
訪問日:2022年2月13日
年に何度か文楽を観に来る劇場の舞台裏や裏方さんの仕事を見れる見学会に申し込んで抽選で当たったので参加してきた。時間は日曜日の午後1時間半、料金は一人1,000円。
会場に入って6つくらいのグループに分かれて座る。

この人が司会進行してくれる。

まずは座学で、音を出す仕組み、照明、音響などについて解説してもらう。写真は風の音を出す装置。

通り一遍の見学かと思ったら、意外にも照明などの演出が凝っていた。

その後、グループに分かれて移動しながら見学。まずは楽屋の入り口にある出席簿。

楽屋は役割ごとに分かれていて入り口に名札付き。

中はこんな感じ。歌舞伎の場合はファンが楽屋に入ることはまず無いらしいが、文楽だと馴染みのファンが楽屋にくることがあるらしい。

廊下に積まれた小道具の箱。

これは地方巡業のための小道具。

人形制作の工房。

人形のパーツ。

壁の写真は人形の保存に功績のあった人で、現在の人形はすべてこの人が源流となっているとのこと。

首がずらっと並んでいるのは壮観。

衣装部の部屋。人形の役ごとに衣装を一式まとめたものが畳の上のもの。衣装部の人は素材の調達のため古着屋などを廻ることもあるそうだ。

劇場の最後部の2階にある部屋から音声をコントロールしている。音声は会場だけでなく楽屋にも流している。

その隣の部屋にも同じような装置があるが、これは録音用。文楽では浄瑠璃などは肉声でマイクは使わない。しかし、保存用には録音が必要なのでそのためのマイクが置かれることがある。

2階の鳥屋。宙乗りはここが出入口になる。

宙乗り用の滑車

鳥屋から花道を見たところ。

照明のコントローラー。劇場内の照明はすべてここから操作可能。進行に合わせてマニュアル操作で照明を変化させるが、色の変化などのパターンは予めプログラムされていて、それを操作する。

太夫の載せてくるっと回す台。動力は二人がかりの人力。

楽屋口。

奈落の大道具制作場所。天井が高い。

黒い柱の部分全体が舞台の回転部分。かなり深いことが分る。

舞台から客席を見たところ。

歌舞伎の舞台と違うのは、演者が立つ場所の高さを下げられるようになっている。

記念写真撮影用の人形。

最後は花道を歩いて退場。

おみやげももらった。

普段は入ることができないところに入れたし、裏方で仕事している人たちから直接説明を聞けたのが良かった。
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