銀座でインド映画を観たら、カレーを食べたくなった。映画に出てきたインドのお菓子「ラドゥ」も食べてみたかったので銀座界隈で歴史のあるインド料理店、といえばデリーかなということでランチに行く。
場所は銀座6丁目のビルの3階。
エレベータを降りると左手にレジがあってその先にテーブル席が続く。広くはないけど、清潔で落ち着いた店内。とはいえ、インドの置物やポスターなんかでやや雑然とした雰囲気もある。
案内されたテーブルのペーパランチョンマット。像は店のシンボルロゴ、創業は1956年。
2人だとカレーを2種類食べられるので、ランチのセットにする。最初に出てくるのはサラダ。野菜はどおってことないけど、ドレッシングに加えてスパイスが振り掛けてあるのが新鮮。
カレーの前に、サモサ、またはスープを選べる。
ごはんは皿に平らに盛られて出てくる。
最初のカレーはパキスタン風のカラヒ。チキンかラムを選べたのでラムを注文。カラヒという名前が付いているだけあって、器はカラヒを使っている。具はラムとオクラ。どこがパキスタン風なのか分からんけど、期待していたような見た目と味。トッピングはコリアンダー。
もう一つはカシミール・カレー。店名にデリーという地名を使っているけど、料理にもインドの地方名を使ったものが多い。汁にとろみがなく、スープカレーのようにしゃぶしゃぶ。味は薬膳料理みたいやけど、カレーに使われるスパイスは大概漢方薬としても使われてるから納得できる。
選んだ飲み物は、チャイと、
マンゴーラッシー。
50年以上前の創業時の味がどうやったかは分からんけど、当時からカレー粉を使わずに個別のスパイスを使っていたというから、この店が本格的インドカレーの先駆けであったのは間違いない。
今でも十分美味しいけど、50年前と違って、いろいろな店で本格的なカレーが手軽に食べられるようになった現在では独自性はやや薄れてしまったか?
デザートにラドゥがなかったのは残念。
デリー 銀座店