2019年6月から7月の台南旅行で、実際に行って食べた店のまとめ。
2019年10月追記 - 10月の再訪問で行った店を追加(含む、嘉義、高雄)
店舗一覧
小籠包、餃子
轉餃餃子館
上海好味道小籠湯包(19年10月)
台南家庭料理のコース
筑馨居
牛肉湯、牛肉麺
盛牛肉湯
六千牛肉湯
阿財牛肉湯
西羅殿牛肉湯(19年10月)
葉記牛肉面 [嘉義](19年10月)
蝦仁飯、雞肉飯
集品蝦仁飯
嘉義火雞肉飯(19年10月)
民主火雞肉飯[嘉義](19年10月)
劉里長雞肉飯[嘉義](19年10月)
土魠魚焿
阿川紅燒魚土魠魚焿
魚湯、魚焿
和興号鮮魚湯
阿鳳浮水虱目魚焿
小ㄚ鳳 . 浮水魚焿
意麺、担仔麺
福榮小吃店
赤崁擔仔麵
阿霞汕頭意面(19年10月)
お粥
阿堂鹹粥
煲粥
蚵仔煎
石精臼蚵仔煎
碗粿(ワーグイ)
富盛号
カフェ、甘味処、水果店
杏本善
茂記黒豆花大王 – 古堡店
凰商號
阿田水果店
Chun純薏仁
蜷尾家甘味處散步甜食
莉莉水果店(19年10月)
豆漿
台北永和豆漿(19年10月)
春牛豆漿大王(19年10月)
鴨料理
成家鴨肉麵 [高雄](19年10月)
華興鴨莊 [高雄](19年10月)
その他
金得春捲(19年10月)
大岡山羊肉専家
聖記軟骨飯
林聰明沙鍋魚頭本店(19年10月)
小籠包、餃子
轉餃餃子館
台南で小籠包や餃子が美味しい店は台南駅の東側の東区に多い気がする。この店もその一つ。店はさほど広くなく、看板がなければ喫茶店かと思うような造り。宿泊しているホテルから歩いていくには遠いので、バスで近くまで行ってからさらに歩いて到着。なんとか空席があったので待たずに入れた。
ここも伝票に記入してオーダする方式。メニューはシンプルで、良心的な価格。
まずは小籠湯包。皮の中にはスープがたっぷりで旨い。これで60元は安すぎ。
蝦仁蒸餃。
水餃。
スープは酸辣湯。
これだけ食べて215元(約750円)。ビールが無いのが残念やけど、近所にこの店があったら毎週行くな、たぶん。
上海好味道小籠湯包
7月に行きたかったが日数が足りなくて行けなかった店。この店も台南駅の東側にあるので、ホテルからバスに乗って出かける。小籠湯包の店の多くが駅の東側にあるのを疑問に思っていたが、ある人の説明によると、こういう点心の店のオーナーの多くは1949年に国民党が台湾へとやってきた時に一緒に来た人が多いとのこと。当時、駅の西側は既に市街地になっていたので、その外側に住むようになったため駅の東側に小籠湯包の店が多いということ。
行ってみると思ったよりも大きな店で明るくてモダン。店内だけでなく歩道にテラス席もある。
着いた時には店内はほぼ満席。地元の家族連れの客が大半で、旅行者はわれわれだけのようだった。
注文は伝票方式。
それ以外に、入り口を入ったところにある冷蔵庫の中の小皿料理を勝手に取ってくればよい。
注文した蒸し物が来るまで、小皿料理でビール。
まずは、小龍湯包。
蝦仁蒸餃。
なぜか小籠包の店のメニューに必ずあって、必ず注文してしまう酸辣湯。
季節燙青菜は空芯菜だった。
忘れられていたので催促したらすぐに出てきた韮青水餃。
会計は帰りしなに入り口のカウンターで。クレジットカードが使える雰囲気ではなかったので、現金払い。
何を食べても味は間違いなし。コストパフォーマンスでは「轉餃餃子館」が優るが、それでも十分安い。こちらの方が店の規模が大きいだけあってメニューも豊富。バス停から歩いても遠くないのでアクセスは便利。
台南家庭料理のコース
筑馨居
完全予約制でメニューはなくおまかせのコースがあるだけというレストラン。店主は英語を話さないようなので電話での予約はあきらめて、facebookのメッセンジャーを使って前日に英語で予約してから出かける。
古民家を改装したというだけあって、店内はいい感じ。
席についてしばらくすると料理が運ばれてくる。まずはオードブル三点セット。
豚の角煮の黒酢あんかけ。
蒸した野菜に甘酸っぱいドレッシング、生姜添え。
脂の乗ったサバヒー(虱目魚)の腹の身とパイナップルの煮物。
ごはんはお櫃でお代わり自由。
炊き加減もよく美味しい。
もうデザートかと思ったら、なんとエビとマンゴーをマヨネーズで和えた料理、これは斬新。
そして、サバヒー(虱目魚)の尾頭付きの蒸し物。サバヒーを丸ごと料理したのを見るのは初めて。
もうそろそろ終わりかと思ったら、店主から一品サービスで鶏肉の炒めもの。
かなりお腹が出来上がってきたところに、鶏肉と筍とキノコのスープ。筍はこの時期が旬らしい。
デザートは豆花。
基本は家庭料理だが、マンゴーやパイナップルを使ったり創作部分も多い。シンプルな料理と工夫された料理でお腹いっぱいになって満足度高い。ビールは別に注文できるらしいが、とても飲む余裕はなかった。2人でこれだけ食べて1000元(約3500円)。台南に来たら絶対行くべき店。
牛肉湯
盛牛肉湯
台北では「牛肉麺」のおいしい店がいくつもあるが、台南では見かけなかった。その代わりに台南で多かったのが「牛肉湯」の店。泊まっていたホテルから近い西市場にある「盛牛肉湯」で「牛肉湯」初体験。
薄切りの牛肉を椀に入れて、熱いスープを注ぎ入れただけのシンプルな料理。スープは薄くにごっていて、牛肉にはまだうっすらと赤い。
牛肉を使った中華料理は「八角」が使われることが多いが、台南で食べた「牛肉湯」に八角を入れている店はなかった。思ったよりあっさりしていて、慣れない香辛料が苦手な人でも食べられる。
六千牛肉湯
台湾の友人から教えてもらった牛肉湯の有名店。朝5時の開店前から行列ができるという人気店だというので、早起きして6時少し前に見せに到着。既に長い行列。
店内はこんな感じ。席が空くと行列の先頭に声がかけられ、空いた席に割り振られる。
行列は徐々に進む。並んでいるのは地元の人たちばかりで、明らかに旅行者に見えるのはわれわれだけ。この日は天気が良かったが、雨だったら辛いところ。6時半を過ぎると直接日光が当たるようになって暑くなってきた。しかし、待つしか無い。
並び始めて1時間後にやっと順番が来て着席。メニューは奥の壁に貼られているが、看板メニューの「牛肉湯」にする。注文を仕切っている中央の女性は、手が空いたら包丁で牛肉を切っていた。
セルフサービスの生姜の千切りとタレをとって割り当てられたテーブルで待つことしばらく、牛肉湯が運ばれてくる。
厚切りの牛肉が半生でたっぷり入っている。1杯120元と他の店よりやや高いが、食べごたえあり。
もういちど食べたいが1時間並ぶのは辛い。食べ終わった頃には行列の長さが半分くらいになっていたので、時間を選べばもう少し短い待ち時間でありつけそう。ただし、遅すぎると売り切れてしまうかもしれない。
阿財牛肉湯
台南に来てから3件目の牛肉湯。安平地区にあるこの店も有名店。
ランチタイムで混んでいたが、さほど待たずに入れた。この店の注文は伝票方式。
店は繁盛していてフル回転。メガネの青年はひたすら牛肉を切っている。
牛肉湯と青菜の炒めもの。
そして、牛肉炒飯。 この手のものは外す心配なし、おいしい。
台南中心部からは離れているが、安平エリアの観光のついでに食事するには良いところ。
西羅殿牛肉湯
牛肉湯は7月に来た際に幾つかの有名店に行ったので、今回の旅行では控えめ。この日は地場の大型スーパー「大潤発台南店」へ来たついでに「西羅殿牛肉湯」でランチ。
店は入ったところに調理場、その奥にビニールシートで囲った冷房エリアに客席がある。
ここもメニュー方式。日本人と知ると、日本語のメニューを出してくれた。
いつもの牛肉湯と、たまには違ったものということでバラ肉を使った牛腩湯を注文。牛肉湯は薄切りの牛肉であっさりめなのに対して、牛腩湯のバラ肉はやや厚切りでこくがある。それぞれに肉燥飯が無料で付いてくる。
青菜炒めは空芯菜だった。こういうどおってことないものがおいしい。
昼ごはん時でも地元の人たちで混んでいる。近くに有名な虱目魚料理の店「阿憨虱目魚粥」がある。
葉記牛肉面 [嘉義]
台北ではよく見かけた牛肉麺の店を台南では全く見なかった。代わりにあったのは牛肉湯の店。嘉義に来てみると牛肉麺の店がある。ここでは台南風の牛肉湯もあるけど。
台北で食べた、八角を使った醤油ベースのスープを想像していたが見事に裏切られた。出てきたのは透明なスープに半生の牛肉が載った麺。言い換えれば、台南風の牛肉湯に麺を入れたものという感じ。今までに食べた牛肉麺のなかで、これが一番美味しかったと思う。
蝦仁飯、雞肉飯
集品蝦仁飯
店内にテーブルが2つ、あとは店の前の歩道にテーブルを並べて営業。午後に行ったが、客が途絶えない。テイクアウトしていく人も居た。
注文は伝票に数字を記入して渡す方式。日本人と見破られて日本語の伝票を渡される。蝦仁飯(エビご飯)はエビ普通盛りが55元、エビの量が多い追加盛りが80元。これに魚のすり身スープを注文。
エビご飯(エビ追加)。鰹だしで炊かれてたご飯の上にエビとねぎが乗っている。日本人の口に合うあっさり味。
魚のすり身スープは卵入り。
隣はあんかけ魚フライの「阿川紅燒魚土魠魚焿」。近所には「矮仔成蝦仁飯」というエビご飯のライバル店があって、こちらも有名。次回には行ってみたい。
嘉義火雞肉飯
今回の台南滞在中に1日を割いて嘉義に行く予定。嘉義というと雞肉飯が有名。なので台南滞在中に雞肉飯とやらを食べて予習しておこうとやってきたのがこの店。場所は保安路、店名に「嘉義」とある。オープンスタイルのレストランというか食堂のような気さくな店。
初めて食べる は、ご飯の上に割いた鶏肉が載せられて、タレがかかったもの。漬物が一切れ乗っている。豚肉を使った肉燥飯とくらべるとかなりあっさりしている。
豆腐の上に刻んだピータンが乗っているのを期待して注文した皮蛋豆腐は、そのまま盛り付けられたもの。醤油味のとろみたれはやや甘い。
茹でた青菜はモロヘイヤだった。
とりあえず、予習終了。
民主火雞肉飯 [嘉義]
嘉義に着いてまず最初に行ったのがこの店。行列こそできていなかったが、入れ替わり立ち替わり客がやってきて常にほぼ満席状態。
店頭のキッチンは外に向いているのは持ち帰りの客を考えてのことか? 担当は忙しく雞肉飯を作り続けていた。
注文は伝票方式。メインメニューは「火雞肉飯」。その下に魯肉飯がある。台南では「魯肉飯」と言わず「肉燥飯」という名前が使われていたが、嘉義では「魯肉飯」。鉄道で1時間程度しか離れていないのに言葉が違っているのが面白い。
手前が火雞肉飯。干し筍のスープと定番の湯で青菜(右奥)と名前が面白いので注文した過猫菜(左奥)。過猫菜は初めて食べる野菜でサウザンアイランド風ドレッシングと一緒に出てきた。食べると少しぬめりがあるが癖はなく食べやすい。
肝心の雞肉飯は台南で食べたものよりもタレの味がしっかりしていておいしい。惜しむらくは、ご飯の量の割に鶏肉の量が少なくてタレの味でご飯を食べているようになってしまうこと。まあ、小が15元、大が30元という庶民価格なので文句を言う筋合いではないが・・・
店を出た後、市場の野菜売り場で過猫菜が売られていた。形からするとゼンマイの仲間のシダ科の植物のようだ。珍しいものを食べられて良かった。
看板に「雞肉飯」を掲げているだけあって確かにうまいが、雞肉飯だけでは物足りなさが残る。その他のメニューも豊富で値段も安いので、いろいろとおかずを注文して食べるのがよいのかもしれない。
劉里長雞肉飯 [嘉義]
ここも評判の良い店。嘉義で過ごす最後の日の朝食に行ってみた。
店内ではおばあちゃんが雞肉飯を作っている。店の席数は多くないが、客の半分くらいはテイクアウトしていく。
雞肉飯の大と小、そして魚丸湯。この店の雞肉飯は鶏肉が比較的大きな切身で入っていて食べた気がする。タレもおいしい。雞肉飯をメインで考えるなら、この店がおすすめ。
土魠魚焿
阿川紅燒魚土魠魚焿
エビご飯の「集品蝦仁飯」の隣の店。「土魠魚」は白身の魚で日本では「サワラ」。「焿」はとろみのあるスープのことらしい。この店は、サワラのフライのあんかけを食べさせる店。
ご飯、麺、またはビーフンを選んで、そこに魚フライを載せてあんかけスープをかけてもらうのが定番らしいが、お腹が空いていなかったので様子見。
結局、店では食べずに、魚フライをテイクアウト。店頭に山盛りになっていたので指さして量り売りしてもらう。ホテルへ持ち帰って食べてみると、白身の魚はあっさりしていてほんのり甘い味付けがしてある。ビールの友にちょうど良かった。
次回は店であんかけで食べてみたい。
魚湯、魚焿
和興号鮮魚湯
林百貨店の隣にある店。店内は小奇麗でスッキリした今風の内装。
注文は伝票を使う方式。魚スープとご飯をオーダー。値段は他の店と比べて高め。
看板メニューらしい魚スープ(薑絲鮮魚湯)。
こちらは未熟なスイカを使った酸っぱい魚スープ(西瓜錦魚湯)。
具に入っている魚はサバヒー(虱目魚)。白身であっさりしているが、皮の下にたっぷり脂が乗っていておいしい。
ご飯に掛かっているのは、サバヒーのそぼろ(虱目魚腩飯)と豚肉(瓜仔肉飯)。
元々庶民の料理を洗練された形で食べさせてくれる店。いずれも美味しかったが、この値段だったら他に美味いところは色々とあるような・・・
阿鳳浮水虱目魚焿
サバヒー(虱目魚)のつみれスープの店。店名の「庚」という字はGoogle Mapなどでは「羹」で置き替えられている。「羹」はとろみのあるスープのこと。
メニューはシンプルで、つみれスープ、中華麺入り、ビーフン入り、中華麺とビーフンのハーフアンドハーフの4種類。
ビーフン入りにしてみる。とろみのあるスープは透明でほのかに甘みがある。具はつみれだけで、生姜と香菜をトッピングして黒酢が掛かっている。
すり身を団子状に固めたつみれの中には、皮付きのサバヒー(虱目魚)の切り身が混ざっている。
ボリュームはほどほどなので、軽い朝ごはんや、小腹がすいたときにちょっと食べるのに良い。
小ㄚ鳳 . 浮水魚焿
ガイドブックなどでも紹介されている小奇麗なカフェ風の店。
店内はシンプルなセルフサービススタイル。
伝票で注文する。ここはつみれスープをご飯に掛けることができる。
つみれスープご飯バージョン。基本構成は「阿鳳浮水虱目魚焿」のものと同じ。ただ、つみれはすり身部分が多く切り身比率が少ない。
日替わりに焼餃子はこの日は野菜入り。
焼餃子を食べられる店はめずらしい。つみれスープも美味しいが、「阿鳳浮水虱目魚焿」の方が食感がよく魚を食べた感がある。
意麺、担仔麺
福榮小吃店
西市場の中にある創業1923年の麺と湯と小菜の店。
台南に来て、まだ食べていなかった意麺を食べるのが目的。袋入で積まれているのが調理前の意麺。
汁ありのワンタン麺(饂飩意麺)。台南の意麺は油であげた乾麺なので、戻した麺はインスタントラーメンというかどん兵衛を連想する。
こちらは汁なし麺とワンタンスープ(饂飩湯)にもやしの和え物。
食べ終わって帰ろうとすると外は土砂降りの雨。傘を持ってきていなかったので小降りになるまで待とうかと思っていたら、店のおばさんが傘を貸してくれました。感謝。
赤崁擔仔麵
台南名物の「担仔麺」といえば「度小月」が有名だが、昔に行ったことがあるので新規開拓。この店は、昔歯医者だった家を店舗に使っているので入り口の扉などは当時のもの。
店内の調度は学校で使われていた机と椅子を再利用したもの。
度小月と同じく、昔は天秤棒で商売していたようで、往時を忍ばせるディスプレイがある。
まずは看板メニューの担仔麺。おやつに良いくらいのサイズで日本人好みの味。
肉燥飯は台北でいうところの滷肉飯(魯肉飯)。この店のは大きめに刻んだ豚肉と生姜が乗っている。
レタスの炒めもの。
今が旬らしい筍。
タロイモを蒸した点心。
料理はいずれも日本人に食べやすい味。そのせいなのか、たまたまなのか分からないが、客の日本人率が非常に高かった。地元の人が日本人の旅行者を連れて行くにはちょうど良い店なのかもしれない。観光客仕様のため、値段はやや高め。
阿霞汕頭意面
この店は予め調べてから行った店ではない。この日は評判のよい蝦春巻の店を訪ねてバスで行ってみたところ休みだった。仕方がないので近くに食事できるところがあるか探したところ目についたのがこの店だったという次第。
店頭に調理台があり、店内にテーブルが並ぶ東南アジアでもよく見かける食堂のレイアウト。おばさんが一人で切り盛りしている風。
注文したのは、汁ありの榨菜肉絲意麺。
汁なしの麻醤意麺。
そして、まず外す心配のない水餃。
この店は意図して入った訳ではないのだが、料理を食べてみると十分おいしい。さすが台南、有名店でもない街の普通の食堂でもレベルが高い。
お粥
阿堂鹹粥
この日は朝から雨だったのでホテルで様子見。降りが途絶えた頃合いを見て遅めの朝食に出かけた。
ここはサバヒー(虱目魚)入りお粥で有名な店。「魚肚鹹粥」はサバヒーの大きな腹の身がドンと乗ったお粥。これは以前に食べたことがあるので、サバヒーの切り身が入った「虱目鹹粥」を食べたかったのだが、既に売り切れ。
仕方がないので、さわらの切り身が入った「魠鹹粥」と、
いろいろな具がミックスされた「総合鹹粥」。を注文したが、見た目同じ。食べてみると「総合」には小粒な牡蠣やサバヒーが入っている。いずれもだしの効いたスープでうまい。
注文していないサバヒーの皮が運ばれてきたが、間違いに気がついてすぐに持っていかれた。
極めつけは、サバヒーの腹の身の焼き物(煎魚肚)。揚げ焼きにしているように見えるが、骨を外した身はしっかり火が通っているのに脂身が白くゼリーのように残っている。意外と油っこくなくカリッとしている。
次回は早く来て「虱目鹹粥」を食べなければ。
(2019年10月追記)
朝8字ころに行って、前回売り切れていた「虱目鹹粥」を食べる。注文してからの待ち時間約50分。地元の人達も文句を言わずに待っている。さすがに美味い。
煲粥
台南での最後の朝ごはんに行った国華街の小さなお粥屋。お粥といっても広東風のお粥で、メニューにも香港で見るような名前が並ぶ。
皮蛋痩肉粥(ピータンと豚肉のお粥)と、
雞蓉玉米粥(鶏肉ととうもろこしのお粥)。
蚵仔煎
石精臼蚵仔煎
永楽市場の近くにある「蚵仔煎(牡蠣入りオムレツ)」の店。
台湾の牡蠣は小粒。アジアを旅行していると食材を冷蔵庫ではなく、そのままガラスケースに入れてあるのをよく見るが、ここでは氷の上に置いてある。貝は食あたりすると大変な目にあうというから少々気持ち悪いが、普通に営業を続けていて客が入っているのだから問題ないだろうと注文。
出来上がりはこんな感じ。オムレツというよりももっちりした皮のクレープに近い。甘いソースが掛かっている。
併せて、香菇飯湯(しいたけスープかけご飯)を注文。ご飯に冬菇のしいたけとエビが入った澄んだスープを掛けたもの。朝ごはんにおすすめ。
碗粿(ワーグイ)
富盛号
碗粿というのはお米の粉を使った茶碗蒸しのような食べ物。この店はメニューに碗粿と魚のスープしかないという専門店。国華街に面した店は奥にテーブルが置かれているがテイクアウト用らしい。
角を曲がった民族路側に綺麗な店があり、ここで食べられる。
熱々で出てきたXXは見た目はプリン。だが、もちろん甘くはなく、卵ではなく米粉が原料なので弾力がある。中にはエビやしいたけの具が入っていて、甘酸っぱいとろみのタレが掛かっている。レンゲで崩しながらタレを絡めて食べていく。食べ慣れない味だが、素朴で体に良さそう。
カフェ、甘味処、水果店
杏本善
西市場の中にある杏仁茶の店。L字型のカウンターだけで、こじんまりとしている。杏の種から作る杏仁茶、台湾産の紅茶などの飲み物は試飲させてもらえる。
紅茶と杏仁茶のブレンドを注文。紅茶は注文の都度、丁寧に淹れてくれる。70元とカフェのメニューとしては比較的高いが、一人で飲むにはたっぷりすぎる量。2人分でちょうど良かった。
季節限定のメニューの苺味のかき氷は日本の氷とちがってふんわりさらり、初めての食感。レモンの皮のすりおろしが掛かっておいしい。量もほどほどで多すぎない。
店で飼われていた柴犬。
店の女性とは英語で会話できたので、お茶のこととか色々と教えてもらえて良かった。
茂記黒豆花大王 – 古堡店
豆花は柔らかい豆腐にシロップをかけたスイーツ。安平地区には黒豆を使った豆花の店が2軒あって、ここはそのうちの一つ。客はそこそこ入っていたが、店は女性ひとりで切り盛りしていた。
プレーンな豆花に小豆や緑豆、タピオカなどをオプションで追加できる。
原味(プレーン)と緑豆を注文。黒豆茶は店内のサーバのを無料で飲める。
同じ通りの並びには店構えが立派で店員も多いライバル店「同記安平豆花」がある。注文を待っているあいだに、日本語で話しかけてきた地元の女性が言うには、「同記安平豆花」の方が有名だけども「茂記黒豆花大王」の豆花の方が柔らかくて好きとのこと。
(2019年10月追記)
林百貨店の最上階にも店舗があるので行ってみた。
小腹がすいたので担仔麺をいただく。豆花は、小豆あんとハトムギあん。おいしい。
凰商號
ここも西市場の中にある店。メニューはパイナップルを使ったものばかり。
暑かったので、冷たい鳳梨冰(パイナップルティー)にする。パイナップルジュースとたぶん紅茶をブレンドしたもの。ジュースほど甘くなくて丁度よい。
阿田水果店
事前に調べていたかき氷の店が休みで、たまたま通りがかった店。予備知識はなかったが、地元の人が入っているから悪くはないだろうと入る。
かみさんはマンゴーを一個丸々平らげる。ちょうどマンゴーの季節で完熟したのは旨かったらしい。僕はアレルギーでマンゴーを食べられないので、泣く泣くフルーツの盛り合わせ。これも悪くはなかったけど、マンゴー食べたかった。
Chun純薏仁
西市場の中にあるハトムギスイーツの店。
冰淇淋薏仁(抹茶アイス入りハトムギ)。店の人はアイスは明治製菓のものと強調していた。
白玉紅豆薏仁(白玉小豆ハトムギ)。影に隠れている白玉に使っている抹茶は一保堂のものであることも主張されていた。
これ以外のメニューは紅薏仁茶だけといういさぎ良さ。これは飲まなかったけど。
蜷尾家甘味處散步甜食
日本進出を果たしたソフトクリーム屋「蜷尾家」の本店。
日替わりで2種類のソフトクリームを販売。今日はこの味。
これは「紅玉紅茶」。
莉莉水果店
台南の旅行ガイドブックには必ずと行ってよいくらい載っている有名店。10月なので残念ながらマンゴーの季節は終わっていてディスプレイにもない。
ここもメニューで注文できる。
綜合水果(果物の盛り合わせ)を注文。梅味砂糖付き。
豆漿
台北永和豆漿
春牛豆漿大王
鴨料理
成家鴨肉麵 [高雄]
明朝の早い飛行機に備えて高雄空港の近くのホテルに宿泊。土地勘がないのでホテルのおすすめの店に行ってみる。ここはチェーンの鴨肉料理の店みたい。
鴨肉飯。おいしいが、もうちょっt鴨肉のボリュームが欲しいところ。魯肉飯、鶏肉飯、蝦仁飯などご飯の上に具を載せてタレを掛けた料理は色々とあるが、いずれも小さな器で具が少なめ。ご飯としてがっつり食べるのではなく、小腹が空いた時におやつのように食べるものなのだろうか?
鴨肉湯、おいしい。スープを半分くらい飲むと、店の人が足してくれる。
レタスの炒めもの。
メニューから鴨のモツと生姜を煮込んだものを想像して注文したら、茹でたモツと生姜の千切りだった。これはこれでうまい。
華興鴨莊 [高雄]
高雄空港の近くのホテルに泊まったものの、翌日の飛行機がキャンセルで帰国が1日遅れになる。歩いていけるところに鴨料理の店があったので来てみたが既に本日分売り切れ。店の人が出てきて、明日の分なら予約できるとのこと。出発が1日遅れになったので、翌日の夕食用に鴨半羽を予約する。ただし、ここは持ち帰り専用の店で店内では食事できない。
翌日の夕方、約束の時間に行くと名前を覚えてくれていた。待っている間に炒め料理を作ってくれる。
鴨半羽、250元なのに、渡された袋はずっしりと重い。
ホテルへと持ち帰って袋から出してみると、北京ダック、ネギ、薄餅、甜麺醤ベースのタレ、残った鴨肉とネギの炒めもの。これで250元はコスパ良し。北京ダックは紙皿に載せられていたが、炒めものはビニール袋入り。箸は付いてくるが、皿やスプーンなどの食器が欲しいところ。店で紙皿を幾つか追加でもらっておけばなんとかなる。
こんな感じでビールが進む。
高雄空港の近くに泊まるならおすすめ。ただし、予約は必須な様子。
その他
金得春捲
民族路と国華街の交差点にある生春巻の店。
メインの具材は茹でキャベツ。豚肉、揚げエシャロットなどが加わる。写真手前の山は砂糖で、特に指定しなければしっかり砂糖が入る。何段階かあり、どうするか聞かれたので砂糖なしで巻いてもらった。
断面はこんな感じ。キャベツが多いのであっさりめ。連日食べ続けて胃が疲れたときの朝ごはんに丁度よい。
大岡山羊肉専家
東横線沿線ではなく台南の店。羊料理というのは外したときのダメージが大きそうなので見知らぬ店には行きにくい。が、評判は悪くないので行ってみた。
注文は伝票方式。
羊肉とネギを炒めた葱爆羊肉。
羊肉炒飯。
羊肉湯。
料理を3品頼んだが、三品三様、いずれも美味しかった。羊の臭みはないが、羊の良い香りが食後も口の中に残っていた。
聖記軟骨飯
何度か店の前を通っていたのに気が付かなくて、知り合いに美味しいと教えてもらってから行った店。
厨房は完全に室外というか歩道上。この調理しているおじさんがやたら腰が低くて良い人風。
室内は冷房されていてこんな感じ。
注文用の伝票。メインのメニューは軟骨飯。
軟骨飯というがご飯の上に載っているのは茹でたもやしと豚肉。この豚肉が軟骨の入ったバラ肉(パイカ)でとろとろになるまで煮込んである。軟骨の部分まで柔らかくてうまい。ご飯物なのに珍しくスープが付いてくる。
林聰明沙鍋魚頭本店 [嘉義]
Netflixの番組で知った嘉義で大人気の店。
番号札を取って、自分の番が来るまで待つ。その間に注文伝票に食べたいものをチェックしておく。
待っている間にも、目の前の大鍋で料理が煮込まれている。
店内で食べる人以外に、テイクアウトする人も多い。テイクアウトの入れ物は例によってポリ袋。店員は総じて若い。
順番が来て店内へ。
名物料理の魚の煮込み、三色卵、鶏肉飯。煮込みは3人分以上だと頭が丸ごと入ったものを選ぶことができるが、2人なので切り身を揚げてから煮込んだものにした。それでも結構なボリューム。万人受けしそうな味付けでおいしい。テーブルに一切の調味料が置かれていないのは自信の為せる技か?
この日は祭日で本店のみの営業だったが、近くに支店がありそちらの方が混まないらしい。