今日の映画 – クリミナル 2人の記憶を持つ男(Criminal)

「criminal」のポスターの写真

映画レビュー

ケビン・コスナー主演のサスペンス物。ケビン・コスナーというと、「アンタッチャブル」でトップスターに仲間入り、その後もヒットを続けて「ダンス・ウィズ・ウルブズ」で頂点を極めたまでは良かったが、「ウォーターワールド」の失敗いらい鳴かず飛ばずのイメージ。昨年久しぶりに主演で見た「ドラフト・デイ」の出来も最悪で、最近では大作へのゲスト出演くらいしか出番がない凋落ぶり。さて、この映画はどうか?

結論から言うと、ケビン・コスナーはまずまず良かった。今までどちらかというとスマートな役が多かったと思うが、この映画では子供の頃の脳の怪我が原因で感情を持てない残虐な犯罪者という役。見た目もクルーカットに髭面でイメチェンに挑戦している。今更アクションという柄でも歳でもないが、程々に頑張っている。

キャストもこの手の映画としては豪華。しかし、あくまでケビン・コスナーがメインでそれ以外の俳優ははなんというかもったいない使い方。死んだ人の記憶を別人へ移植する博士役にトミー・リー・ジョーンズ。マッド・サイエンティストかと思ったら、意外と良い人役。しかし、出演場面は限られてゲスト出演+αくらいの登場回数。ライアン・レイノルズは追ってから逃れてロンドン市内を動き回る最初の10分くらいの緊迫シーンで期待させたが、敵の手に落ちてその後はセリフのない役。ワンダーウーマンのガル・ガドットが普通の役で出ているが、ストーリーに大きく影響しない脇役に留まる。 唯一、ゲイリー・オールドマンがCIAのボス役で存在感をみせるが、敵対するテロ/グループに対して、常に後手に回って、やることなすことうまくいかない気の毒な役。

ストーリーは、記憶の移植というのは目新しいが、作りが少々荒っぽい。例えば、最後の悪者が待ち構えているところへケビン・コスナーが一人で乗り込んでいく時に持っている武器は手斧一つ。普通はこれでは勝てない。悪者が女子供を人質に取るのは古典的なパターンであるが、その人質をうまく利用できていないし、細かいところで突っ込みたくなるところはいくつもある。映画を観終わった感じは、あまり売れていないペーパーバックのサスペンス小説を読んだ時のような感じ。それなりには楽しめるが、筋が単純で、進行中にも結末にも意外性はなく平凡な映画になってしまっている。

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2017年に観た映画

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