先日、待ちに待った楽天の株主優待SIMが届いた。昨年末に楽天の株を100株保有し、株主になったことで得られた特典。今回の優待内容は、「音声+データ30GB/月プラン」を1年間、月額料金無料で利用できるというもの。
ただし、通常のコンシューマー向け楽天モバイルのサービスと違って、法人向けのサービスを株主優待に転用したようで、以下が相違点。
- 国内通話・SMSは「Rakuten Link Office」アプリ利用で無料。
- 国際通話・SMSや特番(例:0570、188)は対象外。
- SPUポイントアップ対象外:楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」でのSPU達成条件には含まれない。
SIMは申し込み時にeSIMかpSIM(物理SIM)を選べたのでeSIMを選択。そのため、送られてきた封筒の中にはA4サイズのセットアップの解説が1枚入っているだけ。公式には8月1日から1年間のサービスらしいが、eSIMをダウンロードして有効化すると問題なく使用できた。
通常時(国内)の使い方
メインの電話番号はpovoに移してあるので、povoと楽天のeSIMを2つ併用して、
- 音声通話: povo (5分かけ放題、 550円/月 トッピング)
- SMS: povo(発信は有料)
- モバイルデータ通信: 楽天(30GB/月、無料)
と使い分ける。これで月額の通信料は550円。データ通信も30GBあれば十分。楽天の音声通話とSMSは普段は使わない。
海外旅行時の使い方
株主優待版eSIMは、海外(利用できる国限定)では、データー通信を2GB/月まで使えるが、この容量は少なすぎ。乗継などの短期滞在でわざわざ現地SIMを買うほどでもないようなときには役立ちそう。SIMの使い分けは、
(通常)
- 音声通話: povo (日本からの着信受け用)
- SMS: povo(着信受け用)
- モバイルデータ通信: 現地SIM(eSIMまたは物理SIM)
(短期滞在時)
- 音声通話: povo (日本からの着信受け用)
- SMS: povo(着信受け用)
- モバイルデータ通信: 楽天(2GB/月まで無料)
海外から日本への無料通話ができれば良いのだが・・・
ビジネス用の「Rakuten Link Office」を使った時の料金表があって、そこでは「海外から日本の電話番号へかける」が無料になっている。
これが株主優待SIMにも適用されればうれしいのだが、一方、株主優待 利用条件・注意事項というページでは明確に
株主優待でご提供いたしますSIMは、以下についてはご利⽤いただけませんのでご注意ください。
- 国際SMS
- 国際通話
とあるので無理っぽい。
採算はどうか?
昨年12月に楽天の株、100株を買った時の株価が、893円。今日の終値が、795円なので9,800円の含み損。1年間毎月30GBを使う対価と考えれば悪くない。
この株主優待が来年以降も続けばよいが、それは楽天次第。競合のdocomo、au、Softbankは同様の株主優待は実施していない。楽天がこの株主優待を始めた前年度は、楽天モバイルの基地局建設などの出費がかさんでキャッシュフローが厳しい状況で、100株株主を増やす方策にでた結果かもしれない。これが来年も続く保証はなさそう。
実際に使ってみて
楽天SIMで音声通話は使っていないので、データ通信に限って言えば、街中でのほとんどの場所ではdocomo、au回線と同じかやや遅いかなという感じ。ただし、建物の中、地下街、乗降客の多い駅では極端に遅くなったり繋がらなくなったりすることがしばしばある。