DIYでええやん – 壁面収納の本棚

以前に住んでいた家では、入居時に作り付けの家具をしっかり作ったので収納場所は十分やったけど、引っ越した先ではそうはいかない。特に本はかなりの量になっていたので、引越し前に思い切って処分したが、それでもまだ相当残っている。さらに細々とした物を収納する場所が必要なので、壁面の凹んだ部分を利用して天井までの本棚を作ることを考えた。

これがそのスペース。幅1682mm、高さ2450mm、奥行き470mm。ここを無駄なく利用した。

A4サイズのファイルを縦にしても横にしても入るようにするには奥行きは350mmあればよく、各棚の高さは300~330mm程度。とすれば段数は7段。本棚の構造にもよるが、全幅1682mmを一枚板の棚板を渡すには板の強度の問題があるので横には3つ位に区切って縦板を入れる必要がありそう。縦7、横3の本棚をこの場所にぴったり収めて幅も高さも無駄なく使うことがゴール。これを自作するには、技術的にかなりハードルが高そう。

そこでオーダーメイドできる棚を探したが、寸法を指定して壁ぴったりに作る家具はやたら高い。名の通ったオーダ家具メーカーだと、仕様にもよるがこのサイズだと30万円~50万円くらいする。

壁面空きスペース

欲しいのは立派な壁面収納家具ではなく、シンプルな本棚で扉も要らないし、縦横に区切られていれば背板も要らないくらい。いろいろと調べる過程で見つけたのが、One & Allという岡山の家具屋。ここが凄いのは、本棚の縦横奥行き、段数、巾木をよけるカット、ケーブル配線用のカットなどをWebサイトで指定できて、リアルタイムで見積もり価格が分かること。

使っている材料は20mm厚のパイン集成材。パインは高級木材ではないが、篤さ20mmの無垢の板を縦横に繋いで板にしたものなので、合板や化粧板よりも材木感がある。篤さ200mmは重い本を載せることを考えると自作では自信がもてない。だが、ここの本棚は接合金具を含めた構造の設計がしっかりしているようで重いものを収納しても不安はない。部材が厚すぎないことでコストが下がっているはずだた、見た目もスマートでデザイン的にも良い。

組み立てるために、天井との間には約20mmスペースが必要になるが、左右両側は壁との隙間を無くしたい。だが、ギリギリのサイズにすると収まらなかったときにどうしようもなくなってしまう。本棚自体の製造誤差だけでなく、測定の誤差や壁の造りも影響してくる。何度も間口を実測したうえで、それよりも9mm狭い幅で注文した。金額は11万円弱。塗装をやってもらうこともできるが、コスト削減で自分でやることにした。

そして届いたのがこれ。縦の板は上下2つに分割され、棚板などを加えて合計7個口。

納品物

梱包を剥がしても相当なボリューム。針葉樹の板の爽やかな香りがして、板面はしっとりしている。

部材

組み立て前に自分で塗装しなければならないが、ここが今回のDIY部分。しかしかなりの量だし、塗りムラなく塗装するのは素人には難易度が高い。そこで塗装ではなく、オイル仕上げにすることにした。使ったのはWatocoオイルのダークウォールナット色。

試しに棚板を1枚塗ってみた。色付きのオイルを塗って木に染み込ませ、しばらくしてから染み込まなかったオイルをウェスで拭き取る作業なので塗料を塗るよりも簡単。木材によってオイルの染み込み方が違うようで、パイン材だとダークウォールナットというよりオークとか、浅めの色になる。

塗りサンプル

オイルを塗るのに使ったのが100均で買った刷毛。ウェスで塗るとかスポンジで塗るとか色々と方法があるようだが、刷毛の方が含ませるオイルの量を加減できて良かった。

刷毛

半日がかりで32枚全部を塗り終えた。初めのうちは楽しいが、だんだんと飽きてくる。最初の数枚は木口も塗っていたが、オイルをガンガン吸い込んで不経済、どうせ見えないところなので途中から割愛。

塗り終わった板

24時間乾燥させたものを組み立てる。塗りに比べて組み立ては楽しい。送られてきた材料には組み立て方のマニュアルが付属しない。だが、この会社のすごいところは、出荷前に工場で一度組み立てて確認してくれているところ。その過程を動画撮影してYoutubeにアップしてくれていたので、それがオンラインの組み立てマニュアルになって迷うことはなかった。

組み上がり

特筆すべきことは、木材のカット、ダボ穴、金具の取り付けすべての加工精度が高いこと。組み上げたパーツのずれや穴が合わないということは一度もなかった。

棚板の取り付け

縦板は2分割されていて真ん中で継ぐ構造。継ぎ目には2箇所ダボが埋められていて、さらに金具で締め付けて固定するようになっているのできれいに繋がる。オイルの染み込み具合で継ぎ目が黒くなってしまったが、白木の状態では継ぎ目は目立たない。

縦板接続部

一枚板ではなく集成材なので、組み合わせた木がモザイクのようになって、これはこれで味がある。

板の質感

壁の巾木の部分のカットも指定したとおり。200mmの板厚から約8mmカットされ床との接触面積が小さくなるのが心配だったが問題なさそう。

巾木部分

棚板の後ろ側には隙間があるので上下方向の配線は問題ない。縦板は後ろの壁とぴったりで隙間がないので左右方向への配線のためにはカットが必要。

ケーブル配線用貫通穴

左右方向へのゆがみを防ぐ補強板が付属していたが、今回の設置場所は左右を壁に挟まれているので使用しなかった。代わりに地震の際の転倒防止のためにL字金具で2箇所を壁に固定した。

転倒防止金具

さっそく本などを入れてみる。

本を入れてみる

タイトルでDIYといいながら、全て下準備してもらった材料をオイル仕上げして組み立てただけ。う~ん、オイル仕上げ重労働やったし、まあええのんちゃう。