白金商店街 まちゼミ [白金]

自宅から一番近い商店街が「白金商店街」。北は古川に掛かる四の橋から、南は北里通りまで、ざっと300mくらいの商店街で随分昔から商売しているような商店もあれば、入れ替わって最近開業したような店もある。その白金商店街が「まちゼミ」という無料の講習会をやっていて、今年はその第3回目にあたるということを知ったのは最近のこと。

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講座の内容は、洋品店のおじさんが、傘の上手な扱い方を教えてくれるとか、着物やさんが着付けや半襟の付け方を教えてくれるとか、葬儀屋さんが家族葬について教えてくれるとか、けっこうユニークなものが揃っている。

その中で選んだのは、昨年10月に開店したイタリアン・バール「イル・クアルト・ポンテ」が主催する、「エスプレッソを素敵に飲みましょう!」、そして「シチリアワインの味わい方を知りましょう!」という2つの講座に申し込んで参加してみた。

この「イル・クアルト・ポンテ」というバールはすぐ隣の「ロッツォシチリア(Rozzo Sicilia)」の姉妹店。朝は9時からやっていて、エスプレッソにマフィンで朝食にしたり、朝からワインもいける店。

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最初の講座、「エスプレッソを素敵に飲みましょう!」は午前10時から開始。講師はお店のバリスタの方。この店の定番の豆を同じだけ使って、一つは店のメニューにはないドリップで入れたコーヒー、もう一つはエスプレッソ・マシンで入れたコーヒー、この2つを飲み比べてみましょうということで、まずはドリップ。 香りがよく、酸味もあって、これはこれでおいしい。

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ここで気がついたのは、使っている豆が深煎りではなく中くらいの煎りなこと。エスプレッソ用の豆というとイタリアン・ローストの真っ黒で油が浮いてつやつやした豆をイメージするが、この店ではエスプレッソでも程よい酸味を出すために中煎りの豆を使っているとのこと。ちなみに豆はイチゴのような風味があるエチオピア、甘酸っぱさが特長のエルサルバドル、ハイスタンダードのブラジルのブレンドを京都の小川珈琲から取り寄せているという。しかも焙煎して送られてきた豆はすぐに使わずに、2週間程度エイジングしてから使っているそうだ。

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さて、この豆を使ったエスプレッソを飲ませてもらうにあたって、飲み方次の3種類の提案から選ぶということになった。

  1. 砂糖をいれずにそのまま飲む
  2. 砂糖をティースプーン1.5杯くらい入れて40回位かき混ぜてから飲む
  3. 2と同じ砂糖を入れ軽くかき混ぜて飲んだ後にカップの底に溜まった砂糖をすくって食べる。

そこで、僕は、1を選択。さっきのドリップで淹れてもらったのと、同じ豆とは思えないアロマ、風味も断然強い。ドリップ式のフィルターは布や紙でコーヒー豆の油分を吸着してしまうのに対して、エスプレッソマシンの金属のフィルターは全てを通すので風味が失われない。ここでも意外だったのは酸味がしっかりと感じられることで、エスプレッソは苦味が主体の飲み物という先入観を打ち砕かれた。

あと、エスプレッソは高温・高圧の蒸気を深煎り・細挽きの豆に通すことで抽出すると思っていたが、ここではコーヒー豆を通る時のお湯の温度が93度くらいになるように調整しているという。抽出の際には、まず酸味が出て、次に甘み、そして苦味と味の成分が出て、その後は味が薄くなっていくのが一般的なパターン。バリスタがやっているのは、豆の選択、使う粉の量、お湯の温度、抽出時間そういった諸々の事柄をチューニングして、自分がイメージした味を出すということだというのが話を聞いていてよく分かった。

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かみさんは2を選んだので、砂糖をいれてしっかりとかき混ぜる。

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最後はエスプレッソかそのアレンジメニューから何か一つ飲ませてもらえるということなので、マキアートを所望。ミルクが加わることでコーヒーの酸味が際立つ。

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普段あまり考えずに飲んでいるコーヒーが思った以上に奥深いものであること、その味を左右する多くの要素を熟知して操作することによりイメージした味を作り出すバリスタは芸術家のようなものであることを知った講座やった。

ここで一旦家に戻って、午後の講座「シチリアワインの味わい方を知りましょう!」にやってくる。定刻より少し早めに到着したら、すでにカウンターにはワイングラスが整列。いったい何人参加するのん?

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用意していただいたのは白1、赤2の合計3種類のシチリアワイン。最初にいただいたのは、FunaroのPinzeri 13年。ぶどうはGrilloという品種。この白ワインはシチリア島の西の端にあるワイナリーで作られている。香りはオレンジのような柑橘系。 口に含んでみると雑味のないきれいな味、それでいてしっかりしている。これはどんな料理にも合いそう。

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2つ目は、GraciのEtra Rosso 12年。ぶどうはNerello Mascareseという品種。グラスに注がれたワインはきれいなルビー色。飲んでみると果実の香りに加えて、想像した以上にタンニンが効いている厚みのある味。

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最後の3つ目は、GulfiのNero Ibleo 10年。ぶどうはNero D’Avola。このぶどうはシチリア原産の黒ブドウというだけあって、ワインの色も濃い。カベルネ・ソーヴィニヨンのような味を想像していたが、飲んでみると意外とあっさりフルーティで飲みやすい。

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2つの赤ワインはいずれもシチリア島の東側で作られているが、使っているぶどう品種だけでなく、土壌や畑が海に面している方角など様々な要素が味の違いを作っている。

また、ワインにはそれぞれの飲み頃というものがあって、熟成して飲み頃になったものよりも未熟性のものの方が当然安く買える。という訳で、買い付けの際には数年寝かせれば飲み頃になるだろうというワインを選んで、保管しておくことで、価格以上の価値のあるワインを店で出しているとのこと。いやいや奥が深いなあ。

最後に、イタリアという国の中で、シチリア島のワイン、食べ物、風土の位置づけがどのようなものなのか質問してみたところ、「日本での沖縄かそれ以上」とのこと。シチリア、いつか行ってみなければ。。。


IL QUARTO PONTE

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