今日の映画 – あなたを抱きしめる日まで(Philomena)

アカデミー賞のタイミングで、このところ話題作が多かった中で、「あなたを抱きしめる日まで」というベタなタイトルやったんで、最初は観る予定に入れていなかった映画。評判が思ったより良かったので観に行ったら、予想以上に良かった。原題の「Philomena」は主役のおばあちゃんの名前やから、この映画もやっぱり邦題の付け方に問題あり。

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タイトルからはウェットな内容を想像してしまうけど、これはそういう映画と違う。生き別れた親子の実話に基づいているものの、暗くなることもなく軽妙なウィットを散りばめたような映画。 ユーモアを行き過ぎさせずに、控えめなところで停めておくのはさすがにイギリス映画というところ。

イギリス人の監督スティーブン・フリアーズの映画を観るのはこれが初めてやけど、最初の10分間で主要登場人物とその背景をくどい説明一切なしにサラッと分からせてしまうのは好印象。映画を通して、シンプルなシーンとセリフで必要な情報はちゃっと伝わってくるのは脚本の出来がよいからと思う。

主演のジュディ・デンチは「007 スカイフォール」に続いて貫禄の演技。相方のティーヴ・クーガンは初めて観るけど、ジュディ・デンチに振り回された時の、当惑したようにふっと外すとこなんかなかなかのもん。

映画は子供探しの話の流れの中に、修道院の強欲、傲慢、欺瞞への批判を織り交ぜていくけど、それがメインテーマにならずに全体の一部に収まっているところもよい。

惜しいところは、意外に簡単に子供が見つかってしまって、「それはないやろ」と思ってしまうところ。 息子の友達が、訪問を頑なに拒んだのは誤解のせいだったんやろうと後で分かるけど、ちょっと不自然な感じを受けたことくらい。

総合的に、ええ映画です。


Trailer


2014年に観た映画一覧

番号 邦題 原題 監督 評価
1 ブランカニエベス Blancanieves Pablo Berger 4
2 フォンターナ広場 イタリアの陰謀 Romanzo di una strage Marco Tullio Giordana 3
3 鑑定士と顔のない依頼人 The Best Offer Giuseppe Tornatore 3
4 オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ Only Lovers Left Alive Jim Jarmusch 4
5 さよなら、アドルフ Lore Cate Shortland 3
6 ROOM237 Room 237 Rodney Ascher 2
7 エレニの帰郷 The Dust of Time Theo Angelopoulos 4
8 アメリカン・ハッスル American Hustle David O. Russell 3.5
9 ウルフ・オブ・ウォールストリート The Wolf of Wall Street Martin Scorsese 4.5
10 大統領執事の涙 The Butlerl Lee Daniels 3.5
11 エージェント:ライアン Jack Ryan: Shadow Recruit Kenneth Branagh 2.5
12 ダラス・バイヤーズクラブ Dallas Buyers Club Jean-Marc Vallee 4.5
13 MUD – マッド – Mud Jeff Nichols 3.5
14 ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅 Nebraska Alexander Payne 3.5
15 それでも夜は明ける 12 Years a Slave Steve McQueen 4
16 LIFE! The Secret Life of Walter Mitty Ben Stiller 3.5
17 ホビット 竜に奪われた王国 The Hobbit: The Desolation of Smaug Peter Jackson 3
18 あなたを抱きしめる日まで Philomena Stephen Frears 3.5
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