予告編は映画館で何度も観ていて、地味な映画だと思っていたが、観てみたらやっぱり地味やった。この映画はイギリスとイタリアの合作やけど、こういう地味な映画はヨーロッパならでは。アメリカでは絶対無理。
主人公は民生係として孤独死した人を弔って「おみおくり」するのが仕事。ところがリストラで仕事がなくなることになり、最後の案件に深煎りしていくと人生の歯車が・・・という話。
孤独死した人が男人も出てくるが、見送る側の主人公も華族がおらず、友人らしい人も居ない生活で、ゆくゆくは孤独死してもおかしくないような人。
死者に誠意を持って仕事をしてきたのに、リストラで職を失うことに理不尽さを感じる。さらに、変化のない毎日から恋の予感のようなものがあったかと思うと、突然終わってしまい誰にも気づかれない結末、どうやねん。
主役のジョン・メイ役を演じたロンドン生まれのエディ・マーサンはこの映画で初めて見るけど、うってつけの配役。これはアメリカ人にでできんと思う。
あとはダウントン・アビーでメイド長の役をやってるジョアンヌ・フロガットが出てる。
現代の「Still Life」は「静物(画)」。見方によっては単調ともいえるジョン・メイの人生を静物画に例えたのか、それとも孤独死していった幾多の人々の追憶を静止画と見立てたのか?もしかしたら、Still=「静かな」、あるいはStill=「未だ」と掛けてあるのかもしれない。
しかし、地味な映画。
Trailer
番号 | 邦題 | 原題 | 監督 | 評価 |
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8 | おみおくりの作法 | Still Life | Uberto Pasolini | 3.0 |
7 | エクソダス 神と王 | Exodus: Gods and Kings | Ridley Scott | 3.5 |
6 | ドラフト・デイ | Draft Day | Ivan Reitman | 2.5 |
5 | 今日の映画 – 特捜部Q 檻の中の女 | Kvinden i buret | Mikkel Norgaard | 3 |
4 | KANO 1931海の向こうの甲子園 | KANO | 馬志翔 | 3.5 |
3 | ジミー、野をかける伝説 | Jimmy’s Hall | Ken Loach | 3.5 |
2 | シン・シティ 復讐の女神 | Sin City: A Dame to Kill For | Robert Rodriguez, Frank Miller | 3.5 |
1 | 毛皮のヴィーナス | Venus in Fur | Roman Polanski | 4.0 |