2014年元旦 東海七福神 & 池上七福神

都内にはあちこちに七福神がある。 今年の正月は旧東海道沿いの東海七福神巡り、そして少し足を伸ばしてその先の池上七福神を訪ねてみる。

まずは品川を越えて八ツ山橋へ、ここから旧東海道へ入る。

品川神社(大黒天)
どうも最初は品川神社から始めるのが常道らしいので、旧東海道を離れて第一京浜へ向かう。 ここは東海七福神の大黒。 後で知ったが、品川神社は由緒が源頼朝に遡り、東京十社のひとつに数えられる社格の高い神社らしい。 行ってみると、行列が道路まで溢れて入場制限中。

神社由緒にはどこにも大黒さんの記述がないけど、ちゃんと石像がある。

鳥居の外からお参りして次へ。

養願寺(布袋)
道が入り組んだ奥にあるが、すっきりした綺麗な社殿。この寺も起源は1299年で古い。 布袋尊とどういう繋がりなのかは不明。

一心寺(寿老人)
養願寺から道を渡ってすぐ。

入り口はこじんまりとしているが、境内には提灯がたくさん吊るしてあって賑やか。

この寺は1855年と比較的新しいが、井伊直弼が開山したとのこと。

荏原神社(恵比寿)
ここもお参りする人の行列。

川の畔にあって、春は桜が綺麗らしい。

由緒は709年に遡り、東海七福神の中でも一番古い。 源頼義・義家が前九年、後三年の役の際にお参りしたということなので社格も相当なもの。 品川神社と仲が悪かったが最近仲直りしたという話をお参りに来ていたおばさんから聞かされる。 神社も大変やね。

品川寺(毘沙門天)
品川寺と書いて読みは「ほんせんじ」。

山門は綺麗なのに本堂は住職の住まいとくっついているみたいで少々興ざめ。 元旦から読経の声が聞こえる。

この寺も起源は古く、806~810年の大同年間、弘法大師の指導によるとのこと。その後、太田道灌も関係している。

天祖諏訪神社(福禄寿)
ここもお参りする人の長蛇の列。

列ぶのをあきらめて本殿を観に行く。

この神社は元々天祖神社、諏方神社と別々だったのを昭和になって合祀されて天祖・諏訪神社となったとのこと。 すぐ近くの大森に別に天祖神社があるがどういう関係か不明。 ああ、ややこしい。

磐井神社(弁財天)
ここでもまた行列。みんな七福神好きやねんなぁ。

この神社は別名「鈴ヶ森八幡宮」とも呼ばれて起源は859年。

横手では獅子舞が休憩中。

以上で東海七福神巡り終了。 大森海岸まで来てしまったので、もう少し先の池上へ向かう。

池上七福神もお勧めの参拝順路があるらしいが、足も疲れてきたので近いところから順番に回る。

養源寺(恵比寿)
まずは恵比寿さんの養源寺。

元日なのに、なんと早咲きの桜。

ゆったりした境内には舞台が設えてあり、獅子舞が。 よう分からんけど、かなり本格的みたい。

開山は1648年で比較的新しい。 日蓮宗の寺で、このエリアの総元締め格の池上本門寺と関係あるらしい。

妙顕寺(樹老人)
Google Mapsで道があるかどうかよう分からんけど行ってみたら長い石段。 全部でたぶん108段、脚にこたえた。

石段を登り切ると端正なお堂。

起源は1689年で比較的新しい。本尊は加藤清正の長女が本門寺へ収めたものとのこと。

なぜか「寿老人」ではなく「樹老人」となっている。

本成院(福禄寿)
本門寺の参道にあるこじんまりとした寺。 人の流れは本門寺へと向かっていき、訪れる人は少ない。

元々日蓮聖人の直弟子日向聖人の庵室として創られた本門寺の関連寺。有名で行列のできる神社・仏閣と違って、地元の分かっている人たちがお参りに来ている感じ。

厳定院(弁財天)
この寺も本門寺を取り囲む小さな寺の一つ。 創設者は日蓮聖人の弟子の一人。

場所が少し奥まったところにあるせいか、訪れる人は少なめ。 お寺の方も、商売っ気がなく、七福神のスタンプも「ご自由にどうぞ」という感じで置いてある。 喧騒から抜けてくると落ち着いてほっとするような寺。

馬頭観音堂(大黒天)
今までの4箇所はいずれも起源が本門寺の僧坊のような日蓮宗のお寺。残りの3つは少し離れたところに点在する。 最初の馬頭観音堂はその中でもかなり異色。 国道近くの一角にある、バラックのような建物脇のコンクリートの階段を登っていく。

登り切ったところには、大きな猫が3匹。

「これは野良だよ」と教えてくれた謎のおじさんが世話しているらしい。話を聞くと、ご本尊が四足なので元々競馬ファンの参拝が多いことに加えて、保健所に連れて行くとかわいそうだからと野良猫が持ち込まれることが多く、一時は数十匹いたという。とにかく不思議なところ。

微妙庵(毘沙門天)
ここも本門寺ゆかりの寺。

夕暮れ時になったこともあって、訪問者は少ない。

曹禅寺(布袋尊)
池上七福神、最後の訪問先は曹禅寺。今までの寺が全て日蓮宗だったが、ここは曹洞宗の寺。

開設は1932年と新しい。 本堂は大きくはないが、屋根の形が美しい。

境内には室戸台風で壊された京都の三条大橋の欄干柱が寄進されて置かれている。

本門寺(番外)
本門寺は七福神とは直接関係しないが、池上七福神7箇所のうち、5箇所までが本門寺と関係のある日蓮宗の寺であるから、ここを見逃すわけにはいかない。
規模からして、七福神の各寺よりはるかに大きい。行列は山門の外まで溢れている。

山門を入って、縁日の屋台を過ぎると長い石段。 上から下を見下ろした図。

石段を登り切ると、また人混み。 ここでもう一つ門をくぐる。

大きな本堂の前はかなり広いがお参りの順番待ちの行列が収まりきらないくらいの人出。

おみくじですら、この行列。

境内の脇には1608年に建立され、重要文化財になっている五重塔がある。

知らなかったが、日蓮聖人が入滅したのが本門寺のある場所。 本堂の裏側に回っていくと、荼毘に付した場所に建てられたという多宝塔がある。この多宝塔は木造で内外に漆や彩色で鮮やかに装飾されているという。かなり奇抜なデザイン。

以上で新年の七福神巡りは終了。 さすがに帰りは遠いので電車で帰宅。

二組の七福神を廻ってみて思ったのは、いずれも由緒ある神社仏閣だけど、なんで七福神と繋がりがあるのかよう分からん。 例えば、東海七福神は神社4、寺院3という構成。一方の池上七福神は寺院が6つに観音さん1つ。 たぶん、それぞれにメインで祀られている神さんや仏さんと別に、後世に七福神を割り当てたとしか思えない。

まあ、七福神自体が、日本の土着の神様や、ヒンドゥー教やら道教由来の神様の混成部隊で、神社とお寺が混ざっているというのもてきとーな日本らしく、まあええやん。


この日歩いたルートと訪れた場所。

スポンサーリンク

フォローする