昨日渋谷まで映画を観に行って、そのあとランチに立ち寄った店。 Bunkamuraの裏手の方から廻ったので、松濤の高級住宅地を抜けて宇田川町のゴミゴミしたところの雑居ビルの2階に店がある。
そして、部屋の隅に小さなテーブルが1つ。
ランチメニューは1種類のみ。 しかもなぜか「試運転中」でしばらくは「カオマンガイ」一本で行くらしい。迷うこともないので、注文。
水はプラスチックのコップとペットボトルが出てきて自分で注ぐ。タイでは冷やしたお茶を飲むことが多かったけど、水の時はペットボトルのを飲んでた。それに近い感じやけど、たぶんこのボトルは水道の水を詰めたもの。
最初に出てきたのが、人蔘のソムタム。青パパイヤの代わりに人蔘、マナオの代わりにレモン、サワガニはないけどトッピングはパクチー。 代用食材を使ってるけど本物っぽい味。皿はタイの食堂で普通に使われてるプラスチックのもの。
豆乳のスープというのはタイで食べた記憶なし。この店のアレンジかも知れんけど、味はタイの味。
そしてメインのカオマンガイ。見た目はシンガポールの海南鶏飯に似ているが、ご飯は普通に炊いたジャスミンライス。 蒸鶏は、手前が普通に蒸した胸肉。奥はもも肉をご飯を発酵させた麹のようなものに漬け込んでから蒸したもの。 小さな皿に味噌ベースのソースが一緒に出てくる。
蒸鶏はナンプラーをちょっと掛けて食べてもうまい。調味料入れはタイではどこの食堂でも必ずある4連のもの。中に入るのは、「唐辛子入りナンプラー」、「酢」、「粉唐辛子」、「砂糖」が定番のところ、この店ではナンプラーに唐辛子は入らず、砂糖の代わりに中国の黒醤油が入ってる。黒醤油はやや甘く、甜麺醤をゆるくしたような味でこれも蒸鶏に合う。
黒板に書いてあった夜のメニュー。店の広さの割には種類が多い。
店自体は昨年12月に開店して、有名ポルトガルレストランと同じオーナーだったりしたことから雑誌などで取り上げられたらしい。
行った時には、どうやらランチの体制をリニューアル中のようで、カウンターの中で仕事をしていた若い女性はまだ新米でオン・ザ・ジョブ・トレーニング中やった。 そういうこともあって、ランチのメニューをしばらくは固定しているらしい。
今日の料理も注文してから鶏を蒸していた。事前に仕込んである部分が多いにせよ、丁寧に作っている感じ。 という訳で、本格的にメニューが出揃ったところでまた食べてみたい。
パッポンキッチン(東京都渋谷区宇田川町41-26 パピエビル 2F)