SSD(Solid State Drive)は半導体メモリーなので、従来のハードドライブのようなプラッターがある訳ではない。でもWindowsなどのOSからドライブとして見えるようにするためには、まずディスクを区切った「パーティション」が必要で、そのパーティションを色々な方式でフォーマットして使うことになる。
パーティションには昔から使われてきた「MBR(Master Boot Record)」と新しい「GPT(GUID Partition Table)」がある。MBRは1980年代の古い規格で、当時はハードドライブの最大容量も小さかったので、2TBを上限として作られた。その後、ハードドライブの容量は大きくなり、2TB以上を扱う必要が生じたので、UEFIという新しい起動方式と共にGPTが開発され、現在販売されているPCのハードドライブは基本的にGPTパーティションになっているはず。
外付けSSDの使い道
写真のKIOXIA製外付けSSDは2年くらい使っているもの。容量は1TB。主な用途は、デジカメの写真データのバックアップ/一時保管。デジカメで撮影したデータは、自宅に戻った時にNASおよびクラウドにコピーして保管しているが、何日も旅行する際にはNASを持っていく訳にはいかないし、クラウトへのアクセスも確保できるとは限らない。
そこで、このSSDを持って行って、デジカメのSDカード(USB SDカードリーダー使用)からコピーして保存するようにしている。デジカメでは、JPEGのファイルに加えてRAWファイルも保存しているが、容量が1TBあれば不足することはない。
SDカードとSSDを直接つないでコピーはできないので、Windows PCまたはChromebookに両者をつないで、ファイルマネージャーでコピーしているのが現状。
外付けSSDのパーテションは?
このSSD、工場出荷時の状態を調べてみるとMBRのパーテシションが切られていた。ファイルシステムはexFAT。使用上全く問題は無いが、どうせなら新しいGPTの方が良いかと思ってMBRからGPTに変更してみた。
GPTへの変更後、Windows PCにつないで使う際には今までと変わりがないのだが、ChromebookにつなぐとSSDの隠しディレクトリーが見えるようになってしまった。Chromebookに特定のディレクトリーやファイルを「隠す」機能が欠けているためのようだ。
まあ、仕様上は大きな問題ではないが、見たくないものが見えてしまうのも鬱陶しいのでGPTをやめてMBRへと戻す。何だか新しいGPTの方が良いかと思って変更したが元に戻す手間が掛かっただけだった。ちなみに、ディスクの読み書きのパフォーマンスはMBRでもGPTでも違いはない。
Windows PCでパーティションタイプを変更する方法
MBRとGPTを変更する方法を自分用のメモにしておく。
- 「ディスクの管理」でSSDの青いバーの部分を右クリックして、「ボリュームの削除」を選択してボリュームを削除する。
- 同じ画面のSSDの左側の部分を右クリックして、「GPTディスクに変換」または「MBRディスクに変換を選択」
- 確保された領域をexFATでフォーマットする。NTFSだとChromebookから書き込めなくなる。