今日の映画 – アクアマン(Aquaman)

Aquaman

映画レビュー

DCコミックス原作の映画化。ライバルのディズニー/マーベルが「マーベル・シネマティック・ユニバース」と称してスーパーヒーローを相互交流させ、「アベンジャーズ」として総出演させている。DCコミックスも「DCエクステンデッド・ユニバース」として対抗、スーパーヒーロのチーム「ジャスティス・リーグ」を結成している。バットマンやスーパーマンは単独ものの映画が何本も作られた後にジャスティス・リーグに参加しているが、アクアマンはまずジャスティス・リーグで映画レビューし、本作が最初の単独作品になる。

そういうわけで、ジャスティス・リーグ創設時に数合わせのために集められたような印象があり、序列がバットマン、スーパーマン、ワンダーウーマンより下というイメージ。アフリカの某国と海底王国アトランティスとの違いはあるが、アベンジャーズのブランク・パンサーのような位置づけかなとなんとなく思っていた。そもそも、活躍の場が水の中に限られるとなれば、他のスーパーヒーロ比べて分が悪い。

ところが日本公開前に海外での興行成績が上場で評判も良いというので観に行った。結論から言うと、面白い。映画としての出来栄えも「ブラック・パンサー」より上。意外だったのは、水の中というのは思った以上に迫力ある戦闘シーンに向いているということ。スーパーマンやアイアンマンは空中を飛行するが、支えられていない空間での不安定さがつきまとう。これに対して水中では3次元の自由度がありながら、水に支えられている安定感がある。それに加えて、水自体が空気よりも粘性があり、その流れは圧力があるので工夫次第で水中バトルの視覚効果が映える。

人間とアトランティス人とのハーフで人間の父親に育てられたアクアマンがアトランティスへ戻って身内との戦いに勝って王の座につくというシンプルなストーリー。これも「ブラック・パンサー」と似ているが、本作の方が構想も映像も厚みがあって見応えあり。主演のジェイソン・モモアはアクアマン役以外はほとんど実績がない俳優だが、スーパーヒーロ物は無名の若手を抜擢することが多いので特に違和感なし。逆に、脇役にニコール・キッドマンやウィレム・デフォーなど、実績があってギャラの高い人を配している。ニコール・キッドマンに至っては、最初の方で派手な格闘シーンを演じていて、吹き替えだとしてもちょっと新鮮。

この数年、映画界でのディズニーの躍進が目立って寡占化が心配になってきた。せめてアメコミからの映画化のジャンルでは、マーベルに独走されないようDCコミックスに頑張ってもらいたい。

予告編

2019年に観た映画

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