香港は狭い地域に雑多とも言えるほど様々なものが詰まっていていつ行っても楽しい街。食べ物も、買い物も、安いものから超高級品まで選択肢が広いこともよい。その中で、唯一困るのはホテル代がアジアの他の街と比べて高いこと。季節によって違うが、1泊15,000円迄の予算で探すと便利の良い場所だと20㎡以下の部屋になってしまう。
昨年11月に泊まった湾仔のApartment Kapokはリーズナブルで広かったので、今度も同じ所にしようかと調べたら、なぜか値段が倍ほどに急騰。そこで、探索範囲を広げて調べたところ、Kennedy Townに安くてまずまずのところがあったので予約。今回、初めて行ってみた。
Kenney Townというと香港島北岸の市街地の西の端。トラムやバスの行き先表示で名前はよく見かけるが行ったことがなかった。ホテルの予約の時点ではまだ建設途中の地下鉄海島線が昨年12月末にKennedy Townまで延線される予定だったことも選択の理由。今回の旅行での空港からのアクセスは、A11番のバスで上環まで行き地下鉄に乗り継いだ。(後で気がついたがA10番のバスで直接Kennedy Townまで行けた。)
上環からの延線で新しく出来た駅は3つ。ただし、西営盤駅はまだ工事中で2015年の第1四半期に開業予定だった。
出来てからまだ3ヶ月経っていないKennedy Town駅に到着。
駅の構内も綺麗。なぜか、りんごのオブジェあり。
地上に上がったところ。
今回泊まったMia Casaホテル。おそらく元々アパートだった建物をリノベーションしてホテルにしたのではないかと思われる。部屋にはサービスアパートメント風に、小さなキッチンが付いていて、電磁調理器、鍋、食器などが使える。1階にコンビニが入っている。Kennedy Townの街中を歩いみると、ほとんど1ブロックごとにコンビニかスーパーがあって便利。
中環や湾仔と違って住宅地なので通勤通学のためのバスを待つ人達が行列していた。
Kennedy Townはトラムの終点。方向転換して停車場へ入ってくるトラム。
住宅地なので高いマンションが建ち並ぶ。
北側の海と南側の山に挟まれた東西に長い街。海はすぐそばなので海岸まで行ってみると地元の人が釣りをしていた。
この日は天気が良くなかったので半島側は見えず。
中環では見られない犬を連れて散歩する人もここではちらほら。
地元で人気者らしい犬。でかい。
街中に大きな市場がある。
魚屋。
肉屋へ運び込まれる豚。
野菜は日本で見慣れないものも多い。
これは漢方お茶屋。10種類くらいのお茶の他に亀ゼリーもある。滞在中に3回訪問して色々と飲んでみた。
香港中心部では店の数が減って、残っている店もプラスチックの容器を使ったりしているが、ここでは昔ながらの厚手の陶器の器にガラスの蓋をしたものを並べて売っている。注文すると、大きな容器の温かいものとブレンドして出してくれる。店の主人が働いている間、奥さんらしい人は奥の部屋で友達と麻雀に興じていた。
どこの街にもある昔ながらの普通の雲呑麺屋に入ってみる。
香港の雲呑麺は日本のラーメンに比べてかなり小ぶりなので、小腹だ空いた時に調度良い。
プラスチックの丼、飾ったところは全くないけど、雲呑の中身は蝦がゴロリ。
ここの油菜は空芯菜。
ホテルの近所にあったローストダックやポークを売る店。大半を売り切って閉店準備中。
ローストしたダック、チキン、ポークに皮付きの豚バラ肉を塊で揚げたもの。ソーセージのようなものもあり。みんな旨そう。地元の人はご飯の上に好きなものを載せてもらってテイクアウトしていく。言葉が通じないので、適当な大きさの塊をいくつか指さして注文。ご飯は要らないので「No rice.」というと、包丁を出して「Cut?」と聞いてくるので頷いたら食べやすい大きさに切ってくれる。種類は違っても単価は同じ。まとめて秤に載せて会計すると叉焼をおまけで載せてくれた。
コンビニでビールを買って、ホテルで一杯。
Kennedy Townは、新しいものと古いものが混ざり合っている香港の中でも昔の雰囲気を残している街。中心部から離れているが、ホテルから地下鉄やトラムの駅までが近いので移動するにしても不便は感じかかった。次に香港に行く時にも泊まってみようかなと思う。
Kennedy Town(堅尼地域)