今日の映画 – ブラック・スキャンダル(Black Mass)

ボストンを舞台にしたギャング映画。ジョニー・デップがイメチェンしてアイルランド系ギャングのボスを演るのが見もの。

Black Mass

このポスターの写真を見ても、言われへんかったらこれがジョニー・デップと分からん。ジャック・スパロウで当ててから、ウィリー・ウォンカ、マッド・ハッター、トントみたいな役を演る人になってしまっていたけど、この映画ではハゲの素顔で出てる。

ちなみに、ジョニー・デップ演じるギャング、 ジェームズ・“ホワイティ”・バルジャーは実在の人物で、映画「ディパーテッド」ではジャック・ニコルソンが演じている。このホワイティ、自身の手で19人殺したと告発されているので、実際にはもっと殺しているはず。映画の中でも白昼堂々と殺してるけど、抗争相手のマフィアよりも裏切った身内を次々と殺していた。ジョニー・デップは結構ホワイティ役になり切っていて、仲間うちの食事でステーキのソースを褒めて、調理した部下が「秘伝のソース」といいながらあっさりと手の内を明かしてしまったことを咎めて脅かすところは迫力あった。

日本のポスターは、ジョニー・デップを真ん中に、ジョエル・エドガートン、ベネディクト・カンバーバッチの3人を並べているがアメリカのポスターはジョニー・デップ一人であとはその他の扱い。日本ではカンバーバッチの人気が高いので引き上げる際に序列が上のエドガートンを抜くわけに行かず3人並べたのではないだろうか?

カンバーバッチはホワイティの実弟でマサチューセッツ州の議員の役。映画の中では、兄の犯罪を知っていながら知らぬふりをしていて、それでいて犯罪への直接加担は頑としてやらないという変な風に筋の通った役柄。ただ、実際にはどうだったのか大いに疑わしい。白昼堂々と殺人を犯して、目撃者もいるのに逮捕もされないというのは弟が議員であるということと関係筈ないと思う。おそらく、アイリッシュ系の政治家、警察、ギャングの同郷のよしみでの結託があったのではないかと想像するが、映画ではそこまで語られていない。


Trailer


2016年に観た映画

番号 邦題 原題 監督 評価
5 ブラック・スキャンダル Black Mass Scott Cooper 4.0
4 消えた声が、その名を呼ぶ The Cut Fatih Akin 4.0
3 完全なるチェックメイト Pawn Sacrifice Edward Zwick 4.0
2 ブリッジ・オブ・スパイ Bridge of Spies Steven Spielberg 4.5
1 スター・ウォーズ/フォースの覚醒 The Force Awakens J.J. Abrams 4.8
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