今日の映画 – ウインド・リバー(Wind River)

Wind River

映画レビュー

主演はジェレミー・レナーとエリザベス・オルセン。二人ともマーベルのアベンジャーズシリーズに出ている。それぞれ「ホークアイ」と「スカーレット・ウィッチ」の役。

ジェレミー・レナーの出世作は2008年のイラクを舞台にした「ハート・ロッカー」だが、この映画では舞台を冬場のワイオミングに置き換えているが雰囲気は似ている。3年前にちょっと目を話した隙に娘を殺されてしまったことを引きずった渋い感じが良い。

映画はいちおうサスペンス仕立てにはなっているが、新たな殺人事件の犯人を追っていくと、被害者の回想シーンに切り替わって謎が明らかになってしまうので「推理」の要素はない。ストーリー自体が脇道に入ることなく一本調子で進んでいく骨太の作りで、その分繊細さは無いが、この映画ではそれが良い効果を出していると思う。

そこに先住民居留地の閉塞感やローカル色が絡んでくる。脚本は事実にインスパイアされたとあるが、2012年のニューヨーク・タイムズのウインド・リバーでレイプ事件や女性の失踪事件が異様に多いという記事が発端らしい。

事件を捜査する警察も、連邦警察(FBI)、州警察、市警察、部族警察やらが出てきてややこしい。FBIは複数の州をまたぐ事件が担当だと思っていたのでワイオミングの狭い地域での事件になんで出てくるのか不思議だったが、先住民居留地が連邦政府の管轄だからというのが後から分かった。

時代は現代で場所は冬場は-30°にもなる積雪地帯だが、スノーモービルを馬に置き換えれば、保安官たちと砦に巣食う悪党との対決という古典的な西部劇に限りなく似ている。ただし、武器は近代的なもので、悪党も自動小銃を撃ちまくる。結局、銃撃戦で決着を着けることになるが、ジェレミー・レナー演ずるコリーが持つ銃の威力が凄まじい。みたところショットガン風にずんぐりしているが、スコープが付いていて遠距離から撃てる。トレーラーハウスの窓ごしに撃って相手を吹き飛ばす火力は反則っぽいが、事前に薬莢に自分で火薬を詰めて弾丸を自作するシーンを見せられているので、なるほどと思うしかない。まあ、ジェレミー・レナーにとってはおいしい役やったのんちゃうかな。

部族警察のベンがええ味だしてたけど、銃撃戦での生死がはっきりせんかった。生きてたらええねんけど。

予告編

2018年に観た映画

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