今日の映画 - ピータールー マンチェスターの悲劇(Peterloo)

Peterloo

映画レビュー

1819年にマンチェスターのセント・ピーターズ・フィールドで行われた選挙法改正を求める集会に、治安判事の指示にしたがって鎮圧しようとした騎兵隊が突入し18人の死者と多数の負傷者を出した弾圧事件の映画。ナポレオン戦争でのウォータールーの戦い(ワーテルローの戦い)になぞらえてピータールーと呼ばれるようになったという。

史実に基づく映画は勝手に事実を変えることができないので盛り上がりに欠けたりすることがままある。この映画では集会に参加するある家族にフォーカスすることで民衆の視点から観た事件を描こうとした意図があったのかもしれないが、上手く行っているようには思えない。

登場人物は、有名な弁士ヘンリー・ハント、彼を集会に呼ぶマンチェスター愛国連合の面々、集会で名を上げようとしている政治ゴロのような連中、報道陣、弾圧する側の治安判事たち、その手先となる騎兵隊や自警団たち。主人公が誰なのか分からないままこれらの面々がそれぞれの動きをするが、筋の通ったストーリーが無く、雑多な話の寄せ集めた感じ。

集会を行う側、それを弾圧する側、双方ともけっこうええかげんやったという事がオチ? イギリス人が観たら、何か思うところがあるのだろうか? 当時の服装とかは真面目に再現していたのかと思うが・・・。

予告編

2019年に観た映画

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