クロアチア旅行計画の実行記録。訪問国にはクロアチア以外にも途中経由国のトルコ、周辺国の、スロベニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロを含む。
Day 1の内容
- 成田~イスタンブール(乗り継ぎ)~リュブリャナ
- リュブリャナ空港から市内への移動、ホテルのチェックイン
- リュブリャナ市内観光
成田~イスタンブール
出発は夜の21:25の便。スターアライアンスのラウンジはANAとUnitedのがあるが、ゆったりしていて静かなUnitedのラウンジで搭乗待ち。
出発ゲートはプッシュバックの溜まり場の横。機材はB777-300ER。イスタンブールまでの飛行時間は12時間10分の予定。
イスタンブールのアタチュルク空港到着。24時間空港だが夜中の3時過ぎなのでさすがに人は少ない。
乗り継ぎ便まで3時間ちょっとあるので、ターキッシュエアラインズのラウンジで休憩。
ラウンジも24時間営業で深夜でも成田のように閉まらない。とはいえ時間が時間なので空いている。
イスタンブール~リュブリャナ
スロベニアの首都リュブリャナまでの飛行時間は2時間15分の予定。イスタンブールはヨーロッパの東の端にあるが、東ヨーロッパや南ヨーロッパへの乗り継ぎ空港としては悪くない。機材はA320-232、スターアライアンスのペインティングだった。
リュブリャナに到着。天気は曇り。滑走路が濡れていたので夜明け前に雨が降った模様。
空港は小さくて日本の地方空港といった感じ。
空港ビルの正面出口を出たところ。左手の方にタクシー乗り場があり、市内へのシャトルバスは横断歩道を渡った先の右手「BUS」の表示のあるところから出る。バスステーションではなくバス停の雰囲気。
リュブリャナ空港はリュブリャナの市街地から約25km離れたところにある。市内への移動はバス(4.1ユーロ)またはタクシー。バスを待っているとタクシーの運転手が客引きに来るが、断るとあっさり引き下がってしつこくない。
バスの時刻表(2018年4月)は次の写真の通り。上から2番めのブロックが市内のリュブリャナ駅前のバスターミナル行き。
到着時刻が8時過ぎ。次のバスが9:00。2人だとバス料金はタクシーの半額くらいなので9:00のバスを待つことにする。
その間に、今回の旅行用に調達しておいたモバイル・ルータ Glocal3とVodafoneアイルランドのSIMを使えるようにする。設定後しばらくして電波を掴んで使えるようになった。
バスに乗っていたのは40分弱くらい。終点のリュブリャナ駅に到着。正面がバスターミナルの建物で中にチケット売り場や売店がある。明日の次の町への移動のバスもここから出発する。左奥の黄色い壁の建物が鉄道の駅。
宿泊するHotel Levは地場のホテルではトップレベルのホテル。シーズンオフのせいか比較的安かったので予約しておいた。場所はバスターミナルから歩いて10分弱。
普通はチェックインは午後だが、幸い到着した時には部屋を用意してくれていたので、部屋で落ち着いて荷解きできたのはラッキー。これもシーズンオフの旅行のメリットか?
ホテルの建物は新しくなはいが、部屋は比較的最近リノベーションしたようで、狭いが内装は綺麗。WiFiは速いし、バスタブは無いが熱いお湯がたっぷり出る。
リュブリャナ市内観光
リュブリャナ市街中心部の見どころは半径400mくらいに収まるので充分歩いて回れる。天気が晴れでなかったのは残念だが、時々小雨が降る曇り空でほとんど傘を必要としないくらいだったのを良しとしよう。
プレシェーン広場
リュブリャナ市内観光の起点となる広場。写真はフランシスコ教会から広場を見たところ。石畳の丸い広場を囲うサークルと中心の模様が特徴的。広場の先に見えるのが三本橋。そのたもと、左手前に見えるのが広場の名前の由来でもある19世紀の詩人フランツ・プレシェーンの銅像。
三本橋
リュブリャニツァ川に架かる橋。元々あった橋の両側に後から橋を追加したのでこの名前になったらしいが、それなら幅の広い大きな橋に変えれば良さそうなものだが・・・
フランシスコ教会
三本橋側からプレシェーン広場を見たところ。正面のピンク色の建物がフランシスコ教会。
中に入ってみると、ポップな色使いの外観とは打って変わった荘厳で落ち着いた空間。
ツーリスト・インフォメーション・センター
プレシェーン広場に面したビルには旅行者向けのインフォメーション・センターがある。
さらにその奥には売店があってスロベニアの土産物を販売している。アンティーク風の木製の小箱を探していたがここには無く、代わりに買ったのがCivinkという鳥を呼び寄せる笛。2つの木片が組み合わされている隙間に口を当てて空気を吹き込むと鳥の鳴き声のような音がする。
リュブリャニツァ川沿いの売店
インフォメーション・センターとリュブリャニツァ川との間の路に沿ってジェラートや土産物を売る屋台が並ぶ。
正面のラックに並んでいるのは蜜蜂の巣箱の居たに描いた絵のレプリカ。オリジナルは18~19世紀のもの。ちょっと惹かれたが、持って返っても置き場に困るので断念。
聖ニコラウス大聖堂
屋台を冷やかしながら歩いていくと右手に広場があり、その先に聖ニコラウス大聖堂の二本の塔とドームが見える。
これは建物の裏側で、正面は川から一本離れた通りに面している。建物は18世紀のバロック建築で内部の天井全体にはフレスコ画が描かれているらしいが、この日は内部へ入れなかった。
肉屋の橋(Mesarski Most)
三本橋の東側に架かる橋が肉屋の橋。この橋は両側がガラス張りになっていて下が見える。橋の脇から河原へ下りると船着き場になっていて、その横に公衆トイレがある。
この橋は恋愛スポットになっているそうで、手すりのワイヤーには沢山の南京錠が掛けられている。写真はさらに東側にある竜の橋を見たところ。
竜の橋
肉屋の橋からさらに川沿いに東に行くと竜の橋がある。三本橋から歩いて300mくらい。この橋は1901年完成というから比較的あたらしい。橋の両側のたもとに竜の彫像がある。ドラゴンはリュブリャナのシンボルとして使われているそうで、土産物屋にもドラゴン物が売られていた。
肉屋の橋側から見た竜の橋の全体像はこんな感じ。
ファーマーズ・マーケット
肉屋の橋と竜の橋の間の南側にある広場で開かれている市場がファーマーズ・マーケット。野菜、果物、乳製品などが売られていた。
ファーマーズ・マーケット南側の通り
ファーマーズ・マーケットの南側を西へ向かって進むと先の程の聖ニコラス大聖堂の前を通り、リュブリャナ城の裾野に沿って南へとカーブしていく。この通りの名前を調べても、ブロックごとに〇〇広場というような名前があるだけで通りとしての名前がないようだ。
この通りに沿っては、土産物屋に混ざってレストランがちらほら。リュブリャナのガイドブックには必ず載っている「Sokol」もこの通りにある。
通りをさらに進むと分岐路に差し掛かり、右へ行くと三盆橋へ戻る。
この通りにソーセージの看板を出している店があったので入ってみた。
このKlobasarnaという店、店内は狭くてファストフード店の感覚。ソーセージは注文すると食べやすくカットしてくれる。スープとワインで軽めのランチ。
あと、写真で選んだ「Hisni Struklji(読み方不明)」というのを追加注文。生春巻き、あるいはトルティーヤで巻いたようなもので上に載っているのは豚肉の脂身をカラッと揚げたもの。
リュブリャナ城
町の背後の小高い丘にあるリュブリャナ城へは歩いても行けるが、ケーブルカーに乗ってみた。乗り場はファーマーズ・マーケットの南側の路地を入ったところ。
ケーブルカーの上の駅からの景色。
ケーブルカーの駅から上がると城壁に囲まれた広場。城壁に登るのは有料。
帰りは下り坂なので歩いて帰る。城壁をくぐって外に出ると下へと降りていく小路が見える。
ケーブルカーの駅を下から眺めたところ。
つづら折りの道をのんびりと下る。冬から急に春になったような時期で、道端には草花の緑が新鮮。
最後はケーブルカーに乗った駅の隣の脇道へと降りてきた。
リュブリャニツァ川の北側を散歩
まだ歩いていなかった川の北岸を通ってホテルへと戻る。写真は肉屋の橋を北側から見たところ。
この辺りはテラスや道路脇にテーブル席を作っているカフェが多く、天気も回復したので賑わっていた。
再び三本橋に到着。橋の向こうはプレシェーン広場。
リュブリャニツァ川の西側を散歩
リュブリャナに滞在するのは1日。これまでにリュブリャナ城とその麓、つまり湾曲して流れるリュブリャニツァ川の内側を重点的に歩いたが、川の西側には行っていなかったので夕食に行く次いでに街歩きしてみる。
ホテルから東南方向へ下って行くと「Slovenska Cesta」という大きな通りが南北に走っているのでこの道を行く。この通りにはどっしりとした重厚な建物が多いが、最初に目につくのが中央郵便局。
さらに南へとくだるとかなり古めかしい商業ビルがあった。
その隣には、パーツを組み合わせたような異形の建物がある。無名の建築家によるものでも興味深いものが多々ある。
途中で道を川の方向へ折れ、フランス革命広場へと向かう。広場自体は小さく、大きめの交差点という感じ。
この広場に立つオベリスクにナポレオンの彫像が付いている。なぜ、フランス革命やナポレオンが旧ユーゴスラビアに関係するのか最初は分からなかったが、オスマン・トルコに支配されていた地域の国家や民族はフランス革命に刺激を受けて独立への道を歩んだということで影響を受けていて、ナポレオンは衰えつつあったヴェネツィア共和国に引導を渡しバルカン半島を征服したことを後で知った。
この広場から1ブロック先にあるスロヴェニア国立大学図書館を見に行った。この建物は三本橋と同じく、スロベニアの建築家ヨジェ・プレチニックによって設計されたもの。
夕食
夕暮れて天気も悪くなってきたのでレストランのある地域へと向かう。フランス革命広場側から川を渡ると、道幅は狭くなり、レストランが並んでいい雰囲気。
目指すレストラン「Julija」へ到着。ここもガイドブックにはよく載っている店。
予約せずに行ったが、ハイシーズン前だったこと、訪問した時間も早めだったのでなんとか座れた。
注文したのは、エビとナスのグリル。見た目どおり美味しかった。
トリュフソースのステーキ。トリュフは季節外れなのでたぶんペースト状に固めたものをスライスして乗せてある。残念ながら香り、食感とも今ひとつ。
そしてパスタ。スロベニアの料理は支配国だったオーストリアやハンガリーの影響を受けているそうだが、隣接するイタリアからの影響も大きい。そういう背景があってのことか、今回の旅行中に食べたパスタはみなおいしかった。
もちろん、地元のワインを飲む。
食事を終えた時には、日が落ちて真っ暗になっていた。人通りも少ないが、治安は良いところなので歩いてホテルまで帰る。
三本橋もライトアップされていた。