糖質を摂り過ぎないように心掛けているうえに、昔に比べて食べるものの選択肢は増えているのでお米のご飯を食べる頻度は少なくなった。その分かえって美味しいご飯を食べたいと思うけど、釜で火加減を気にしながら炊いて、おひつに移してとか面倒なことはやりたくない。 ふと目に止まったのが炊飯用の土鍋。 これで炊いたご飯。
写真で見ただけでは味は分からんけど、確かにうまかった。これを炊いた土鍋は、長谷園という伊賀焼きの鍋なんかを作ってるところの「かまどさん」という土鍋、サイズは2合炊き用。
この会社、本社は三重県やけど恵比寿に「イガモノ」というアンテナショップを出している。何度か店に行ったことがあったけど、その時は「かまどさん」にあまり注意していなかった。
近くに直販店があるので、ここで買っても良かったけど、重くて嵩張るものなので通販で購入。
含まれているものは、土鍋本体、内蓋、外蓋、陶製の鍋敷き、しゃもじ、取扱説明書。
鍋は目の粗い陶土でつくってあって、釉薬は上の方しか掛かっていない。
内側は滑らかで釉薬が掛かっているが、蓋との合わせ目あたりは素焼き。
圧力を掛けるための内蓋には穴が2つあって、内側には結露した湯気を落とすためとおもわれる小さな突起が5つ。
陶板の鍋敷きの裏側にはコルクの足が3つ。焼き物で完全な平面を作るのは難しいので、4つ足にするとガタつくから3つにしてあるのだろうと妙なところで納得。
本体の重さは1.5kg。
内蓋と外蓋を合わせて、1kg。
合計、2.5kgとご飯だけを炊くためにはかなり重い。
取扱説明書によると、使い始める前に、おかゆを炊いて「目止め」をするようにとある。これによって、でんぷん質が細かい気孔に入って水漏れしなくなるという。なので、初日はおかゆ。
2日目に満を持して、米1合を分量の水に浸水しておいたものを炊く。ちなみに、この土鍋で浸水できるのは20分までで、それより長く浸けるなら別の容器を使わないといけない。
内蓋をセットして、
穴の位置が90度ずれるように上蓋をセットして中強火で炊く。
火加減は不要。 土鍋本体が厚くて重いので、強火にかけても熱くなるまでに時間が掛かる。これがちょうど「初めちょろちょろ中ぱっぱ」の温度上昇カーブになるらしい。
あとは蒸気穴から湯気が勢い良く出てから、1~2分で火を止める。20分蒸らしてできあがり。
塩昆布だけで一膳。
米とぎ+浸水20分、炊飯10分、蒸らし20分、合計50分で美味いご飯が炊ける。火加減の調整不要で吹きこぼれもしない。火を止めるタイミングは見ておく必要あるけど大した手間やない。割れ物なので注意することをのぞけば、手順はいたって簡単。
美味しいご飯が炊けることをウリにしている高級電気炊飯器が10万円以上することを考えれば、その十分の一以下で買えるこの土鍋は優れもの。 お米を食べる機会が増えそう。