今日の映画 – ウォルト・ディズニーの約束(Saving Mr. Banks)

1964年に映画化された「メリー・ポピンズ」の原作者と映画化しようとするウォルト・ディズニー達の話。はるか昔に観た映画は細かいところは忘れてしまったけど、およその筋と登場人物をなんとなく覚えていたのが予備知識になって楽しめた。

ウォルト・ディズニーの約束

もし、映画「メリー・ポピンズ」を観たことがないままこの映画を観たら、原作者の父親とメリー・ポピンズがやってくる家の父親とが重ねあわせられているところが分かりにくいかもしれん。そもそも映画の原題のMr. Banksはが件の父親なので、メリー・ポピンズのストーリーを知っているのを前提としているようなとこもある。

邦題が「ウォルト・ディズニーの・・・」となっているので主人公はトム・ハンクス演じるウォルト・ディズニーのように思いがちやけど、実際は脇役。ウォルト・ディズニーがどんな人やったか写真でしかしらんけど、役になりきるトム・ハンクスのことやから本人に似てたんやろと想像。

邦題というと、最近変なのが多いけど、「Saving Mr. Bnaks」をそのまま訳したんでは格好つかないんで、邦題を考えたひとは困ったやろ。「ウォルト・ディズニーの約束」という邦題は最初安易なタイトルやと思ったけど、映画の中でウォルト・ディズニーは自分の娘に約束していたことを言っていたけど、もう一つ原作者のパメラとも約束するから、なかなか考えられたタイトルやと思う。

主演の原作者パメラ・トラバース役のエマ・トンプソンは「ハリー・ポッター」シリーズでちょっと出てるくらいしか見たことないけど熱演。イギリス人らしい皮肉をこめて周りをこき下ろし、’頑固に意見を変えようとしない。観ていてかなりイライラさせられる。

ディズニーの映画スタジオのオフィスの雰囲気やそこで働く制作スタッフ、秘書なんかのキャラクター、立ち振舞が60年代当時に作られた映画やテレビ番組でよく観たような、なんか懐かしい感じ。

この手の映画は単独ではなく下敷きになってる旧作と併せて好きか嫌いかということになるので、嫌いやないと評価はちょっと甘目になってしまう。


Trailer


2014年に観た映画一覧

番号 邦題 原題 監督 評価
1 ブランカニエベス Blancanieves Pablo Berger 4
2 フォンターナ広場 イタリアの陰謀 Romanzo di una strage Marco Tullio Giordana 3
3 鑑定士と顔のない依頼人 The Best Offer Giuseppe Tornatore 3
4 オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ Only Lovers Left Alive Jim Jarmusch 4
5 さよなら、アドルフ Lore Cate Shortland 3
6 ROOM237 Room 237 Rodney Ascher 2
7 エレニの帰郷 The Dust of Time Theo Angelopoulos 4
8 アメリカン・ハッスル American Hustle David O. Russell 3.5
9 ウルフ・オブ・ウォールストリート The Wolf of Wall Street Martin Scorsese 4.5
10 大統領執事の涙 The Butlerl Lee Daniels 3.5
11 エージェント:ライアン Jack Ryan: Shadow Recruit Kenneth Branagh 2.5
12 ダラス・バイヤーズクラブ Dallas Buyers Club Jean-Marc Vallee 4.5
13 MUD – マッド – Mud Jeff Nichols 3.5
14 ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅 Nebraska Alexander Payne 3.5
15 それでも夜は明ける 12 Years a Slave Steve McQueen 4
16 LIFE! The Secret Life of Walter Mitty Ben Stiller 3.5
17 ホビット 竜に奪われた王国 The Hobbit: The Desolation of Smaug Peter Jackson 3
18 あなたを抱きしめる日まで Philomena Stephen Frears 3.5
19 ウォルト・ディズニーの約束 Saving Mr. Banks John Lee Hancock 4
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