみると7kgを超過していたので持っていくものを絞り込み「パソコンが含まれる場合は+3kgまで」というのを「パソコン」=「タブレット」と弾力的に解釈して制限重量内に収めた。

手荷物を軽くしたことは、台湾到着後の列車での乗り換えや移動など荷物を持って動くのが大幅に楽になったので、結果として助かったともいえる。

チェックイン~搭乗

Scootのカウンターは成田空港の第2ターミナル。 台湾への便は、11:50発のTZ201のみ。 チェックイン・カウンターは1時間前には閉じてしまうというので、遅れないように余裕をもって出かける。

成田でのチェックイン風景。 見ていると、チェックイン後に左端のサービス・デスクで有料オプションの支払いをしている人が多い。

搭乗口はサテライトの82番だった。

歩いて行けば、そこそこ距離はあるが我慢できる範囲。バスに乗せられたり、タラップまで歩かされるよりはずっとまし。

機材はB777。 他のLCCの殆どがエアバスA320クラスを使っているのに比べて、Scootはシンガポール中心に中国、韓国、日本、台湾、タイ、オーストラリアへ路線を持っているので航続距離の長いB777を使っていると思われる。 ただし、現在の日本(成田)乗り入れ便は全て台北経由となっている。
座席
これはビジネスクラスの座席。 革張りで座席幅、足元ともにゆったりしているが、見慣れた通常航空会社のビジネスクラスの座席と比べるとかなり質素でテレビも付いていない。

黄色い座席はエコノミーでも多少足元が広い座席。 ここを選ぶには追加料金が必要。
青い座席が一般エコノミー席。

当然テレビは付いておらず、有料のSCOOTVというサービスを購入するとタブレットを貸し出してくれて、WiFi経由でビデオを見ることができるらしい。 この便で見渡した限りでは利用している人はいなかった。

足元は思ったほどきつくなく、こんな感じで膝から先にまだ余裕がある。 とはいえ、僕(身長170cm)よりも背が高い人はやや厳しいかもしれない。 隣のシンガポールから来ていたインド人は体格がよく、膝が前の座席に触るくらいだった。

食事

食事のメニュー。 金額はシンガポールドル表記なので、Hot Mealが1,000円弱、サンドイッチが約700円、その他スナック、カップヌードル、飲み物が3~5シンガポールドル。 隣の人が食べていたのをそれとなく見てみた限りでは、Hot Mealはスパイスの効いた良い匂いがしていたが、見た目はメニューの写真のように美味しそうには見えず、冷凍食品を電子レンジで温めたそのものの見栄え。 これから台湾へ行って美味いもの食べるのに、機内でわざわざ食べることはないという印象。

台北→成田便

帰りは台北桃園空港を6:50に出発する便しかない。 桃園空港は台北市街からかなり離れており、MRTが繋がっておらずバスかタクシーで行かねばならないが、早朝で始発のバスで丁度間に合うくらいなので安全を考えて空港近くのホテルに宿泊した。

まとめ

LCCはまだ新しいカテゴリーの航空移動手段でまだ十分に認知されているとは言えないが、上手に利用すればコストメリットは十分にあると思う。

一方で、今回の帰国便のように早朝出発だったりすると、ホテルに一泊余分に泊まらなければならなくなったりするので、それらを加味して考える必要がある。 特に台北の場合は、成田~桃園という不便な空港間の路線以外に、羽田~松山という市内から簡単にアクセスできる空港間の路線を持つ航空会社もあるので、多少航空券代が高くなっても利便性を取るという考え方もあるだろう。

また、LCCはWebサイトで日によって変わる料金を見ながら予約を自分でやるというのが基本スタイルで、購入前も購入後も最低限のサービスしかないので、面倒なことを避けたい人には向かない。 予約などの手間と、遅延したりするかもしれないといリスクををゲーム感覚で楽しむくらいの気持ちと多少の時間の余裕があればLCCは悪い選択ではないと思う。

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