今日の映画 – 最高の花婿(Qu’est-ce qu’on a fait au Bon Dieu?)

フランスのコメディ映画。本国フランスで大ヒットして、1300万人が観たらしい。

Qu'est-ce qu'on a fait au Bon Dieu?

主な登場人物は4人の娘を持つ両親とその娘の結婚相手。両親は地方のお屋敷に住んでいるのでそこそこの上流家庭でお金持ち。4人姉妹の上の3人は既にアラブ人、ユダヤ人、中国人と国際結婚済。両親は、末娘にはカトリックのフランス人と結婚して欲しいと思っている。

末娘が連れてきた結婚相手は、フランス人でカトリックだったが、コートジボワール出身の黒人で、アフリカからやってきた両親が入り混じって騒動を繰り広げるという流れ。娘が両親の想定外の相手を連れてくるのは、「招かれざる客」と似ているが、この映画は既に上の3人が両親の期待とは違った結婚をしているというところが違う。

双方の家庭の父親がこの結婚に頑固に反対するのに対して、母親はすんなりと事実を受け入れるところや、いがみ合っていた父親同士が酔っ払って意気投合するところなど古典的な話の展開。最後はお決まりのハッピーエンドで特に変わり映えしない。

それにも関わらず、フランスで大ヒットしたというのは、異なる文化、人種を受け入れてきたフランスの現状と、その中で出身元から引きずってきているアイデンティティへの悪意の無いジョーク(例えば、割礼の話題など)が織り込まれているからではないだろうか。

また、3人の婿が互いに心を許さない微妙な距離をとっているが、3人でラ・マルセイエーズを合唱するシーンがある。顔つきや宗教は違っても、3人共フランス国籍で、自分がフランス人という意識を持っている。 このあたりの感覚は自分たちは単一民族だと思っている日本人には分かりにくいところ。

英語のタイトルは「Serial (Bad) Weddings」。フランス映画祭で公開されたときの日本語のタイトルは「ヴェルヌイユ家の結婚狂騒曲」だったが、劇場公開時には「最高の花婿」と改題された。理由は不明?


Trailer


2016年に観た映画

番号 邦題 原題 監督 評価
16 最高の花婿 Qu’est-ce qu’on a fait au Bon Dieu? Philippe de Chauveron 3.5
15 人生は小説よりも奇なり Love is Strange Ira Sachs 3.5
14 レッキング・クルー 〜伝説のミュージシャンたち〜 The Wrecking Crew Denny Tedesco 4.0
13 リリーのすべて The Danish Girl Tom Hooper 4.5
12 SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁 Sharlock: The Abominable Bride Douglas Mackinnon 2.5
11 ヘイトフル・エイト The Hateful Eight Quentin Tarantino 4.5
10 マネー・ショート 華麗なる大逆転 The Big Short Adam McKay 4.0
9 キャロル Carol Todd Haynes 4.5
8 サウルの息子 Saul fia Laszlo Nemes 3.5
7 ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります 5 Flights Up Richard Loncraine 3.0
6 独裁者と小さな孫 The President Mohsen Makhmalbaf 4.5
5 ブラック・スキャンダル Black Mass Scott Cooper 4.0
4 消えた声が、その名を呼ぶ The Cut Fatih Akin 4.0
3 完全なるチェックメイト Pawn Sacrifice Edward Zwick 4.0
2 ブリッジ・オブ・スパイ Bridge of Spies Steven Spielberg 4.5
1 スター・ウォーズ/フォースの覚醒 The Force Awakens J.J. Abrams 4.8
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