日が暮れかかって来たので先斗町へ。昔と違って街全体の敷居が低くなり、気軽に入れる店が多くなった。
通りをぶらぶらしながら予定していた店へ向かったが見つからない。 電話も通じないので嫌な予感がしたが、近所の店の人に聞いた所、だいぶん前に店じまいしたとのこと。
仕方ないので、予備知識ないまま、「ここら屋」という店がお酒の品揃えが良さそうだったので入ってみる。
店は京都の町家をそのまま使ったようで、間口が狭くて奥へ細長い。入り口はその間口ではなくて、通りから路地に入った先の分かりにくい所にある。
半日京都の街中を歩いて気がついたのは、「おばんざい」をウリにしている店がやたら多くなったこと。この店は看板に「おうちごはん」と入れていて「おばんざい」とは言っていないが、カウンターには惣菜が並ぶ。
日本酒は京都府の蔵元の地酒がメイン。
まずは伏見の澤屋まつもと。
最近めずらしい、グラスを升で受ける方式。注ぎこぼしあり。
つまみは鯖寿司と白子ポン酢。
そして、金時人参と桜海老のかき揚げ。
三種飲み比べなんかもあり。
京かぶらとブリのこうじ漬けは塩辛いけど酒に合う。
伏見の酒、英勲の新酒。
「おうちごはん」という感じのアテで飲む。
京野菜、堀川ごぼうのきんぴら。
お酒がすすんで、丹後宮津の酒天童子・瓢箪から駒。冷でも行けるがお燗にしてもうまい。
〆はちりめん山椒ごはん。
開店直後だったので予約無しで入れたが、30分もすると満員。カウンターの中は一人で切り回しているので忙しそう。話してみると、「おうちごはん ここら屋」は京都市内に6店舗を構え、東京の中目黒にも店を出しているとのこと。機会があれば、東京の店にも行ってみよう。
ここら屋先斗町店 (京都市中京区四条先斗町上ル鍋屋町209-12 家屋番号51)